アルツハイマー病をめぐる世界の新潮流
NHKスペシャルで1月19日に「アルツハイマー病をくいとめろ!」が放送され、アルツハイマーをめぐる研究が急展開していることが紹介されました。
そこでは、「アルツハイマー病による脳の変化は発症より25年も前から起きている」
「アミロイドβが蓄積して、アルツハイマー病の原因になる」
「アミロイドβが溜まると、シナプスを傷つけ、神経細胞を死滅させ、アルツハイマー病を引き起こす」
「アミロイドβがシナプスを傷つけたあとに神経細胞にタウという物質が集まり、神経細胞を死滅させる」
「タウが海馬にたまり、記憶の中枢である海馬が萎縮する、記憶力が低下してアルツハイマー病を発病する」
「国立長寿医療センターによれば、ある課題をしながら運動をすると、海馬が修復され、アルツハイマー病が予防されたり、進行を食い止めたりする効果がある」
「イギリスではLMTXという薬が臨床試験にすすんでいる、タウを薬で叩く効果が期待されているhttp://taurx.com/lmtx-for-ad/」
「ロッシュのガンテネルマブという薬でアミロイドβを取り除く開発が進められている、http://www.ft.com/cms/s/2/2a16570a-e585-11e2-ad1a-00144feabdc0.html」
1月21日に愛知県が新聞発表したところによれば、「一滴の血液で簡単・迅速に病気の検査をする技術を確立」と伝えられた。
http://www.pref.aichi.jp/0000067676.html
愛知県が公益財団法人科学技術交流財団二委託して、「超早期診断技術開発プロジェクト」において独自の半導体イメージセンサを用いて血液や尿に含まれる成分を簡単・迅速に検査する技術を確立した。
本技術の具体例として、アルツハイマー病の原因物質とされるアミロイドβペプチドの高感度検出に成功した。
今後は生活習慣病、糖尿病などの日常管理への応用を目指すとともに、現段階では困難とされるアルツハイマー病の早期予知まで拡大して実用化を目指す、としている。
参考
プロジェクト「アルツハイマー病などを無侵襲で早期に発見する計測システムの開発」
サブグループリーダー 豊橋技術科学大学 教授 澤田和明
アルツハイマー病等を無侵襲で早期に発見するための医療用計測システム、健康管理用計測システムの開発
参加研究機関
豊橋技術科学大学
名古屋工業大学
名古屋市立大学、
愛知県立大学
名古屋大学
国立長寿医療センター研究所
国立病院機構名古屋医療センター
京都工芸繊維大学
参加企業
ブラザー工業(株)
(株)スズケン
(株)ユネクス
(株)LIXIL
日本ケミコン(株)
(株)医学生物学研究所
(株)デンソー