前回は、美しい二重まぶたを形成するためには「くぼみ目ではないこと」が必要だってことを解説したんだけど、わかってもらえたかな。
さて、今回は第二の要件を解説するね。前回の話の中で、「相対的くぼみ目」って言葉があったんだけど覚えてくれているかな。

第二の要件は
「相対的くぼみ目」でないこと。

「相対的くぼみ目」っていうのは、「くぼみ目ではないが、上瞼の眼球と眼窩脂肪の位置関係がくぼみ目のそれに近似している状態」のことなんだよ。


くぼみ目


この画像は典型的な「くぼみ目」の状態なんだけど、一番くぼんでいる部分からまつ毛までの皮膚が眼球の形に沿うように「屋根の庇(ひさし)」のようになっているのがわかるかな。「二重まぶた」っていうのは、「重瞼線より上部の皮膚が前方にある程度垂れてくる上瞼の立体構造」と表現することもできる。この上まぶたの皮膚が眼球に乗っかる「屋根の庇」状態になると、たとえ生来二重だったとしても、重瞼線より上方の皮膚は、前方向への垂れる部分が効果的に作れなくなるので、二重まぶたという構造が失われてしまうのさ。

では「相対的くぼみ目」に話を戻そう。「相対的くぼみ目」というのは、わかりやすく言うと「お出目ちゃん」のことなんだよ。お出目ちゃんの場合は、上まぶたはくぼんでいなくても、眼球が前方に突出気味なので、上まぶたが「屋根の庇」状態になっているんだよ。

しかし「相対的くぼみ目=お出目ちゃん」の場合は、くぼみ目のように簡単に修正できるものではないので、美しい二重まぶたを形成することは根本的に難しい。もちろん、眼球の突出している程度にも依るけどね。軽度の突出なら、浅い二重まぶたにしかならないのでよければ、二重まぶたの処置は可能であることも多いんだよ。

今回も少し内容が難しかったかもしれないけど、何となくわかってもらえたかな!?


bFGF くぼみ目