連日の猛暑で、ずっと家いる日々に飽き、
バスでいけるショッピングセンターに母と出かけました。
なんとなく、出掛けに右足の動きが悪いとは思ってましたが、いつもの事と。
最初の買い物、母の普段履きパンツ。
ハンガーから選んで母に渡すこと数回で、
歩きにくさは、身体全体に広がっていく。
母がサイズが合わず、買うのを諦めた頃、
あたしは確実に動きがカクカクしだした。
それでもダイソーへ行き、
欲しかった物を探す。
そろそろ動きがヤバイ。
会計を母に任せた。
休憩にレストラン街の不二家へ
（母のリクエスト）
よりによってドリンクバーになってた。
母はドリンクバーもケーキの注文も苦手。
代わりにあたしが全部やる。
ケーキが運ばれ、いざ食べ始めると
全身が縮むような筋肉の強張りが襲う。
座った分、上半身だけで支えるのが辛かった。
顔が引きつる、頭が上がらない、
腕が動かず、フォークでケーキを切るのも、
口に運ぶのも辛い。
うまく飲み込めず、気道にケーキの破片が入ってむせる。コロナと間違われたら困るぞ。
頭が揺れ始める、右に左に。
首が前後に揺れる、
上半身が左右に揺れる、
もはや止めようがない。
もうまともに発音できない。
顔面も固まるのだ。
そんな姿になると母は黙るのだ。
どうしていいかわからないのだ。
しばらく揺れてると、
母「横になったら」
あ「ここお店。お店の人に断らないと」
しかし、母は自分から店員に言う事はない
母「横になりなさい」
あ「なら店員さんに伝えて！」
座った椅子が硬めのソファ席だったが、
テーブルとソファの距離が近くてうまく倒れ込めない。
母が周りに状況を説明できない以上、
全部1人で対応するしかない！
あたしは荷物を隣のテーブルに押し込み、
（幸い、他のお客さんから見えない席だった）
靴を脱ぎ
（スリッポン履いててよかった）
ソファ席に寝て、
（完成に隠れる）
母に聞こえるように丁寧な発音で
「店員さんに伝えて。しばらく横になります、ご迷惑おかけしますって！」
母はやっと店員さんの所へ話に行った。
あたしは足を伸ばして寝る
こんな時に、遠慮してる場合ではない。
しかし、過緊張で筋拘縮を起こしている以上、
緊張をとらないと、ずっと寝てる事になる。
（救急車を呼ばれても、救急外来で放置されるだけだ）
自分で耳を引っ張る。
うまく動かない腕を使って。
指先はなんとか動いた。
耳の周りには副交感神経優位にさせるツボがいくつかある。
耳を何ヶ所か引っ張り、
耳全体を手で包み回す。
……
耳ツボが効いて、少しずつ筋緊張が緩み出した。
若干のパニックも収まってきた
通りすぎる店員さんに
「すみません、ご迷惑かけて」
と、自分で伝える。
店員さんもびっくりするでしょう。
さっきまで普通にケーキ食べてたんだから。
そろそろキツい緊張は抜けてきた、
今なら起きられる。
むっくり起き上がり、黙って座ってた母に
あ「お店出よう」
母「もういいの？はい荷物」
と荷物を直接渡そうとするので、
机に置くようにテーブルを指差す。
まだあたしの身体は、他人の渡すタイミングに合わせられる状態ではない。
荷物も自分のペースでしか取れないのだ。
会計を母に任せ、
店員さん1人1人に
「ご迷惑おかけしました」
と伝える。
店員さんは、
「大丈夫ですよ」と。
リュックにつけたヘルプマークに気づいてくれていたようだ。ありがとうございます。
バスで帰るつもりが
ゲリラ豪雨でタクシーで帰った。
タクシーは一番安心する。
シートベルトがあると上半身を緊張させる必要がないから。
支えてくれるものがあるのは本当に安心する。
こんなだから外出は1人がいいんだ。
急な症状悪化時、誰かに頼るには説明が必要で、でもそんな事する暇がないから。
気を失うまでは、自分でなんとかする。
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