Selmer 1962年製 Selectortone Twin Blue/Gray | HOWL GUITARS
2018年05月29日 17時35分53秒

Selmer 1962年製 Selectortone Twin Blue/Gray

テーマ: Amplifier
皆様ごきげんよう

HOWL GUITARSのGichiです。

先日、遂にCharさんのBurgundy Mist 59' StratocasterがFender Custom Shop&Master Builder復刻で発売される事が発表になりましたね。

今までCharizmaやFree Spirits, PinkloudのCharさんオリジナルモデルをFender Custom Shopから発表してきて、遂に今回チャーファンからの要望の多かったVintage Modelの復刻になりましたね。

あまりに有名なギターなので改めて書く事はないのですが、間違い無く日本で一番有名なストラトキャスターでしょう。今までオフィシャルで発売されていなかったのが不思議なくらいに。だってCharさんもう62歳ですよ。まぁきっと今まで山野&Fenderとすったもんだがあったんでしょう。まさにザ・大人の事情。

当然の事ながら限定生産のようなので本気な方は早めにZiccaに申し込みをした方が良さそうです。

ではでは本題へ



Selmer 1962年製 Truvoice Selectortone Twin Blue/Gray



スーパーレアなセルマーアンプの入荷です。

セルマーの歴史などは過去ブログを参照していただいて・・・・

今回入荷したSelmer Selectortone Twinは、12inch Speakerx2にReverb&Tremoloが搭載されたSelmer Ampのフラッグシップモデルです。

KT88という当時の最大出力を誇るパワー管 (KT88=6550管) を2本、GZ34整流管を1本、EF86プリ管2本、ECC83プリ管6本でプリ管を計8本も使用しています。

スピーカーにはオーディオ界で定評のある貴重なGoodmans 12インチスピーカーが2基オリジナルで搭載されています。

2チャンネル仕様で、チャンネル1はVOLUME/TONEとReverbのみのシンプルなコントロールです。

チャンネル2はVOLUME/SELECTOR TONE+TONEノブとトレモロのSPEED/DEPTHにReverbが加わったデラックスなチャンネルです。

アンプの外観の特徴としては61年~63年までのBLUEYS期と呼ばれるブルーとグレーのツートーンカヴァリング。この時期のWatkinsも同じような外観をしていますね。セルマーのカヴァリングはだいたい2年おきに仕様を変えており、このBLUEYS期の次がクロコダイルスキンになります。

BLUEYS期のセルマーアンプはクロコダイルスキン期に比べ存在台数が極端に少なく、とてもレアな一台です。

このモデルの最大の特徴は、出力段がKT88x2本のカソードバイアス仕様という点とReverbを搭載しているという点になります。

まずKT88のカソードバイアスの出力段についてですが、このモデル以外に思い浮かぶアンプはありません。
KT88を使用しているアンプで有名なところで1966年頃にMarshallが発表した200WのMajor The Pigがありますが、KT88x4本のフィクスドバイアス仕様ですので少し異なります。

次にReverbを搭載している点ですが、Fenderよりも早く12inchx2のTwinにReverbとTremoloと2チャンネル仕様のアンプをSelmerが発売していた事には驚く限りです。
現在、海外でTwin Reverb 1963年製のPrototypeが売りに出ていますが($40,000-!!)このプロトタイプもプリ管が8本使われていてSelectortoneに仕様としては近いです。

Fenderと比べると回路的に荒削りな箇所がありますが当時の時代の最先端を突き進んでいたギターアンプの歴史的モデルだと思います。

それではお写真を公開です。



貴重なオリジナルグリルクロスにオリジナルのブランドロゴです。(Sの部分が上半分欠けています)



アンプ上部からの画像です。オリジナルハンドルとBrass Ventsが確認出来ます。



コントロール部の左側です。各チャンネルのInputとVolume/Toneが確認出来ます。



コントロール部の真ん中です。モデル名とチャンネル2のみに効果があるプッシュボタン式セレクタートーンが確認出来ます。様々なアンプビルダーに影響を与えたセクションです。



