◇日経平均、下げ幅1600円 ビットコイン急落、リスク回避の売り
18日午後の東京株式市場で日経平均株価は下げ幅を一段と広げている。前日比1600円あまり下落し、4万8600円台まで下落する場面があった。代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインが急落している。仮想通貨の交換業大手取引所ビットフライヤーによると日本時間18日午後に対円のビットコイン相場は1ビットコイン=1400万円割れとなる場面があった。対ドルでも一時9万ドル割れと、7カ月ぶりの低水準を付けた。ビットコイン相場の下落を受けて投資家のリスク許容度が一段と低下し、日本株の売りを促している。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
NY金先物相場、売り優勢 前日比1.5%安 FXi24 11/18 15:23
18日のニューヨーク商品取引所(COMEX)で金先物相場の12月限は時間外で売りが優勢。15時16分時点では前営業日比60.7ドル(1.49%)安の1トロイオンス=4013.8ドル前後で推移している。
(小針)
◇債券15時 長期金利、17年半ぶり高水準 超長期債も売り優勢
18日の国内債券市場で長期金利は上昇(債券価格は下落)した。指標となる新発10年物国債の利回りは前日比0.020%高い1.745%で推移している。一時は1.755%と2008年6月以来、およそ17年半ぶりの高水準をつけた。高市早苗政権が打ち出す経済政策の規模を巡る不透明感から投資家のリスク許容度が低下。財政リスクを映すとされる超長期債に売りが膨らみ、長期債に波及した。
責任ある積極財政を掲げる高市首相が財政支出の拡大に傾くとの警戒感が広がる。政府が近く策定する経済対策の規模が17兆円台の方向で調整に入ったと伝わり、裏付けとなる25年度補正予算の歳出規模が前年度を上回る規模に膨らむ可能性が意識された。自民党からも積極財政を求める声が出ており、財政拡張と国債増発に対する懸念から投資家は金利リスクをとる姿勢を後退させた。
超長期の新発20年債利回りは一時、前日比0.070%高い2.810%と1999年6月以来、新発30年債は同0.070%高い3.325%と1カ月ぶりの高水準をそれぞれつけた。新発40年債は3.680%と前日から0.085%上昇し、過去最高となった。
相対的に安全とされる中期ゾーンの利回りは低下した。新発2年債は同0.010%低い0.920%、新発5年債は同0.005%低い1.250%で推移している。債券先物相場は小幅に下落し、中心限月の12月物は同1銭安の135円71銭で取引を終えた。
短期金融市場では大阪取引所の無担保コール翌日物金利(TONA)先物が上昇した。中心限月の12月物は前日の清算値比0.0150高い99.3975で終えた。
全銀協TIBOR運営機関が発表した日本円の東京銀行間取引金利(TIBOR)3カ月物は、前日から横ばいの0.79909%だった。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
◇日経平均大引け 3日続落、1620円安の4万8702円
18日の東京株式市場で日経平均株価は3日続落し、前日比1620円93銭(3.22%)安の4万8702円98銭で終えた。終値で節目4万9000円を割り込むのは10月23日以来。1日の下げ幅は、米相互関税の詳細発表を受けて大きく下落した4月7日(2644円)以来の大きさとなる。米利下げ観測の後退を背景にした米株式相場の下落や日中関係の緊張化を警戒し、東京市場では幅広い銘柄に売りが優勢だった。代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコイン相場が急落したことも日本株の売りに拍車をかけた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
| 48702.98 | -1620.93 | -3.22 | 3日続落 | ||
| RSI | 日足 | 30.3% | |||
| 動いたフォロー銘柄(+1%以上) | |||||
| コード | 社名 | 週足 | 日足 | 株価 | 前日比 |
| 300A | MIC | C | 2 | 3085 | 50 |