⚫︎世界史
 英語の試験が終わっあとの休み時間は、外で日向ぼっこをした。詰め込むと焦るだけし、というかこんなセッパ詰まった状況の中で、暗記なんて集中できなかった。日に当たりながらぼんやーり、世界史の出るところについて考えてた。
 うーむ、これは世界史も傾向破壊があり得そうだなぁ。俺の予想では、2017年は、100周年としてロシア革命であったり、500周年としてルターの宗教改革であったり、なかなかメモリアルな年だったので、三問のうち、一つぐらいでたらいいなぁって考えてた。あと奴隷制とアメリカ関連の問題、アメリカの歴史、EUなどの国際組織についても、出るかなぁと踏んでいた。結果はどうだったのか。





大外れ!!




ではなかったですね。


 第1問は、アメリカ大陸産の銀による価格革命とスペインの盛衰といったテーマでした。いかにその二つの因果に絞って答えるかでしょうね。あと、価格革命が与えたヨーロッパの経済的変化は、時代も考慮すると、東西分業体制のことだと容易にわかります。難易度的には易の部類でしょう。ですが、傾向に頼って勉強していた人にはちょっと辛いかもですね。スペインはあまり出なかったので。

 第2問はハイチ革命についての問題でした。なんだ、ロシア革命やないやん。でも、メモリアル年関連はあってました。別に意味ないけどね!!笑この問題は確か、1980年代と1990年だったかな?一橋世界史の過去問に、ラテンアメリカに注目した論述があったので、言わば過去問の焼き直しって感じでしたね。私は1977年から2016年までの一橋世界史をやり込んだので、わかりましたが、普通の受験生にとっては傾向外だと思います。だからむずかったかな?でも、問題的には知識というより、頭を使って考えさせるいい問題だと思います。設問の指示が明確なので、それに対してズバリ、簡潔に答えないといけません。予備校の解答速報は、見ればわかると思うんですな答えになっていないです。現代文なめすぎですよ。問いに関するアンサーがほぼなく、ただ、知識の開かしって感じです。実際一橋は科目ごとに得点開示してないので、詳しいことはわかりませんがね。問2の難易度は、ちょっと難ぐらいですね。特に、独立したラテンアメリカ諸国の経済政策がむずかった。それ以外は教科書知識で解けるというか、考える材料は十分ですね。



 問1.2と順調に来て、ウキウキの私に、一橋は、衝撃を与えました、こいつ確実に意図的に傾向破壊してしてます。確信犯ですね。それは問3を見ればわかります。



 第3問は、まさかのまさかのザイトンの歴史。試験が始まる前、唐宋の貿易の論述をするかしないか確認するかしないかを迷い、しないを選んだ私を殺しに来てるのかと思いました。なにがそこまで衝撃がと言いますと、まず元より以前の東アジア史はほとんど出てないのに、出してきたことです。さらにテーマがザイトンで400字、しかも!論述をよく勉強してない人はわからないかもしれないですけど、設問に11-13世紀の国際関係って書いてあって、設問指示がそれだけなので、そのことのみに絞って400字書かないといけないってことなんですよ。とにかくザイトンの歴史を書けばいいわけじゃないんです。てか、ザイトンが泉州だってことすらわからない現役生はいるはずです。困難鬼畜です、みんな解けません。作問者がラリってます。

 私の考えたことを、書いていきますね。まず、ザイトンが泉州だと私は知ってました。でリード文に世界一の貿易港って書いてあり、アブンバットゥータ?だったかな?、誰かが訪れて名付けたっていう記述があり、そのことに関しても少し知っていたのでムスリム関係なんだろうとまず思いましたね。で、11〜13世紀っていう時代の範囲も大変役に立ちます。大航海時代が15世紀終わりあたりからなので、まだヨーロッパ人は東アジアに進出していません。じゃあ他に考えられるのは、東南アジアの商人ぐらいでしょう。東南アジア中国人街とか作って、華僑やムスリム商人が中継貿易か何かで利益を上げていて、その商品の集積地がザイトンなのかなぁなど適当な予測を立てました。あと関係ある民族、国際関係って言えば北方遊牧民ですね。どう絡めるかといったらザイトンはおそらく南に位置しているので南宋の発展が関係しています。ですから、その北宋が南宋になったのは北方遊牧民族の影響なので、それを絡めて書けば点をくれると思いました。最後に南宋の次の元についてもなにか書くべきだと思いました。なぜかというとチンギスが1206年あたりに大ハンになったか、クリルタイを開いたかっていつ知識が浮かんだので13世紀については元とザイトンの関係を書けばいいと推測。元では海運が発達してますので、そこと絡めて商業の盛衰的な面を書きました。

 なかなか、考え自体は悪くない解答だと思います。細かい史実に間違いはあれど。なので半分とれてればいいと思い、400字を書き切りました。



 

 
 世界史の論述は一個一個、推測していくことが大事ですね、特に本当にわからない問題の時。さっぱりでもとにかく書きましょう。それが大事です。白紙は論外なので考えを示す意見論述的な風になっても結構点くれると思います。合格最低点から考えると、結構採点ガバガバです。



 試験が終わり、なんだかんだかなり自信があったので受かったと思ってました。手応え的にはね。これで落ちたなら、もう私には一橋は絶対受からないって思えるぐらい、できたつもりだったので、期待しつつ、結果発表を待ちました。