レッスンのとき、
「床を押して立って!」と言われたことはありませんか?
これは足裏全体に圧をかけて立つことを指します。
一般的にはよい立ち方とされることが多いようです。
だから私も、そのように立とうとしていました。
しかし、苦手な小指側を踏ん張るあまり、
すねやももの外側が過剰に反応し、筋肉痛を招いていました。
パッシブムーブメントを習い始めて、
内側に体重が乗って立てるようになると、
踏むという感覚そのものが、変わっていきました。
乗った重さが、足裏の中をスーッと移動していくような感覚です。
(優子先生はこれを「転がり(球)で踏む」と表現されていました)。
例えるなら、足裏が起き上がり小法師のようになっている感じです。
倒れそうでも、重さのかかる方向に応じて自然に戻ってくる感覚です。
一見不安定に感じる中でバランスをとり続けると、
やがて安定が生まれてきます。
倒れないように支えるのではなく、戻り続けることで保たれる安定です。
ここで大切になるのが、
必要のない力を手放し、“任せられる状態”をつくること。
力を抜いて揺れを受けていくと、
カラダは自然とバランスを取ろうと動き始めます。
そのときに働いているのが、背骨です。
起き上がり小法師がどの方向に揺れても自然に戻ってくるように、
背骨がしなやかに反応することで、
カラダは無理に支えなくても、自然と適切な位置に戻ってきます。
安定とは、止めることではなく、
戻り続けられることなのだと思います。