美結は、短髪で運動神経も成績も悪い

いじめられっ子。

気分屋で素直な性格。

趣味はゲーム。

一人っ子。

わがままな部分がある中学3年生。

は、短髪で運動神経抜群。成績も良い優等生。

美人で華麗な雰囲気から同性に好かれてる。

穏やかで淑やかで心優しい性格。

趣味は読書。
介護施設のボランティアで毎日が忙しい。

10つ歳が離れた妹がいる。

お嬢様学校に通っている中学3年生。


2人は2015年度の秋辺りから交際を始めた

次第に2人の愛は発展していき…


しかし、その愛が悲劇を起こした


12月7日


AM2:10


深夜2時過ぎ

美結は深夜なのにも関わらず

葵の自宅に電話をかけた

葵は毎晩、勉強をしており

両親は仕事で留守のため葵は一人だった


(プルルル...)


(プルルル...)


AM2:00


深夜に電話の着信音が鳴り響く。


「...誰?こんな時間に...」


(ガチャッ)


「はい。宮林です。」


「あっ...夜遅くすいません...」


「...みゆ...?」


「...あ...あおい!?」


なんと、みゆがあおいに電話をかけたのだ


あおい「どうしたの?こんな時間に」


みゆ「...あおいこそ!起きてたんだね!」


あおい「勉強してたんだ」


みゆ「え!こんな時間に!?すごいなぁ〜」


あおい「いつものことだよ!」


みゆ「いつもしてんのか!すげえな〜!」


あおい「みゆは?」


みゆ「ん?勉強してるかって?」


あおい「いやいや、こんな時間に


どうしたのかな〜って」


みゆ「...あ、ああ...えっと...///それは〜...


あおいの声が聞きたかったから😌」


あおい「みゆ...///」


みゆ「あおい...///」


みゆ「...ね、今から...会いたい...」


あおい「...い、今から...!?」


みゆ「だって今日は、あおいと会う日じゃん!


...あ...でもだめか...。両親とかいるか」


あおい「いや、今はいないよ」


みゆ「...マジ!?やったね!」


あおい「でも、勝手に出かけるのはなぁ...」


みゆ「大丈夫だって!両親が帰って来るのは


いつ?」


あおい「わからない。その時次第だから」


みゆ「...まあ、大丈夫だよ!責任とるから!」


あおい「いや〜...でも〜...」


みゆ「一分ぐらいだけでいいから!」


あおい「家から行くと遠いんだよ...」


みゆ「じゃあ私が魔法かけたげる!


瞬間移動魔法!」


あおい「そんなの持ってるの!?」


みゆ「...いいえ...持ってません...」


あおい「だよね...(笑)」


みゆ「...ん〜...まあ...もう、いいや!


スマイル公園に集〜合〜!!」


あおい「...え!?ちょ...え..」


(ガチャッ!)


(プー...プー...)


あおい「...あぁ...どうしよう...。


やめておこうかな...でも...


可愛いみゆを放っておけない...」


「葵に逢いたい」という欲望で勝手に


公園のいつもの場所で待ち合わせね。と


葵の意見をスルーして決めつけた美結


しかし、美結を一人残してるわけにもいかないと


思った葵はわざわざ遠距離からバスで公園のいつもの


待ち合わせ場所のトイレの個室に来てくれた


一方、みゆは...


みゆ「...あおい...来るかな...」


すでにスマイル公園の


ベンチに座っていた。


みゆ「.....。」


辺りは真っ暗闇に包まれ...


人影もなく静まっていた。


みゆ「(うう...怖いよぉ...)」


みゆ「(あおい...あおいぃ...)」


すると...一人の影が現れた。


みゆ「...あおい...?」


辺りが暗くて認識ができない


しかし、その影はあおいではないと確信した。


みゆ「(あおいにしては様子が変だ...


