花見予定日の4月7日は雨で、
招待していた旧友も来ず、
雨上がりの夕方、黙々と草むしりでした。
相手は宿敵のドクダミ。
雨のため土は軟らかくなっているとはいえ、敵サンは縦横無尽に張り巡らされた地下茎で、しかもやたら切れやすい。
フランスのマジノ・ラインを攻略するドイツ軍よりももっと厄介な戦闘です。マジノ線(地下道が重要)をかいくぐったドイツ軍はフランス侵攻に成功したが、ホー・チミン・ルートを断ち切れなかったアメリカ軍はベトナムから敗退した。
鉄が竹に負けた。
イラクでも、退くに退けず、進むに進めずのアメリカさん。
日本での占領政策(occupied japan)の大成功にいまだ二日酔い
醒めやらず、その光輝にいまだ目が眩んでいるアメリカさん。
・・・話が面白げな方に展開しそうですが、
あい済まん、つながりません。
まさか、哲(学)がそこらのおかみさんの「お竹さん」(の常識
)に負ける、などとつなげるわけにはまいりませんでしょ?
ドクダミの花一輪にも、プライドはあります。
やはり日本人は、花の精を受けて一年が始まるのだ。
花見がなけりゃ始まりません。
江戸末期から、これを桜花暦と言ってます。
一部の粋人は桜の花が開いた日を元旦と数えていました。
ウソです。
清少納言が、「花はどくだみ、雨の底に白く輝きたるはおかし」
と一言書いてくれておれば、日陰の花にも光りが当たったのにな。
その仕事、あなたに委託しようじゃないか。
あなたが蛾でないとしたら、
あなたが自ら発光する人であったら、ね。
傘差して、眼下のドクダミの花を愛でつつ一献交わす。
こんなのが花見の基本形であれば梅雨もまた佳きかなです。