出産レポ | stellar night

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自由で気ままなブログ。
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他人の出産レポなんて需要あるのか?…と思いつつも、

私にとっては 忘れたくない出来事なので書き残しておきます。


陣痛や分娩時の苦痛で記憶が曖昧なため、

何か間違っているかもしれないけど

覚えている限りを綴ります。


これから出産を控えている妊婦さんの何かしら参考や心構えにでもなれば…にっこり



花初産、自然妊娠(妊活・不妊治療一切無し)、普通分娩(鉗子分娩)、38w0dで出産花

 

【出産前日(37w6d)】

午前中は妊婦健診。

内診で子宮口が3cm開いていると言われるが

それ以外に予兆は無し。

 

健診後は夫とショッピングモールでランチと買い物を楽しむパスタ

 

午後からは自宅でのんびり過ごす。

 

【16時頃】

おしるしが出る。

 

【18時頃】

お腹が痛くなる。

生理痛程度の軽い痛み。


妊娠中に一度もお腹の痛みを感じたことは無かったため、

初めてのことで何か引っかかるような気はするも

弱い痛みなのでこれが前駆陣痛というやつかな?と思ってさほど気にも留めなかった。

 

【21時台】

夕食を済ませてから3時間ほど横になって休んでいるのに

痛みが全く治まらない。

相変わらず生理痛程度の我慢できる軽い痛みだけど、

21時を過ぎてからは

痛みの間隔が5分間隔になってきた…。

 

弱い痛みだから本陣痛ではないだろうと勝手に思い込んでいたけど、

これはさすがに前駆陣痛ではないのでは…。

 

素人判断はできないと感じて

産院に連絡して急遽受診することに。

 

念のために入院バッグも持って、

22時過ぎに夫の運転で産院へ向かう。

 

【22時半頃】

産院到着。

内診で子宮口が7cmまで開いていると言われる。

分娩着に着替えて陣痛室でNSTを受ける。

夫は一時帰宅。

 

※NST…お腹にセンサーをつけて

    胎児の心拍数や母体のお腹の張り具合を調べる検査。


以前の妊婦健診でB群溶連菌検査で陽性だったため、

抗生物質の投与(点滴)を受ける。

※これをしないと赤ちゃんが産道を通るときに菌に感染してしまう。

 

陣痛室に入ったあたりからお腹の痛みが強まり、

痛みが来る間隔も2~3分程度になる。

どうやら本陣痛だったようだ。

 

ひたすら苦痛に耐えるだけの時間が流れる。

この時点で既に相当痛くて苦しい…。

これがいつまで続くのだろうと弱気と不安に駆られる。

 

【23時半を過ぎた頃】

産院到着から1時間ほどで子宮口が全開に。

 

とにかく陣痛に耐えるのに必死。

助産師さんがずっといきみ逃しをしてくれたので

なんとか耐えられたけど、そうでなければ無理。

 

朝までにはお産になるだろうと言われ、

夫を呼び戻して駐車場で車中待機していてもらう。

 (立会者は抗原検査を受けないと院内に入れないことになっているので、夫にはその場で抗原検査を受けてもらう)

 

【日付が変わった頃(出産当日・38w0d)】

陣痛室から隣接する分娩室へベッドごと移動。

夫にも院内に入ってもらい、陣痛室で待機していてもらう。


その後は助産師さんの指示通りに

強い痛みが来る度に

いきみを延々と繰り返す。


途中、出産に立ち会うために夫も分娩室へと招かれる。


耐え難い激痛。

気力、体力の消耗が激しい。


しかし、どれだけいきんでも

赤ちゃんはなかなか下りてこない。


いきみを1時間以上は繰り返したかな…。


【深夜1時を回る頃】

下腹部から大量の液体が漏れ出すのを感じる(破水)。


全身汗びっしょりになりながら

いきみを繰り返すが赤ちゃんは下りてこない。

なんらかの理由でなかなか外に出てこられないらしい…。

出産後に聞いた助産師さんの話によると、

産道が狭くて赤ちゃんがなかなか出てこられなかったというようなことを言われた気が。

(産後の疲労困憊のためうろ覚え汗


【1時半頃、医師登場】

それまで助産師2名と夫と私しかいなかった分娩室に

 女性医師登場。


お産が長引き、微弱陣痛になってきたようだ。

赤ちゃんがなかなか生まれなくて私も苦しい。


医師の判断で会陰切開と鉗子分娩をすることに。

会陰の辺りに麻酔注射を打たれて切開される処置を受ける。


【2時以降、最後の苦しみ】

その後は強い痛みが来る度にいきむ。

助産師さんが私の股を広げて押さえつける。

医師が鉗子を入れてグリグリして赤ちゃんを取り出そうとする。

もう一人の助産師さんが私のお腹に体重をかけて

赤ちゃんを押し出そうとする。


これを3回ほど繰り返しましたが、

あまりの激痛に断末魔の叫びをあげました…。

大袈裟ではなく、本当にそれくらい痛い!!!!えーん


あまりの激痛と苦しみで

いっそ、もう帝王切開にしてほしいと願ってしまいましたが

そうはならず。


私も赤ちゃんを早く外に出してあげたいので

残った力を精一杯振り絞っていきんだところ、

下腹部からするんと何か出てきた感覚が。

この時点で時計の針は2時半を回っていた。


しばらくして医師と助産師さんが声を揃えて

おめでとうございます!と。


ああ、やっと生まれたのか…立ち上がる

すぐに元気で可愛い産声が聞こえてきて

ほっとした。


痛みと苦しみからやっと解放されたけど、

気力も体力も使い果たして放心状態。

体が動かない(動かせない)。

起き上がる気力が無いので

隣に寝かされた赤ちゃんの顔をきちんと見られない汗


夫は直後から赤ちゃんをスマホで撮影するのに夢中になっている。

(妻に労いやいたわりの一言くらいくれよ…ネガティブ


私は会陰切開の傷を縫合する等の処置を受けて

再びベッドごと陣痛室へ。

しばらく、私と夫と赤ちゃんの親子3人で過ごす。

面会時間は1時間と決まっているため、

夫はその後帰宅。

赤ちゃんは新生児室へ。


私は点滴を受けながら

朝6時頃までは陣痛室で安静にして過ごす。


お産は一人一人違うけど、

命懸けなのは誰でも変わりない。


子供を産むのがこんなに大変なことだったのかと、

経験してみて初めて思い知った。


何事も経験してみないと本当にわからない。

世の母たちは凄いと思った。


妊娠、出産を通して、命の重みを感じました。


(終わり。)