第31回マイルチャンピオンS(GⅠ) | 下町育ちの馬券王 ~JRA全重賞予想大会・一口所有馬近況~

第31回マイルチャンピオンS(GⅠ)

 先週のエリザベス女王杯は◎○で印通りに決着するも人気薄とクビ差で3着が痛恨の抜け。不器用な予想ながら今週も皆さんにお話したい競馬があります。

■京都11R(15:40)・第31回マイルチャンピオンS(GⅠ)
◎⑫ダノンシャーク
○⑨ワールドエース
▲⑮ミッキーアイル
△⑬トーセンラー
△⑧フィエロ
△⑩ロゴタイプ
☆⑦エキストラエンド
☆③グランデッツァ


三連複⑫軸 ③・⑦・⑧・⑨・⑩・⑬・⑮ 計21点


 ◎⑫ダノンシャーク。前走の富士Sに続いて再び本命。陣営からは脚を溜める競馬がしたいようだが、土曜からの5日間はCコース開催で春から続く高速馬場はともかくこの秋の開催は前残りが顕著。先行脚質の本馬には大きなアドバンテージとなる。近3走はどれも休み明けを感じさせないスタートセンスの良さで3番手以内からの競馬。大方の予想通りにミッキーアイルがハナを叩けば、それに続いてレースを運ぶことが理想。連覇を狙った前走はユウイチのチョンボでラスト400mで早くも先頭へ。先行していた他の4頭が10着以下に敗れたように後方組に有利な流れの中で昨年の勝ち時計と同じ1分32秒5で7着。着順だけみれば軽視されるが、着差はわずかに0秒3差。1週前追い切りで鞍上強化となる岩田が騎乗して4ハロン51秒を切る好時計(2週前より坂路はウッドチップの入れ替え工事を行っているだけに全体の時計が掛かる傾向)をマークしているだけに、デキ落ちはないと判断。昨年の本レースは1人気で例年通りの流れながら前後半のラップが35秒1<34秒1と後傾ラップで勝ち馬に向いた展開で不運なものだった。6頭出走するディープインパクト産駒の中でマイルのGⅠ実績の安定感と臨戦過程は最右翼。連軸向きながら最後のGⅠ挑戦でなるであろう6歳秋に伏兵人気で岩田のイン突きが炸裂する。


 ○⑨ワールドエース。昨年のダービー後に左前脚に屈腱炎を発症。8ヶ月の休養を経てから休み明け2戦目のマイラーズCを1分31秒4のレコード勝ち。前半3ハロンは34秒9も1000m通過が57秒8。レースの上がり3ハロンが33秒6と地盤の堅い馬場だっただけに比較が難しいが、適性を加味すれば本命まで考えていたほど。しかし上記にあるように例年の本レースは昨年こそ後傾ラップだったが、前後半のラップがほぼ同じ(0秒3以内)か前傾(前半3ハロンが速い)ラップが多く、マイラーズCの流れとは異なる点が要注意。右回りが【4.2.0.0】で左回り(東京)が【0.0.0.1.2.1】と右回りで連対を外していない安定感は不気味だが、まだマイルでの実績が乏しいのも事実。休み明けや道悪などこれまでの敗因が明確なだけに過剰人気を承知で上位評価。


 ▲⑮ミッキーアイル。母スターアイルはロックオブジブラルタル産駒で現役時はダ1000mを2勝。秋緒戦で毎日王冠を使うのは距離面から考えて冒険よりも無謀と調教師自らが言い放ち、スワンS→マイルCS→阪神カップが理想ローテ。社台からもロードカナロアやデュランダル、タイキシャトルがそうであったようにマイルを勝つ馬なら1200mも勝たないとダメと告げられた。前走は二の足の速さでハナを叩く形になったが、後半5ハロンを56秒7と抜群のスピードで押し切った。2着サンライズメジャーや3着フィエロが古馬で56キロだったのにこちらは57キロ。同斤量だったサダムパテックは10着に敗れたことからも古馬相手に通用する実力を再認識できた。今回は古馬57キロに対して1キロ減の56キロ。あとは1ハロン伸びて凌げるかどうかがカギとなってくる。軸に据えるのは不安も逃げ先行脚質は今の馬場を考えると実力以上に有利。難関とされた東京マイルの逃げ切りも決め、00年アグネスデジタル以来の3歳馬による優勝と「最優秀短距離馬」の称号も視野に入れている。


