Mac | hozys blog

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私hozys(管理人)の独り言のようなことを綴っています。
ネコの話題に限らず、
日々のいろんなことを気軽にアップしています。

プロダクトデザインに関わる者にとって、
Appleの製品はいつの時代も話題の中心にありました。
それは僕にとっても例外ではありません。
80年代の終わり頃に初めてMacに触れる機会ができて、
その後、公私ともにMacに触れない日はないといっても過言ではなく、
ツールに過ぎないと言いつつも、自分の人生において、とても大きな存在になっています。

その昔、コンピュータは難しい計算をするためのものという印象があって
理系ではなかった僕は、それまでたいして興味もなかったのですが、
初めて見て触れたコンピュータ「Macintosh SE」のその外観は極めてフレンドリーでカワイく
また、今では特別なことではなくなっていますが、
その当時、ワープロくらいしか使ったことがなかった僕にとっては、
ハードディスクの処理中にポインターの↑が時計に変わって針がクルクル回ったり、
書類はフォルダにしまうとか、不要な書類はゴミ箱へ捨てる(ゴミ箱が膨らむ)といったような
感覚だけで自然と操作ができるOSのインターフェイスの面白さに引き付けられ、
グッと興味を持った記憶があります。
...懐かしい。


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突然の訃報。
昔のジョブズ氏の姿を写真や映像で見たことがある人の多くは
近年のあの痩せこけた顔や体から彼の健康状態がよくないであろうことは
容易に推測できたのですが、
こんなにも早く訃報を聞くことになることまでは想像できませんでした。
ホントに、ギリギリまで仕事をしていたんだなぁと思うと何だか切ないですね。

『世界中の多くの人々が、彼の死を彼が発明した端末で知ることになったというのが、
彼の成功への何よりもの賛辞になるでしょう。』
とコメントしたオバマ大統領の言葉が象徴しているように
僕も iPhoneで、Twitterのタイムライン上で訃報を知った次第です。
そして、多くのAppleファンが同じように感じているのかも知れませんが、
単に著名な人が亡くなった時とは違って、大きな喪失感があります。
会ったことはもちろん、言葉を交わしたこともない人なのですが、
彼の子供たちにいつもお世話になっている感覚というか、
なんか、自然とお礼を言いたくなるようなそんな感じでしょうか...。

Appleは今や世界的なトップ企業で、優秀なスタッフもたくさんいるとは思いますが、
やはり、ジョブズ氏のこだわり、センス、美意識といったものが今のAppleを創ったことは
間違いないと思いますし、それがあったからこれまでずっとユーザーでいるんだと思います。
赤ちゃんが勝手にiPhoneを操作していてビックリしたといった話や
機械が苦手なお年寄りでも説明書なしに使えるiPadなど
ソフトとハードの両方を手がけているが故の優れたインターフェイスは素晴らしいですし、
もう10年以上経ちますが、僕の母親が60歳を過ぎてからでも、
すぐにメールに画像を添付してやり取りができるようになったのも
Macの存在が大きかったと思っています。
コンピュータを身近でフレンドリーな存在にしてくれたこと、
それが、多くの人にとって、彼が残してくれた最も大きなことなんじゃないかと
今改めて感じています。

スティーブ・ジョブズ氏の美学に、心より感謝と敬意を表します。
...合掌。