VOX 1962年製 JMI AC-30 Piggy Back [Fawn Colour] | HOWL GUITARS
2017年04月05日 16時59分34秒

VOX 1962年製 JMI AC-30 Piggy Back [Fawn Colour]

テーマ: Amplifier
ナマステー

HOWL GUITARSのhiroggyです。

もはや恒例のイントロ文で、インド一人旅の中で起きた事などを面白おかしく文章に表してみようと思います。

これまで書きためた旅行記は 「インド旅行記」 ブログテーマでまとめていますので、気になったら見てやってください。

神聖な村、ハンピで起こったスピリチュアルな出来事編。

楽器説明文と写真だけ見たい人はサーとスクロールダウンしちゃって下さいヾ( ´ー`)


インド旅行記 (11) ハンピ・お祭り騒ぎ 編 「不完全な統合性の美しさ」

不完全な統合性の美しさ。それが僕の感じたアチュタラーヤ寺院の印象だった。

遠くから見たアチュタラーヤ寺院は、時間がそこだけ切り取られたように大昔からその姿を変えていないようだった。輝きを失った赤褐色の石材、どこを見てもうらぶれて廃墟然とした建物と無人の空間。まばらに生え揃った背の低い草。過去を漂う大きな忘れ物。僕の個人的な "遺跡" に対するイメージとアチュタラーヤ寺院のただずまいは完璧に一致していた。タイムマシンといえばデロリアンを思い浮かべるのと同じように。

ヴィルパークシャ寺院に比べれば小ぶりの塔門と本堂を中心に、それらを石の回廊が囲む。まずメインの塔門と本堂を順に眺めた。本堂の前には仕切りのない開けた拝堂があって、石柱にはアリクイやペガサスみたいな馬が彫ってあったり半裸でダンサブルなポーズをした神の彫刻がある。僕は少しハンピの彫刻群を見すぎたかもしれない。
僕は一度入り口付近まで戻って、階段二段分ほど上がった回廊のスタート地点に立った。個人的には凝った彫り物や威厳のある本堂よりも、この回廊の方が感動した。敷地全体を囲った石造りの廊下は一辺がとても長い。僕の目の前には長く連なった石柱が続き、それぞれが少しずつ個性を持っていた。ある石柱の一本は中庭に向かい少し傾倒し、またある一本は反対に傾きといった具合だ。柱一本一本は遠くから見れば全て同じ形に作られているように見えるけれど、近くで見ると手作業の証が見て取れる不均一さがある。
ちょうどプラットフォームの端に立って電車が来る先を眺めるように、回廊の曲がり角の壁までずらりと不揃いに並んだ石柱をみていると、なぜだかそこには完璧なバランスがあるように僕は感じた。柱の間からは少し傾いた陽光が差し込み自然なストライプを作り出し、遠くに行けば行くほど細くなる。耳をすませば小鳥やリスの鳴く声が聞こえる。潔癖なまでのシンメトリーバランスを重視した日本やヨーロッパの遺跡にみられない、不完全な統合性の美しさ。綺麗に整った顔立ちというわけではないけれど見る角度によって魅力的にもなれる女性の顔みたいな好感があった。

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では本題の楽器紹介へ移ります。

今回ご紹介するレジェンダリーヴォクシーアンプくんは

VOX 1962年製 JMI AC-30 Piggy Back [Fawn Colour]です。



Museum Class!! VOX 1962年製 JMI AC-30 Piggy Back Fawn Colourが入荷致しました。

ここ数年で数々のレアなVOXアンプを仕入れてきましたが、この一台も究極にコレクタブルな一台です。

今回の個体は見つけるのが非常に困難なセパレートタイプ (Piggy Back) 、Fawn Tolex仕様、ノントップブーストのAC-30。奇跡の個体です。

もともとAC-30の "AC" は "Amplifier Combination" の頭文字をつけたもので、VOXは50年代からコンボアンプ一本でやってきました。しかしながらコンボアンプの宿命である 「振動によるシャーシ内部電気パーツの故障」 を解消しようと、このセパレートタイプが開発されました。それはシンプルにヘッドとキャビネットを別の箱に入れてしまうというものでした。時同じくしてアメリカではフェンダー社が同じようにセパレートタイプの高出力アンプを発表していますね。
VOXでは「Super Twin AC-30」 として1961年初期に生産が始まり、同年後期のメロディーメーカー紙に初めて紹介されました。コンボのAC-30に比べ割高な値段設定だったせいもあるのか、生産台数がノーマルのコンボに比べ極端に少ないです。

