サラダドレッシング(英: salad dressing)
サラダドレッシングサラダドレッシング(英:salad dressing)は、サラダにかける液状の調味料。ドレッシングと略される場合がある。粘性は高いものから低いものまで様々であり、酢・油・塩をベースに、香辛料・ハーブ・酒等を加えて作られる。日本ではこのほか、醤油などが加えられることがある。油脂を全く含まず、増粘多糖類でとろみをつけた、脂質を全く、あるいはほとんど含まない低カロリーのサラダドレッシング、ノンオイルドレッシングも販売されている。ただしノンオイルドレッシングはJAS規格上は「ドレッシングタイプ調味料」に分類される。サラダ・ドレッシングの例サラダドレッシングは、国・地域・各家庭・レストラン毎に味が異なるため、販売されているものの商品名称は「…風」を意味する言葉となる。イタリアン・ドレッシング水、酢またはレモン汁、油、塩、胡椒、砂糖、刻んだ玉葱やピーマン、ニンニク、オレガノ、フェンネル、ディルなどを混ぜ合わせたもの。色は黄色めで透明。これもアングロアメリカで生まれたドレッシングで、イタリア本国では見られない(イタリアではヴィネグレット風のドレッシングが一般的)。(→en:Italian dressing)フレンチ・ドレッシングアングロアメリカの甘酸っぱいドレッシングで、プレーンな白とトマト風味の赤がある。フランスでサラダドレッシングとして用いられるヴィネグレットとは全く風味が異なる。なお、フランス語にはドレッシングに該当する語は存在せず、種別ごとに呼称が存在する[1]。ソース・ヴィネグレット、ベーコンソース、マヨネーズソースなど。和風ドレッシング青じそ風味、醤油ごま味、わさび醤油味など日本独特の食材を使用して作られる(発明者は日本人と推定される)。中華風ドレッシングごま油などで甘辛く味付けされており、中華料理に合う(同上)。ランチ・ドレッシングアメリカ合衆国で見られるもの。サワークリームやバターミルク(発酵乳の一種)、マヨネーズなどに酢を混ぜ合わせ、刻み葱や香辛料を加えたもの。通常どろっとした濃度である。ヴィネグレット酢またはレモン汁などにサラダ油などを混ぜたものが基本であり、これにハーブその他の調味料を混ぜて変化をつけることもある。中東のサラダドレッシングはヴィネグレットと似ているが、ヨーロッパのヴィネグレットよりも油に対する酢やレモン汁の比率が高い。ロシアンドレッシングマヨネーズとケチャップを混ぜてベースとし、ホースラディッシュ、チェリーペッパー(英語版)、チャイブ、香辛料を追加することが多い[2][3]。サウザンド・アイランドマヨネーズとケチャップをベースに、細かく刻んだ玉葱やピーマンなどの野菜やピクルスを加え、香辛料で風味を整える。日本では「サウザン(アイランド)」と呼ばれる場合がある。名称の由来には諸説ある。 刻んだ野菜や薬味がドレッシングに浮いているのをアメリカ(ニューヨーク州北部)とカナダ(オンタリオ州西部)の国境にあるサウザンド・アイランズ(Thousand Islands、「千の島々」)に見立てた ニューヨークのウォルドルフ=アストリア・ホテルの経営者ジョージ・ボルト(George Charles Boldt)が、釣り場案内人の妻ソフィー・ラロンドが伝えたというドレッシングのレシピをある女優から聞いたのが、サウザンド・アイランズの別荘であったことから 1910年にシカゴのブラックストーン・ホテル(Blackstone Hotel)でこのドレッシングを開発したソフィー・ラロンドの出身地がサウザンド・アイランズであったことから、女優のメイ・アーウィン(May Irwin)が命名した脚注 ^宇田川政喜; 遠藤智子; 加藤綾子; 橋村弘美、日仏料理協会編、 『フランス 食の事典(普及版)』 株式会社白水社、2007年、430頁。ISBN978-4-560-09202-6。 ^Stewart, Frances Elizabeth (1920).Lessons in Cookery.2. New York, New York (USA): Rand McNally & Company. p.123. ^George, Mrs. Alexander (1941年4月24日). “Menus of the Day”.Lewiston Morning Tribune(Lewiston, Idaho, USA: Lewiston Morning Tribune): p.3外部リンク 全国マヨネーズ・ドレッシング類協会 ハンドメイド・ドレッシング サラダドレッシングレシピ(クックパッド)カテゴリ: サラダドレッシング 調味料 サラダ