 △⑬トーセンラー。昨年の上位3頭と一昨年の1,2着馬が出走してくるが84年の創設以降、本レースで連覇に挑んだ馬は11頭で結果は【5.0.0.6】。近年では06,07年ダイワメジャー(1,1人気)と03,04年デュランダル(5,1人気)が達成している。昨年は京都記念1着→天皇賞春2着の実績だったのに対し、今週は京都記念2着→安田記念14着と精彩を欠いている。陣営は富士Sを勝ったステファノスを使わずに同厩馬のフィエロと2頭出し。実力は本馬を評価しているが、上記に再三あるように展開が見事にハマった昨年の流れが2年連続で続くのが考えにくい。11戦して【4.2.2.1.0】と抜群の京都巧者であるだけに無視はできないが過大評価は禁物。


三連複⑫軸 ③・⑦・⑧・⑨・⑩・⑬・⑮ 計21点


 4年前の春にディープ産駒がターフに降り立ってから170勝を挙げているのが京都芝コースで2位キングカメハメハ産駒85勝にダブルスコア。主要4場の中で産駒が最も活躍している舞台である。京都の重賞も先週までに17鞍あったがうち同産駒が10勝。マイル戦は先週のデイリー杯には出走がなかったが、エキストラエンド@京都金杯からミッキーアイル@シンザン記念、ウリウリ@京都牝馬S、ワールドエース@マイラーズCと4戦4勝。


 マイル路線は安田記念を制したジャスタウェイがマイル部門では世界トップクラスに評価されているだけにようやく確固たるマイラーが出現したが、こちらは来週のジャパンカップへ。昨年は安田記念がロードカナロア、マイルCSがトーセンラー、一昨年がストリングリターンとサダムパテックと近5年の勝ち馬がレース毎に変わっている。今年は天皇賞組の参戦がなく、また新たなGⅠ馬の誕生に期待する。


 過去の傾向では距離短縮、延長組などが混沌としていながら思ったよりも波乱は少ない。勝ち馬5頭は1,2人気のどちらかで揃って3着以下になったのも11年の1回のみ。それでも2桁人気が馬券に台頭した4回が万馬券となっており、古馬のGⅠらしく実績が盲点となり人気を落としたケースが目立つ。


 馬券はその盲点を突いた◎からで単勝こそ20倍程度つくが、三連複などはヒモで人気になっている。ながしでトリガミがなく、買い目の6番手以降から万馬券。割れた人気にもなっており厚めに買う必要はなく均等買い。


◇先週日曜の的中馬券

◇先週日曜の予想結果
■第39回エリザベス女王杯(GⅠ)
1着3人◎①ラキシス
2着1人○⑤ヌーヴォレコルト
3着6人×⑮ディアデラマドレ
4着10人△②フーラブライド
5着8人☆③キャトルフィーユ
三連複30.3倍不的中(予想21点)

■主な的中と過去2カ月の◎
14.11.09/AR共和国…三連複33.1倍的中(15点)
14.11.02/天皇賞  …三連複28.5倍的中(21点)
14.10.19/秋華賞  …三連複19.4倍的中(21点)
14.10.18/府中牝馬S…三連複19.0倍的中(15点)
14.10.11/いちょうS…三連複32.8倍的中(15点)
14.09.14/セントウル…三連複19.0倍的中(21点)
14.08.03/アイビスS…三連複40.0倍的中(15点)
14.05.25/優駿牝馬 …三連複15.3倍的中(15点)
14.05.17/京王杯SC…三連複163.0倍的中(21点)
13.11.30/金鯱賞  …三連複108.1倍的中(15点)
13.09.15/ローズS …三連複474.1倍的中(21点)
13.01.05/京都金杯 …三連複119.9倍的中(21点)
12.09.17/セントラ記…三連複261.9倍的中(21点)
12.07.08/プロキオン…三連複242.9倍的中(15点)


11.16◎エリザベス…1着/3人…ラキシス
11.15×武蔵野S …6着/2人…レッドアルヴィス
11.09◎AR共和国…1着/2人…フェイムゲーム
11.02△天皇賞 …3着/1人…イスラボニータ
11.01×スワンS …7着/3人…ベルカント
11.01×アルテミス…6着/3人…シングウィズジョイ
10.26×菊花賞 …9着/1人…ワンアンドオンリー
10.25×富士S …7着/1人…ダノンシャーク
10.19○秋華賞 …2着/1人…ヌーヴォレコルト
10.18△府中牝馬S…3着/2人…ホエールキャプチャ
10.14×京都大賞典…10着/2人…メイショウマンボ
10.12×毎日王冠 …4着/7人…ディサイファ
10.11△いちょうS…3着/3人…ミッキーユニバース
10.05○スプリンタ…2着/2人…ストレイトガール
09.28×神戸新聞杯…4着/2人…サトノアラジン
09.28◎オールカマ…1着/2人…マイネルラクリマ
09.21◎セントライ…1着/1人…イスラボニータ
09.21◎ローズS …1着/2人…ヌーヴォレコルト
09.14△セントウル…3着/2人…エピセアローム
※◎1着,○2着,△3着