桐生の街並み | ハンター湘南の旅ブログ

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お待たせしています、渡良瀬旅レポは、ようやく2日目です。 

 

 

8/25(火)

むしろ小雨を期待したが、外は予報通り晴れで、これは暑そう・・・

 

ホテルからは桐生駅ビュー(画像略)

さすがに6時台がピークとなる東京50km圏とは違い、ホームは閑散としていた。

県都前橋への通勤はマイカーが大半のよう。

 

上毛電鉄のダイヤの都合で、朝を食べずに7時過ぎにホテルを出た。

7時21分着の電車を出迎えた

水族館電車だ。

次は7:51着まで無いので、眠そうな通学客が大勢降りてきた

朝の時間帯は電車への自転車の持ち込みが出来ず、駅前の自転車置き場が賑わう。

 

 

 

 

西桐生駅は正面のマンサード屋根が特徴、

関東の駅100選に選ばれた

 

駅舎内もレトロ

しかし、今日は上毛へ乗る予定は無く残念。

 

JRの桐生駅へは徒歩5分ほど

桐生は稀なる高密度に鉄道駅のある地方都市

 

さて、あらかじめ計画した通り、今朝は8時のバスで梅田湖方面へ

郵便局の開局には早いが、これを逃すと、間が開いてしまうので・・・

 

かつては東武バスの運行だったが、

現在は桐生市コミュニティバス「おりひめバス」がカバーしている

 

8時前後は市街北郊にある県立桐生女子高への通学のピークで10分間隔でバスが設定。

7:50発の女子高止まりは、まさかの小型バスだったが、全員乗り切れて発車していった。

大方が自転車利用のようだ。

 

そして、次が数少ない「梅田ふれあい館」行き

一般客と高校生半々ぐらい、10数人程度にとどまる。

 

途中、伝統的な街並みを車窓に見る。

これが予想以上に素晴らしく、梅田湖より、こっちが気になった。さあどうしよう。

 

群大工学部までに一般客が下車し、緩い上り坂を行く。

自転車を立ちこぎしている生徒も多く、群馬の女子は強そう。

 

桐生女子高前から先は、「貸し切りバス」になったが、予定を一気に差し替え、

 

次の「大門」で停車ボタンを押した。

 

余談ながら、某位置ゲーの「梅田湖の空」がここで盗れてしまった。

市街地の延長の場所ながらレベル4ゲット。

 

歩いて戻ってすぐの桐生女子高前で、駅前8:10発、当バス停回転のバスをチェック。

8:25頃で遅刻ギリギリの時刻のため誰も乗っておらず、自転車の使えない雨天時は乗り切れなかった女子高生の救済便となろう。

 

なお、コロナの影響で公共交通機関を避けて、マイカー送迎も多かったのも付け加えておく。

 

実は、この光景は2020年度いっぱいで見納め

おりひめバスの稼ぎ頭ともいえる桐女通学輸送も無くなる。

 

桐生高(普通科男子校)と桐生女子高は2021年4月に統合され、駅に近い現男子校の校舎へ移転

少子化による公立男女伝統校同士の統合も、とうとう10万人超の都市にも押しよせてしまった。

(それまでの事例は終戦直後を除くと、築館町、烏山町、角田市、気仙沼市、富岡市、藤岡市にあった)

 

合併を避けて、両校共学化の選択肢もあるだろうが、成績トップクラスの女子が交通の便の良い桐高へごっそり流れ、影響であぶれた準トップクラスの男子も、この校舎ではなく、別の新設校や伊勢崎市内の学校へ流れることが予想され、ゆくゆくは極端に低迷する恐れがあり、やはり名門・桐高への合併が最良なのかもしれない。

幸い、伝統ある制服は継承されるそうで、良かった。

 

さようなら、群馬県立桐生女子高

 

 

近くの橋を渡って、桐生市菱町へ

「菱町」と聞いて反応する地理好きは多いかもしれない

 

全国稀な「越県合併」があった場所

昭和の大合併が一段落した1959年、栃木県足利郡菱村は、地理的、経済的なつながりの深い群馬県桐生市に編入した。

この桐生川が、かつては県境だった。

 

菱町地区が栃木県だったころは、村民は目と鼻の先の桐生女子高へ通えず、バスと汽車を乗り継いで、栃木県立足利女子高まで通っていたのであろうか?

 

菱町を歩く、

特に栃木県時代の名残は見つけられなかったが。

この辺りの公営住宅は、合併直後の1961~2年ごろに一気に建てられたようだ。

晴れて群馬県桐生市になってから人口が急増したらしい。

(群馬県の公営住宅は、棟番号の上2桁が完成年度(西暦の下2桁)なので、わかりやすい)

 

橋へ右折するコミュニティバス

もし、栃木県のままだったら、直進して足利方面に向かう路線設定になったはず。

 

さて、梅田局をカットしたので1時間の余裕が生じた。

ゆっくり歩いて市街地へ戻ろう。

 

群馬大工学部(今は理工学部か)

前身の桐生高等染織学校の名残をとどめるレトロ建築

工学部が前橋ではなく、「織都」桐生に置かれた。

 

余談だが、もしも桐生市自体が栃木県だったら、ここが宇都宮大工学部になるはずで、現在宇大工学部のある宇都宮市の陽東まではあまり発展せず、JRバスの本数もぐっと少なくなっただろう。

 

桐生の旧市街地の象徴は「ノコギリ屋根」の工場

 

現役の工場や、リノベーションした観光施設など、さまざま

 

立ち寄った郵便局の局名スタンプも複数行にわたる「ノコギリ屋根」のお宝(画像略)

すっかり「工場萌え」

 

有鄰館

桐生新町重要伝統的建造物群保存地区の象徴的建物

 

ドン・キホーテ前のバス停に、旧名「長崎屋」への愛着が感じられた。

 

桐生駅前に、近未来的な謎の乗り物が・・・

 

桐生は「球都」とも呼ばれ、高校野球の強豪校が複数ある。

桐生一は群馬県勢として初めて全国制覇。

優勝直後に校舎を見に行ったなあ(画像略)

 

まだまだ桐生には魅力的な建物が多いようで、涼しくなってからまた訪問したい。

ただ、産業の衰退で人口減が進んでいて、10万人都市としては異例の「消滅可能性都市」に指定。

観光振興ももちろん、極論としては、飛び地の原因になっている「平仮名市」(書きたくないので省略)を強制合併すれば、平野部の面積が増えてスッキリし、北関東道を背景として新たな企業立地も期待できる。


さて、すっかり時間旅行に夢中で、時間的に南側の桐生郵便局へは行かれなくなったが、予定通りの両毛線の電車で、次は足利市へ。

 

(つづく)

 

(今朝はお出かけをやめて、この時期、死ぬほど大っっ嫌いだった「夏休みの”作文”」を片付けた・・・・・

特に小2の時は、作文に反対する抗議文や”白紙”や”好きな漢字羅列”とか、悪ふざけで 国語は「オールC」だった、漢字書き取りはトップクラスだったのに)