世界的な株価のクラッシュもG7後は一進一退で底値到達感がでていない。
昨年から持ち越してきた米国のサブプライム・ローン問題は今年に入りついに相次ぐ巨大金融機関の経営破綻にいたり、株価の世界連鎖安を招いた。
起こってしまったことでくよくよしてもしかたない。
今回の株安がもたらしたプラスの面を考えてみよう。
まずは、世界的な信用収縮により、原油や穀物に向かっていた投資資金が引き上げられ、世界的なインフレ懸念が一挙に沈静化した。
第二には金融工学が生み出した新金融商品の野放図な拡大にブレーキがかかった。現段階でも百兆円を超える損害が発生しているわけだが、このまま拡大し続けていたら大変なことだった。
第三には規模拡大を追及していた世界のメガバンクの経営のあり方に鉄槌が下された、など。
禍転じて福となす。
上場企業はいまこそ、優良な投資家と投資資金を自社に呼び込む好機である。
株価の下落時にこそ長期安定株主を増やすことができる。
その鍵を握るIRで企業をサポートする、宝印刷(7921)に期待したい。