それに...こんな早く来るわけがない...)」


すると...その影が動き出し、


みゆの方へ近づいて行った。


みゆ「(...誰...?誰なの...!?)」


みゆは、ベンチから降り、後退りした。


みゆ「(あおいじゃない...!)」


みゆは、恐怖になり急いでその場を去った。


みゆ「(...うぅ...!)」


みゆは、公園にある階段をかけ上がって


最上階へ逃げた。


みゆは、恐る恐る後ろを振り向くと...


みゆ「....っ」


その影は、消えていた。


みゆ「...(よかった...)」


みゆは、安心して階段を降りようとすると...


みゆ「...っ!!!」


なんと、その影が階段をあがってきていた。


みゆ「...っ!」


みゆは、違う階段から、かけ降りて行った。


みゆ「(お願い...お願いだから...来ないで!!)」


みゆは、もうダッシュで逃げる。


みゆ「(...よし.....ここに隠れよう!)」


みゆは、トイレの個室に入りカギを閉めた。


(ガチャッ)


みゆ「...(あおいとのいつもの待ち合わせ


場所がここなんだよね。


あおいがもし本当に公園に


来てくれたとしたら...)」


みゆ「(...どうしよう...!あおいが殺される


かもしれない...)」


みゆ「(あの影に...!!)」


みゆ「(もしそうなったら...私...私...)」


すると...


(ピタ...ピタ...)


誰かが通る足音が聞こえだした。


みゆ「......(も、もしかして...)」


あおいか。あの影..か。


どちらかとしか考えられなかった。


みゆ「(あおいだと...信じたい...)」


みゆ「(...あおい...)」


(ピタ...ピタ...ピタ...ピタ...)


みゆ「.....。」


みゆの鼓動が次第に速くなる。


足音は、みゆがいる個室へ近付いてきた。


みゆ「あぁ...お願いします...お願い...」


.......。


数秒間、空気がピタリと止んだ。


そして...


(ピタ...ピタ...)


足音は遠退かっていった。


みゆ「(...はぁ...よかった...)」


みゆ「(...でも...ゆだんしちゃいけない...)」


みゆは、心霊番組やドラマを思い出した。


みゆ「(もしかしたら...ドアを開けたら、


目の前に...いるかもしれない...)」


みゆ「(...それとも...ドアの上から...今


のぞかれてるかもしれない...)」


みゆは、恐怖のあまり立ちすくみ


目を開けることができなかった。


みゆ「(...あおい...お願いだから来て...)」


みゆの目から涙がこぼれ落ちる。


そして...約5分経過。すると...


(ピタ...ピタ...)


足音が近付いてきた。


みゆ「(...っ!)」


みゆ「(...あおい...?)」


みゆ「(...でも...さっきは違った...)」


そう思った時...


「...みゆ?」


優しげな声が響き渡った。


みゆ「(この声は...!)」


みゆ「あおい...?」


あおい「...うん!そうだよ」


みゆは、ドアのカギを開けた。


すると、あおいが入って来た。


みゆ「...あおい...///」


あおい「みゆ...///」


みゆ「...来てくれたのね...」


あおい「大切なみゆを放っておくわけには


いかないからね...」


みゆ「私...怖かった...」


あおい「ごめんね。待たせちゃって」


みゆ「...うう...さっき変な人に追われたの」


あおい「え!?大丈夫だった?!」


みゆ「...危機一髪だよ...」


あおい「よかった...無事で...」


みゆ「あおいこそ...無事でよかった...」


あおい「うん...来た時、辺りに誰も


いなかったよ」


みゆ「...じゃあ、もう帰って行ったんだね」


あおい「うん。大丈夫。私が付いてるよ」


みゆ「あおい...///」


みゆは、あおいを抱いた。


(ギュッ...)


