乳がんの最新治療〜乳房をきれいに残す手術と目覚ましい薬物療法の進歩〜 | 広島大学病院乳腺外科ブログ ~広島の乳がん医療に取り組みます~

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こんばんは 島根大学病院の角舎です

バタバタしているうちに「今日は1日ですよ」と教えられて慌てて書いているところです

 

さて、島根大学医学部附属病院乳腺センターのブログに書いたように、7月7日に出雲市民フォーラムで講演をします

詳しくはここ

 

 

みなさん、最新の治療とかを講演されるので、乳がんでは何だろう?と思って考えた結果、4月から保険適応となった「ラジオ波焼灼療法(RFA)」と「乳がん内視鏡手術」についてお話しすることにしました。

ということで、講演のタイトルが
乳がんの最新治療〜乳房をきれいに残す手術と目覚ましい薬物療法の進歩〜
ちょっと大きく出過ぎですか・・・チュー
 
RFAはどこでもすぐに始められるわけではなく、施設要件、術者要件などを全てクリアして初めて学会から認定がいただけます
その中で最も大変なのが
「助手として認定された施設で3件の手術に参加すること」
です
昨年12月に学会が施設の斡旋をしてくれるというので希望を出しても全然、連絡がなく、学会に連絡すると
「どこも混み合っているので、ご自分で探してください」びっくりびっくり
とのお返事
RFAを1日に3件もまとめてしてくれる施設はなかなかなく、中四国の主だった施設にお願いしましたが、これまで参加の了解がもらえたところはありませんでした笑い泣き
 
そうこうしていると、東京の知り合いの先生から
「なんとか空いたので研修にどうぞ」爆  笑爆  笑
と連絡がありました
過日、研修に行ってきましたが、なにぶんにも手術ではなく腫瘍をラジオ波で焼く治療なので、なかなかに理解するのが大変でした
細かくメモを取り、マニュアルを作成し本日、乳腺センターカンファレンスでプレゼンし、スタッフと知識を共有したところです
これから、手術室で麻酔科ドクター、看護師、臨床工学士と綿密な打ち合わせをしてからようやくRFAを開始することができます
 
適応が
・腫瘍の大きさが1.5センチ以下の限局した腫瘍
・組織方が特殊型ではない一般的な浸潤がん
・術後放射線治療が可能な人
・3ヶ月後に必ず針生検を行い再発がないか確認する
など厳密に決められています
 
手術で切除するわけではないので、多少乳房が固くはなりますが、変形がほとんどないのが特長です
積極的にするかどうかは別として、選択肢の一つにはなりますので、これからRFAの適応がある患者さんにはご説明することになりますね
島根県でRFAをされる方はぜひ、島根大学医学部附属病院に紹介していただければと思います
もちろん広島大学病院もすでに認定施設になっていますよ
 
島根に来て1年が経ってずいぶん、仕事が増えてきました
いろんなスケジュールが立て込んでいて、昨日は大事な研究費の申請を忘れてボツになってしまいました
がっかりする間もなく、明日は島根県の技術育成支援事業のヒアリングがあります
これもそこそこの研究費がいただけるので大事です
現在行っている乳がん幹細胞の研究を臨床に応用することができるように、お金を集めて更なる研究を続けなくてはいけませんからね
それにしても仕事が増えている一方で頭はボケてきているので、なかなかミスなく仕事をすることは難しいですね
今日のブログを書くことも忘れていましたから・・・
忘れないようにメモに書くようにはしていますけど、メモに書くことすら忘れてしまったらどうすれば良いんですかね?