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「何がしたいか、分からない」

そう感じたことはありますか?

 

好きなこと、やりたいこと、なりたい自分……。

そういうのを考えようとするたびに、頭が真っ白になる感覚。

それ、あなたがぼんやりしているわけじゃないんです。

"嫌"をずっと我慢してきた神経が、

正直な信号を出せなくなっているだけ。

今日は、そんな話をしようと思います。

 

赤ちゃんは、全部感覚で生きている

生まれたての赤ちゃんって、

言葉ひとつ持っていないのに、

ちゃんと自分を伝えられますよね。

暑い。寒い。お腹すいた。眠い。抱っこして。触らないで。

泣いたり、身体をよじらせたり。

 

理由を説明できなくても、

「これ嫌」「これ安心」という信号が、

ちゃんと外に出ている。

 

そしてイヤイヤ期。

「いやー!!」「じぶんでー!!」と全力で主張するあの時期は、

反抗じゃなくて、「私は私」を作っている途中なんだと思っています。

本来、人間は"嫌"という感覚から、自分を作っていくんです。

 

HSS型HSP×アダルトチルドレンは、この"嫌"を止めやすい

でも、HSS型HSP×アダルトチルドレンの多くは、

この大事な感覚にフタをして育ってきた人が多い。

 

嫌でも頑張る。

疲れていても動く。

苦手な人にも合わせる。

怖くても我慢する。

空気を読む。

嫌われないようにする。

迷惑をかけないようにする。

 

そうやって「周り優先」で生きることが、

いつの間にかデフォルトになっていく。

 

すると、自分の感覚より先に出てくるのが、

「嫌われないかな?」

「迷惑じゃないかな?」

「ちゃんとしなきゃ」

という声になってしまう。

 

神経が"生き残るモード"のまま、大人になった状態です。

しかも、HSS型HSPは感覚が鋭い。

うるさい場所も、急かされる雰囲気も、圧の強い人も、

本当はずっとしんどかった。

でも「これくらい普通」で耐え続けた結果、

だんだん「嫌なのかどうか」すら分からなくなっていく。

だから大人になって「何したい?」と聞かれても、

本当に分からない。

自分がどう感じるかを、ずっと後回しにしてきたから。

 

回復って、"夢を見つけること"じゃなかった

私も長い間、「やりたいこと探し」が回復だと思っていました。

でも違った。

最初に出てきたのは、希望じゃなくてSOSでした。

 

・行きたくない 

・疲れた 

・会いたくない 

・一人になりたい 

・もう無理

それを「こんなことで嫌って思う私が悪い」と

責めていたけれど、違ったんです。

 

"嫌"は、わがままじゃない。

自分を守るための、正常な感覚。

むしろ、そこを無視し続ける方が、神経にとっては危なかった。

 

"嫌"を認めたら、少しずつ戻ってきた

今は「好きなこと探し」より先に、

嫌なことを減らす・無理を減らす・我慢を減らすを意識するようにしています。

 

するとゆっくりと、「本当はこうしたかった」が見えてきた。

静かな場所が好きだった。

安心できる人といたかった。

一人時間が必要だった。

 

そんな小さい感覚から、自分が戻ってくる感じがします。

回復って、"もっと頑張れる自分になること"じゃなくて、

"嫌だった"をちゃんと感じ直してあげることから始まるのかもしれない。

 

そしてその先に、やっと少しずつ、

「私はどう生きたい?」が見えてくるんだと思います。

あなたが「何もしたくない」と感じるとき、

それは弱さじゃなくて、長い間頑張りすぎてきた証拠です。

まず、"嫌"を感じることを、許してあげてください。

 

 

 

つづく