あおいも、みゆを強く抱きしめた。


みゆ「はぁ...私...倖せ...♡」


あおい「私も倖せ...♡」


みゆ「はぁ...あおい...」


みゆは、あおいを抱いたまま激しく


背中をなでた。


あおい「みゆぅぅ...///」


あおいのうつろな表情に


みゆはドキドキした。


みゆ「はぁ...はぁ...可愛いよ...あおい...♡」


あおい「みゆ...みゆぅ...♡」


その後、

美結はとんでもない行動に出た

美結「はぁ…あおい…好きすぎて辛いよぅ…っ!」

美結はポケットから鋭い刃物を出し

葵に差し出した

葵「ちょ…!ひゃぁあああ!やめて!やめて!!」

美結「大丈夫だよ…殺しはしないから…
愛の傷だよ……」

葵「ひゃぁあああああ!!」

葵は恐怖で美結から避けた

美結は無理矢理、逃げようとする
葵を止めようとしたその時…

美結の刃物を持ってる右手が誤って

思いっきり葵の腕へ…!


(プシャッ!!)


その瞬間、大量の血が吹き出し

葵の服、みゆの服、壁、床へと血液が
辺りに飛び散った

美結「うわああ!!!」

その瞬間、美結と葵の顔が一気に青ざめた

葵「…」

さらに、

葵の手首が


消えていた


葵の手首は床に落ちていた

美結「いやぁああ!!」

美結は恐怖になりトイレの個室から出ようと

ドアを開けて出た瞬間…


(グッ!)


美結「…っ!!」

美結の腕を葵が強くつかんだ

葵「…ねぇ……」

美結「離して!!」

(バッ!)

美結は葵の手を思いっきり振り払った

そして葵を置いて数メートルほど走って逃げてしまった


すると…


「うぅ……うわぁああああ!うぅぅぅぅぅ…」


葵の泣き声が響き渡った

あの葵が涙するということは、よっぽどのことだった

美結「葵……」

美結は振り返り、トイレの個室へ戻って行った

美結「葵……!」

個室へ入ると辺りはやはり真っ赤に染まっていた

葵は座り込み泣き崩れていた

美結「……葵……葵……
ごめんね……私最低……」

美結は葵を抱き寄せた

葵「……」

葵「痛いよ……こんなこと初めてだよ……」

美結「葵……ごめんね……悪気はなかったの……」

葵「ねぇ……これが愛の傷というものなの……?」

美結「ううん……!違う……違うよ!」

美結「軽い傷をつけようと思ったら…
まさかここまで…うぅっ…」

葵「……私、びっくりしたよ……
これが愛情表現ならば……」


葵「私も美結に同じようなことしていい…?」


美結「え……それはやめてください……」


葵「大丈夫だよ…まあ腕を切るまではしないけど
ちょっと傷ぐらいつけさせてよ」


美結「葵……怖いよ……
葵を本気で怒らせちゃった……どうしよう……」

美結は恐怖になり、また逃げ出そうとすると…

葵「怒ってない。怒ってないよ……?^^」

(グッ!)

葵は満面の笑みで美結の手を強くつかんだ

美結は、脳内真っ白になりついに…

葵を強く抱き締めた

美結「はぁ……葵……///」

葵「美結……愛してる……」

(サッ)

葵は美結から右手で刃物を奪い取り
美結の右手首に近づけた

左手は美結の左腕を巻き付けるようにした

美結「そんなに痛くしないでね……
美結…怖いよ……」

葵「大丈夫…深い傷はつけないよ……」

そして刃物がゆっくりと美結の右手首に近づく…

しかし、美結はやっぱり恐怖で右手を引いた

美結「…ね……葵……やっぱり……
傷をつけることだけは、やめて……くれないかな?」


葵「…………何を言っているの……?」


葵は、真顔で美結を見た

美結「嘘です……なんでも……ないです……」

美結は涙目になった


美結は固く目を閉じた

美結「…っ」


そして、ついに……


(スッ……)


美結の右手首に細い傷がつけられた

美結「……んっ…!痛い……うぅっ……」

葵「これで美結は……私だけのものだよ…」

美結「葵……愛してる……」

葵「美結……愛してるよ……」

美結「こんな傷でここまで痛いんだから、
葵のほうがもっと痛いよね…」

葵「美結だから許せるんだよ……
どんなことをされても。」

美結「私も、葵に何をされても許す……
ああ……愛しき葵……」

葵「美結………」

美結と葵は激しく抱き合いながらキスをした



―終―