帝王切開後の経膣分娩 | 助産師uticoが伝えたい 未来のいのちのために いまできること

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助産師uticoです^^
2019年9月、結婚を機に福岡から東京に拠点を移しタイトルも更新しました♡
夫と生活する中で感じたことを助産師目線でお伝えできればと思っています。

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ここ最近、立て続けに相談されました
 
前のお産で帝王切開をしたけれど
 
次のお産では下から産みたいという相談です
 
これを医学的には、帝王切開後経腟分娩試行(TOLAC)といいます
 
このお産に関しては、助産師だけでは取り扱いができません
 
医師の判断と、医師の立ち合いが必要となります
 
TOLACができるかどうか、それも病院の状況やご自身のおからだの状態
 
おなかの赤ちゃんの状態、前回の帝王切開の状況など
 
様々な側面からの判断が必要となります
 
 
帝王切開のお産となった理由は、人によって様々でしょうが
 
母子ともに、何らかの問題があって
 
帝王切開でのお産をすることによって、助かるいのちとなったことと思います
 
前回のお産には「必要だったこと」です
 
だから、次のお産には「必要ないこと」かもしれません
 
 
ただ、こんなこともありました
 
一人目に帝王切開でのお産をして
 
二人目のときには、前回の帝王切開という理由以外には帝王切開にする理由がなくって
 
自然に産むか帝王切開するか迷って、帝王切開を選択したのですが…
 
帝王切開に立ち会ってみて
 
あぁ、このお産は帝王切開でよかったんだ
 
と心から思える出来事がありました
 
詳細はお伝えできないのですが
 
もし、自然に産むことを選択していたら
 
母子ともにいのちを危険にさらすことになっていたでしょう
 
すべての人がそうであるとは思いませんが
 
帝王切開後の経膣分娩は怖いなと思った出来事でした
 
そして、出来る限り、帝王切開をせずに産める女性が増えるといいなと思った出来事でした
 
 
帝王切開になる様々な理由のうち
 
逆子や早産、高血圧などは予防できるものもあります
 
このblog内でもお伝えしていますが
 
妊娠してから気を付けることではなく
 
妊娠前から、気を付けることで、より予防効果は高まることでしょう
 
 
まずは、帝王切開にならないように、からだ作りを行うこと
 
帝王切開後をしたけれど、次のお産を自然にと望む場合
 
病院の選択、家族との相談、そしておなかの赤ちゃんと相談して
 
すべてクリアになって、不安がなければ、自然なお産を目指して頑張りましょう
 
不安があれば、帝王切開でのお産をおすすめします
 
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本が出ました!
助産師の仕事とは女性の一生に関わること。助産師が、妊娠・出産を通してみつめる女性のからだと心。そして、未来の子どもたち。受け継いできた「いのち」を未来へつなぐために、いまを生きるすべての人たちに考えてほしいことを、助産師の視点で綴りました。性別や世代に関係なく、ご家族で読んでいただきたい一冊です。よかったら読んでください^^