株価は3日ぶり反落 | 長谷川 忠康 オフィシャル・ブログ

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  33920.4 -347.14 -1.01% 3日ぶり反落  
  RSI 日足   37.1%  
           
           
動いた フォロー銘柄 (+1% 以上)    
コード 社名 週足 日足 株価 前日比
9602 東宝 D 1 8097 461
2726 パルグループ C 2 4125 150
7453 良品計画 D 1 4614 89
8267 イオン C 1 3970 66
7649 スギ D 2 3080 64
2502 アサヒ C 1 1994 34.5
3141 ウエルシア D 2 2504.5 30

 

◇東証大引け 日経平均3日ぶり反落 半導体関連に悪材料重なる

 16日の東京株式市場で日経平均株価は3営業日ぶりに反落し、終値は前日比347円14銭(1.01%)安の3万3920円40銭だった。トランプ米政権による追加関税や対中輸出規制を通じた半導体関連企業の業績悪化を懸念した売りが優勢だった。後場はオランダの半導体製造装置大手ASMLホールディングの決算発表を受けて半導体関連への売りが一段と強まり、日経平均の下げ幅は一時600円を超えた。中国景気の先行き懸念も重荷だった。

 アドテストをはじめとする半導体関連への売りが相場を押し下げた。米エヌビディアが15日、中国向けに設計した人工知能(AI)半導体が米政府による輸出規制の対象になったのに伴い、費用を計上すると発表。エヌビディアの業績への影響が懸念され、時間外取引でエヌビディア株が大きく下落したのにつれて東京市場でも半導体関連に売りが先行した。

 さらに悪材料は重なり、ASMLホールディングが16日に発表した1~3月期決算で新規受注が直前の四半期から大幅に減速した。これを受けてアドテストが一段安となり、17日に決算発表を控えるディスコも下げ足を速めた。17日に台湾積体電路製造(TSMC)が決算発表を予定しており、半導体企業の業績に対する警戒が強まった。

 中国国家統計局が日本時間16日11時に発表した1~3月の国内総生産(GDP)は、物価の変動を調整した実質で前年同期比5.4%増えた。生産が堅調に推移し、増加率は市場予想(5.0%)を上回った。しかし、米国との関税の応酬や輸出規制によって中国景気の先行きは冷え込むとの見方も多く、買いにはつながらなかった。上海総合指数は下げる場面が目立ち、東京市場の中国関連銘柄ではファナックが下げた。

 日経平均は先週と比べると値幅が縮小している。ひとまず落ち着きを取り戻しているとの見方から下値では押し目買いも入りやすかった。ニトリHDやイオンなど小売りの一角や、コナミGや東宝などトランプ関税の影響が相対的に小さいとみられるゲーム・エンタメ銘柄の一角に買いを入れる動きもあった。医薬品や建設株も上昇した。

 東証株価指数(TOPIX)も3営業日ぶりに反落した。終値は前日比15.32ポイント(0.61%)安の2498.03だった。JPXプライム150指数も3営業日ぶりに反落し、5.51ポイント(0.50%)安の1096.71で終えた。

 東証プライムの売買代金は概算で3兆8316億円、売買高は16億4582万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は941、値上がりは643、横ばいは53だった。

 ファストリ、ソフトバンクグループ(SBG)、テルモ、日東電が下落した。一方、KDDI、中外薬、セコム、エーザイが上昇した。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