コントロール部の右側です。チャンネル2のみに効くTremoloのDepthとSpeedと両チャンネル共用のREVERBのノブです。



バックビューです。やつれ加減が半端なくカッコ良いです。



バックパネル上部のラベルです。



バックパネル下部の電源スイッチと電圧切り換え(205V-225V-245V)とヒューズボックスです。



バックパネル下部のバッジです。こちらにも注意書きが書いてあります。



バックパネルを外した画像です。当時のSelmer Ampはプリ部とパワー部がセパレートされた構造です。パワー管の横のプリ管は一つがロングテールPhase Inverterでもう一つがPK分割とTremolo用の回路です。一台のアンプの中にロングテールPIとPK分割PIが両方採用されているアンプなんて初めて見ました。



アンプ下部に鎮座したパワー部です。トランスは全てオリジナルをキープしています。電解コンデンサーは当店で交換致しました。



電源トランスの画像です。貴重なオリジナルパワートランスです。



Chokeの画像です。貴重なオリジナルチョークです。



こちらもチョークの別角度からの画像です。



出力トランスの画像です。貴重なオリジナルアウトプットトランスです。



シャーシの反対側からの画像です。汚れてはいますが3台とも状態の良いトランスです。



シャーシ内部の画像です。電解コンデンサーとカソードバイアスの抵抗、寿命の怪しいカップリングコンデンサーは当店で交換致しました。



シャーシ内部左側の画像です。KT88のカソードバイアス仕様の珍しいアンプです。これでフィクスドバイアスのアンプであったならトランスは状態良く残っていなかったでしょう。



シャーシ内部右側の画像です。この時期のSelmer AmpのカップリングコンデンサーにはHuntsのコンデンサーが多く使われているのですが、大概駄目になっているものが多いです。Wimaの方が耐久性は高いようです。



シャーシを取り出したキャビネット内の画像です。貴重なオリジナルGoodmans 12インチスピーカーとReverb Unitが確認出来ます。



Reverb Unitの画像です。ここに素晴らしい点が一つ!!真ん中にレバーがあるのですが、こちらのレバーを立てると中のReverb Unitがスポンジに押さえつけられて固定され、動かなくなるんです。Fender 6G15でいう固定レバーと同じ働きになります。Fender製品含め全てのReverb Unitにこのレバーを搭載して欲しかった!!そうすれば運搬の振動によるReverb Unitの故障が半減されていたはず。



貴重なオリジナルスピーカー Goodmans 12inch Speakerです。



スピーカーのラベルのアップ画像です。スピーカーのモデル名は不明ですが、Selmer Amp以外でこのGoodmansのスピーカーを見た事がないのでSelmer 特注のGoodmans Speakerなのかもしれません。



プリ部のシャーシの画像です。プリ管はEF86が2本、ECC83が4本確認出来ます。



Reverb Transformerが確認出来ます。



ボックス型の電解コンデンサーとチャンネル2のみ効くSelectortone用のマイクトランスが確認出来ます。



プリ部のシャーシ内部の画像です。寿命のカップリングコンデンサーは当店で交換致しました。



シャーシ内部の左側です。ポットは全てオリジナルをキープしています。



シャーシ内部の真ん中の画像です。Selectortone部分の裏側が確認出来ます。



シャーシ内部の右側の画像です。ポットは全てオリジナルをキープしています。



斜めからの全体像です。バッフル板が斜めにスラントして装着されているのが分かるかと思います。細かい点ですが、とても手間が掛かり製作に高い技術が必要になる箇所です。このような細かいディティールが個人的にはたまらないんです。



付属品の画像です。オリジナルのフットスイッチと当時の販売店の明細です。



現在当店に在庫しているSelmer Selectortone Twin 2台です。右の個体は現在メンテナンス中です。


以上、如何だったでしょうか。

サウンドも独特でデザインや仕様も独特なマニアックアンプです。

個人的にSelmer Ampの中ではフェイバリットモデルになります。

興味のある方はこの機会に是非!!

Gichi
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