Mon, July 09, 2007 21:25:07

ペシミストひろゆきvsオプティミスト梅田望夫

テーマ:ブログ

元アメーバビジョンの一谷君が薦めているので
西村博之氏の「なぜ2ちゃんねるはつぶれないのか」を
読んでみました。


中身は彼のブログにも出ている内容と対談集なのですが
理路整然と論拠の一貫性に感心してしまうものです。

2chの存在意義や数々の弾圧に耐える仕組みには
なるほどとうならせるものがあります。

セカンドライフがイケてない理由やホリエモンが
逮捕された理由がわからんというのもかなりうなずけます。

セカンドライフは私も使ったことがあり、初心者には不親切で
Vista並みのスペックを要求する仕組みがブレークするとは
思えない点ではそもそも納得(この辺は日経にも出てました)
なのですが、エリアごとの入場制限までしていることは
知りませんでした。

また、ホリエモンが単に出る杭なので人身御供で逮捕されて
しまったことにも多分に同上の余地はあります。彼が拝金主義で
好感が持てないということもあるとは思いますが、この本にも
出ている通り日興コーディアル証券のスキャンダルに比べたら
彼が逮捕されなくてはいけなかった理由が良くわかりません。


この本が圧巻なのは世間で崇拝されているWEB2.0なる概念を
独自の切り口でダメだししている部分です。ここにもWEB2.0が
そもそも何なのかが良くわからないまま一人歩きしている点や
オライリーは単なる出版屋でマーケティング戦略に過ぎないと
まで言い切ってしまうあたりは厳しいなあとも思うのですが
WEB2.0で語られる「集合知」と「集合愚」の考え方はCGMを
扱うメディアは絶対知ってないといけないことだなという
感じです。そしてどうにでも解釈できるWEB2.0的発想の是非
は受け取り手によって生かされも殺されもしてしまうとも
思いました。


すなわち性善説が哲学のベースにある人(そういう価値観ということ)
には「集合知」は福音となりうるのですが、性悪説で考える人や
さもありなんと考える人は集合知と集合愚が混合されることを
良しとしないわけです。だからこういった人にいくらCGMの
良さを説いても無駄なのでしょう。


そこで対談に出ていた佐々木俊尚氏が牧歌的な考え方でWEB2.0を
普及させた梅田望夫氏を悲観論者のひろゆき氏にぶつけてみたいと
言ったくだりはかなり笑えました。


自慢ではないのですが去年MOBIDEC2006に参加したときに
ひろゆき氏と10分ほど話す機会がありましたがなかなかの好青年です。
頭の良さは当然感じましたが、相手を言い負かすために話すタイプで
ないのでそこがイヤミでないのでしょう。多くの話題を提供してくれる
彼ですが犯罪を犯すことなく存在感を保ち続けて欲しいです。

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