前回の記事はこちら!





先生からの説明が終わり、
すぐにあちこちに電話をしました。





高校3年生のテスト中の長女、前日が入学式で
ドキドキで登校した高校1年生の次女、
早退をお願いする電話口に出る先生方の驚きで、

あぁ…大変なことになってるな…

と感じ、すごく大きな恐怖心が襲いました。



娘たちがどんな気持ちで帰宅するのかと思うと
母親としてツラい瞬間です。



数年前にも祖父母が息を引き取る際に
こういう早退は何度か経験してる2人だからこそ、
恐怖でたまらないだろうと思い、
個別にLINEをしたのも覚えています。



夫の会社の方がそばに居てくださり、
「みんなに連絡できましたか?」
「この用紙にサインをするハズですよ」
など、
「ゆっくりで大丈夫ですよ」
と、背中をさすってくださっていました。



手術に必要な同意書などの書類にサインをし、
ベッドに寝かされた夫が手術室へと移動する際に
顔を見せてくださいました。



ドラマなんかでは泣きじゃくって声をかけるシーンが
あるんだろな〜とは分かってても、

なぜここで寝てるの?

という疑問しか浮かびません。



でも夫は寝ている訳ではない事が分かりました。



目から涙が流れていたんです。



痛みから自然と流れたものなのか
感情からの涙なのかは分かりませんが、
この涙を見て、私のカラダが震えたのを覚えています。



夫にかけるような声も出ず、
気の利いた言葉も出ず、

頑張って!!

と、ひと言かけるだけで精一杯でした。



そしてここから9時間に及ぶ手術が始まります。