知り合いが職場旅行でグァムに行くと聞いて、思い出したことがあります。
娘が小学生の時、私たち母娘は長野県に住んでいました。
そして、長野オリンピックとパラリンピックの時期には、なんと小学校がお休みになったのですね。
滅多にない機会なので観戦(テレビでもリアルでも良いから)しましょう、というのが主旨だったようですが、考えることは皆同じで、家族旅行(特に海外)に出かける家庭が多かったのです。
私も、普段は娘とゆっくり過ごすことができない「仕事人間」の汚名を返上すべく、
そして「きれいな海を見せてあげたい」という思いもあって、二人でグァムに行こう!ということになりました。
ホテルのプールで、近くにいた家族連れにお願いして写真を撮ってもらおうとすると、
「あれ?もう撮っていいんですか?」
と聞かれました。
私はその時、質問の意味がわからなかったのですが、
「はい、お願いします。」と言って撮ってもらいました。
その後、娘とプールで遊んでいたら、現地の若いオニーサンがカタコトの日本語で、
「パパさんは、どこにいるの?」と聞いてきました。
「パパさんはいないのよ。」と答えると、「部屋にいる?」と。 (苦笑)
(だから、いないってば!)
そしてまた、帰りの飛行機では・・・。
私たちの隣に座った日本人のオジサマが、
「あれ、学校を休んで旅行に来てたの?」と聞くので、
「いいえ、長野の小学校はオリンピックとパラリンピックの間、お休みなんです。」
「じゃあ、お父さんは休めなくて来られなかったわけだ。」
またか、と思いましたね。
両親と子供のセットで「フツーの家庭」であって、「母と子の二人」で旅行している私たちは異様に映るのでしょうね。
私には何も言わなかったですけど、そんなやり取りを耳にして、娘は内心傷ついていたと思うのです。
みなさん悪気があって言ったことではないと、頭では理解できるのですが、私自身もやはり傷つきましたね。
フツーとは・・・??
大人になったら結婚して、結婚したら子供を産んで。
結婚していない人は「え?」と言われ、結婚しても子どものいない夫婦は「え?」と言われ、両親の揃っていない子どもは「え?」と言われ・・・。
人にはそれぞれの生き方や人生設計があり、価値観も違います。
人の家庭には外からは見えない問題があったり、様々な事情があります。
「フツーの家庭」とか「フツーは・・・」とか、よく耳にしますが、どんな定義なんでしょうね。
私自身は、自分たちはごくごく「フツーの家庭」で「フツーの母娘」と思っていますけれど、きっと「フツーじゃない」と見る人もいるのでしょうね。
・・・と、そんなことを、「グァム旅行」から思い出して、なんとなくやりきれない思いをした私なのでした。
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