Hiwatt 1969年製 DR103 AP Custom Built [Metal Logo]
Hiwatt 1969年製 DR-103 AP 100 Custom Built [Metal Logo]
アンプ技術者の革命家の一人、Dave Reevesが開発したフラッグシップモデル Hiwatt DR-103の初期型が入荷致しました。
HOWL GUITARS的にはVOX&MARSHALLと同じくらいHIWATTはフェイバリットなアンプメーカーなのですが、先の2社と比べるとなかなか出会う機会に恵まれていないのがDave Reeves在籍時のHiwatt DR-103です。※DR-103のDR=Dave Reevesの頭文字。
1966〜67年頃 SOUND CITY 在籍時にDR-103の原型 L100を開発し、並行して同時期に自身の会社 HYLIGHT ELECTRONICS社を立ち上げ、DR-103を発売を始めたのでL100とDR-103のどちらが先に登場したかは諸説あるようですが、細かい点(各セクションのトリムポットやバイアス回路、マスターボリューム回路)などを除けばほとんど同じと言って良い兄弟機種になります。
個人的にDR-103は、Fender 5F6-A(=Marshall JTM45)やAB763、VOX AC-30に並ぶギターアンプの一つの完成系だと思っています。
イギリスの高級オーディオメーカー PartridgeのトランスやMullardのカップリングコンデンサー&真空管、Radiosparesのポットや電解コンデンサーなど数え上げたらきりがありませんが、さらにシャーシの組み込みや配線の取り回し等、当時最もクオリティーの高いギターアンプだったと思います。
今回入荷した個体は、そんな素晴らしいDR-103の中でもとても希少な60年代、シリアルナンバー3桁の初期型です。
HOWL GUITARS的にはVOX&MARSHALLと同じくらいHIWATTはフェイバリットなアンプメーカーなのですが、先の2社と比べるとなかなか出会う機会に恵まれていないのがDave Reeves在籍時のHiwatt DR-103です。※DR-103のDR=Dave Reevesの頭文字。
1966〜67年頃 SOUND CITY 在籍時にDR-103の原型 L100を開発し、並行して同時期に自身の会社 HYLIGHT ELECTRONICS社を立ち上げ、DR-103を発売を始めたのでL100とDR-103のどちらが先に登場したかは諸説あるようですが、細かい点(各セクションのトリムポットやバイアス回路、マスターボリューム回路)などを除けばほとんど同じと言って良い兄弟機種になります。
個人的にDR-103は、Fender 5F6-A(=Marshall JTM45)やAB763、VOX AC-30に並ぶギターアンプの一つの完成系だと思っています。
イギリスの高級オーディオメーカー PartridgeのトランスやMullardのカップリングコンデンサー&真空管、Radiosparesのポットや電解コンデンサーなど数え上げたらきりがありませんが、さらにシャーシの組み込みや配線の取り回し等、当時最もクオリティーの高いギターアンプだったと思います。
今回入荷した個体は、そんな素晴らしいDR-103の中でもとても希少な60年代、シリアルナンバー3桁の初期型です。
外観上の大きな違いとしては1969年までの[Hiwatt 100 Custom Built]と刻印されたコントロールプレートと1970年前半までの金属板によるメタルロゴが挙げられるかと思います。
内部についてもシャーシがSound Cityと共用だったり、回路が1970年代と異なっていたり(寧ろSound Cityに近い)と、その後のの製品版とは異なる内容がてんこ盛りの資料的に価値のある一台です。
それでは細かく見ていきましょう。
それでは細かく見ていきましょう。
まずは何と言っても特徴的なメタルロゴプレートです。1970年の前半までは確認されていますが生産数・現存数ともに極少です。
コントロールパネル左側の画像です。この時期から既にハイワットのインプットジャックは上がLowで下がHighです。
コントロールパネルの右側の画像です。1969年までの[Hiwatt 100 Custom Built]のフェイスプレートです。
アンプ上部のハンドルの画像です。
バックビューです。背面は1970年代と殆ど変わらないレイアウトが完成しております。
背面の左側の画像です。一番左の穴は、Sound City L100の場合に電源ケーブルが脱着式ではなく繋がっていた箇所です。
背面の右側の画像です。スピーカーアウトのセレクターとジャックです。
シリアルナンバーが刻印された金属プレートです。3ケタシリアルの初期型です。
バックパネルを外した画像です。
シャーシを取り出したキャビネット内の画像です。
取り出したシャーシの画像です。パートリッジ製のトランスがデカイです。
60年代のHiwatt DR-103は、Sound City L100とシャーシを共用していたようで、Sound City L100に見られるプリソケットの穴が確認できます。1970年に入るとHiwattだけのシャーシが使われるようになります。
プリ管の画像です。右から2番目がPIのECC81で、それ以外はECC83が使用されています。
Radiospares製のブロック型の電解コンデンサーです。1968年28周目製造ということが分かります。
とても貴重なPartridge製 電源トランスです。当然ですが大きくて重いです。後年の個体とは型番のスタンプフォントが異なります。
こちらもとても貴重なPartridge製 出力トランスです。後年の個体とは型番のスタンプフォントが異なります。
シャーシ内の画像です。素晴らしいの一言です。とても美しいワイアリングです。シャーシ内を見ながらご飯が食べれるギターアンプはHiwattかMatchlessくらいでしょう(笑)。
シャーシ内部の中央です。カップリングコンデンサーには全てMullardのYellow Mustardが使用されています。
シャーシ内部の右側です。シャーシ内にプリ回路用の電解コンデンサーが存在しないのが60年代の初期型の特徴です。[Hiwatt 100W A.P.]の赤いマジックの手書きはDave Reevesの手書きです。この頃はまだHarry JoyceがHiwattに所属しておらず、Dave Reeves本人がワイヤリングしていた個体です。
バイアス回路です。1970年代のHiwattにはバイアス調整トリムが省かれたのに対し初期型はSound City L100と同じバイアス回路が組み込まれております。バイアス部のトリムポットや電解コンデンサーや抵抗、パワー管の負荷抵抗は当店で交換致しました。
キャビネットのシャーシを固定するネジ部です。細かい点ですが(笑)、1970年代のHiwattはネジのワッシャー径に合わせて落とし込みに削られていますが、この時期はまだSound City L100と同じく落とし込みはありません。
落とし込み無しのキャビネットを見つけたらそれは間違いなくオリジナルのHiwatt 初期型キャビネットの証です。
以上、如何だったでしょうか。
ハッキリ言って個人的にはウルトラレアな一台だと思っています。
見つけようと思ってもなかなかというか、ほぼ無理です。私自身探し始めて10年以上見つけられなかったアンプです。
サウンド面で言ったらSound City L100でも同じ音が手に入ります(笑)
探されている方はお気軽にお問い合わせくださいませ。
HOWL GUITARS
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