息子が「中国に行って帰れなかった有名な歌人って誰?」と聞いてきた。
宿題に出たらしい。
これに答えられないと親の沽券に関わるので、脳内を探したが出てこない。
さあ困った。どんな歌を詠んだ人だっけ?
すごく有名な和歌だ。ええと、「月見れば千々に物こそ…」じゃない「君が差す…」あ、これは額田王だ。
確か「三笠の山にいでし月かも」だったはず。
そこで二階に駆け上がり、『日本文学史』を紐解いてみるがわからない。
ネット検索すれば一発なのだが、プライドがあるので自力でどうにかしようと試みるもあえなく玉砕しかかる。
結局現役の学生に聞いた方が早いと気付き、とっても仲良しの女子大生にメールで聞いてみた。
「そ、それを俺にきくのか…!(汗)改めて聞かれるとわかんなくなるな。ふ、藤原?つか、日常生活でそんなの疑問になるのっておかしいよ?」とレスポンスが返ってきた。
「●●(息子の名前)に聞かれたの!」と私。
ええい、有名な歌なんだからきっと百人一首にあるはずと思い直し今度は『小倉百人一首』のテキストを引っ張り出して「遣唐使」で探してみる。
と、あるではないか。
「安倍仲麿だったよ」と彼女にメールしたついでに、この歌の上の句を送り下の句を聞いてみた。
少しして返事が返ってきた。
「みかさのやまにいでしつきかも」
更に息子に伝言とある。
「●●ちゃん…俺はなぁ…何か親に聞いても『知らん、父さんに聞いて』『父さんが、知らんけ母さんに聞いてみって』『えーじゃあわからん』ってゆう不毛な会話を中2で諦め、誕生日プレゼントに広辞苑をねだって自分で調べることを自分に課したんだぞ…!!きみも自分で調べなさい!!って言っといて!(笑)」
いや、相手してくれてありがとう。
何が悔しかったって、人名もだがこの有名な歌の上の句がすらすら出て来なかったことである。
あなたは思い出せますか?