新NISAの株式投資法
株式投資にあたっては売買のタイミングが重要
株式投資は、銘柄の選択と売買のタイミングが重要です。
銘柄選択に当たっては、会社四季報や投資雑誌、投資新聞、証券会社の資料など、参考になる情報はたくさんあります。
ここでは投資の成果に直結する売買タイミングについて、考察したいと思います。短期投資にしても、長期投資にしても、買い方と売り方、そのタイミングが投資成果に直結します。
どんなに良い銘柄を選んだとしても、買いの時期を間違えるとあまり良い思いは出来ない。上昇スピードのある銘柄ほど高値をつかまされてしまう事がある。また、早く買いすぎてなかなか上がってこないのでいらいらしてしまう事もある。
売りも同様である。利が乗って早く売りすぎて「しまった!」と思う事もある。逆に持ちすぎて利食いのチャンスを失うということもある。買ったとたんに下がり出して、損ぎりをためらってズルズルと売りそこない、怪我を大きくする事もある。
一般的には、買いよりは売りのほうがむずかしい。
単一の投資指標RSIで売買タイミングを判断
RSIは「Relative Strength Index」の略で、日本語では「相対力指数」。RSIは現在をあるがままに捉えることで、過去や未来への観念、期待から切断して、不安な心を断ち切るところにその意義があります。
「過去を振り返らず、未来を願いゆかず。なぜなら過去は、今はもうない脳内の幻。未来はまだない脳内の妄想。現在、目の前に新たに立ち現れる現象を、瞬間瞬間ありのまま見つめるなら、何の憂いがあるだろうか。」賢善一喜経、自由訳)岐路に立ち、未来や過去の幻影にとらわれそうならば、未来も過去も幻、と切断。すると霧が晴れたようにさえてまいります。現在に日がな専念していると、心配事は晴れ、ご飯がすこぶるおいしいのです。(朝日新聞に連載されていた、小池龍之介氏の心を保つお稽古「岐路の迷い”幻”と切断」より引用)。
具体的には週間データでは
RSI(Relative Strength Index %)=X÷Y×100 (X=直近14週間の値上がり週の前週比値幅合計、Y=直近14週間の前週比変動幅(前週比の絶対値)の合計、と計算できます。
RSIは一般的には「売られすぎ」「買われすぎ」の天底の判断指標とみられていますが、50%ラインを重視して、50%を中心にして上昇期にあるか調整期にあるかを判断することが有用だと考えています。 50%ラインを境に陽転、陰転と判断します。
RSIにより市場と銘柄のトレンドを判断
1.市場の方向性の判断
225株価の週足RSIで中期トレンドを判断、補助的に日足RSIで短期の調整の判断を加える。また長期的なトレンドについては月足RSIも参考にする。
RSI(Relative Strength Index %)=X÷Y×100 (X=直近n週間の値上がり週の前週比値幅合計、Y=直近n週間の前週比変動幅(前週比の絶対値)の合計、RSI週足(14週)を採用)D>70%>C>50>B>30>A
50%を基本的な判断ラインとする。50%以上を上昇トレンド、50%未満を下降トレンドまたは調整中とする。
70%を超えると、短期的な急騰局面に入る。70%を割り込むとピークアウトの可能性が強い。70%超を天井圏として警戒する見方もあります。
上昇期では上昇銘柄範囲は拡大する。
50%を割り込むと調整入り、または下降トレンド転換となります。さらに30%を割り込むと大底圏とみる見方もあります。しかし、50%回復までの道のりは長く、自律反発や反騰を繰り返して反落するケースも多々あります。そして、下降トレンドでは活躍銘柄範囲は絞られてくる。
2.個別銘柄の判断
「買いシグナル」
週足RSIが50%ラインを超えて、安定したと判断したときが、中期投資のタイミング
70%を超えてきたときは、短期の急騰を狙う、短期売買のタイミング
「売りシグナル」
利食いのタイミング
週足70%以上のレベルで、日足RSIが70%を割ってピークアウトをしたとき
撤退のタイミング
週足RSIが50%ラインを下回ってきたとき