1960年代初期のFAWN CoveringのAC-30 Non Top Boostのコンボの個体でさえ非常に存在台数が少ない中、このPiggy Backモデルはその比ではないレアリティです。

Piggy Back, FAWN Covering, Leather Handle, Brown Grill Cloth, Copper Control Plate, Non-Top Boost, Brass Vents, No Corner Protector, 2x Celestion Blue AlNiCo T.530 Speaker, Woden TransformerのVOXマニアを唸らせる (というか悩殺させる) JMI期の黄金スペック。

当店入荷時に真空管交換等メンテナンス済みです。オリジナル度の高い状態をキープしている素晴らしい一台です。

それではお写真を公開します。



What a head. ヘッドアンプ正面です。FAWN CoveringにBrown Diamond Grill Cloth。



ヘッドアンプ左上です。VOXロゴバッジはヘッド用のスモールサイズ。グリルクロスの状態も良好です。



キャビネット正面です。FAWN CoveringにBrown Diamond Grill Cloth。



キャビネット左上です。VOXロゴバッジはコンボ同様のレギュラーサイズ。グリルクロスの状態もやつれや汚れが部分的にありますが大きな破れ等はなく良好です。



Top viewです。オールオリジナル。FAWN Covering、Leather Handle、Brass Vent、Copper Panel。欠品も無く素晴らしい状態。Piggy Back AC30のヘッドはセンターハンドルが一つのみの仕様。コンボには左右にもハンドルが付きます。



コントロールパネル左側です。各チャンネルのHigh(下段)&Low(上段)インプットとVibratoのSpeed&Tremolo切り替えです。



パネル中央です。各チャンネルのVolumeです。Vibrate-Normal-Brilliant。
TOP BOOST回路に改造されていない大変貴重な個体です。VOXの真髄の音はやはりトップブーストなしのミドルが強い粘りのある音ですね。



コントロールパネル右側です。



back viewです。EXCELLENT CONDITION!! PIGGY BACK = 背負う、おんぶする。



ヘッドアンプ背面です。バックパネルもいいコンディション状態です。底面にはフットスイッチやケーブルを収納できるスペースが空いています。



バックパネル中央のシリアルプレートです。シリアルナンバーが刻印されています。ノーマルモデル。



キャビネット背面です。クローズドバックのキャビネット。これが他のAC30には出せないサウンドを生んでいます。



キャビネット背面右上のスピーカージャックです。8Ωスピーカーを2発直列つなぎで16Ωになっています。



バックパネルを外した状態です。安全のため電解コンデンサーは交換されていますがそれ以外はほぼオリジナルの状態です。



シャーシ左側です。電解コンデンサーのみ交換されております。



シャーシ中央です。カップリングコンデンサーは見事にWIMAで統一されています。



シャーシ右側です。



取り外したシャーシ部分です。貴重なOriginal Woden Transformer。おそらくWoden製のトランスがVoxに使われ始めてまもない時期の個体。



Original Woden Main Transformer



Original Woden Choke Transformer。メインの電解コンデンサーは安全のため交換されております。



Original Woden Output Transformer。



シャーシ内部の画像です。安全のため電解コンデンサーとカソードバイアス用の抵抗は交換されております。



シャーシ左側です。Wodenメイントランスの裏側が確認できます。



シャーシ内部中央。パワー管のカソードバイアスの抵抗とバイパス用の電解コンデンサーは交換されております。



Wodenアウトプットトランスの裏側が確認できます。



シャーシを取り外した状態のヘッドキャビネットです。



キャビネット内部です。スピーカーはオリジナル 12" Celestion T.530 AlNiCo Vox Blue。



左側です。さすがクローズドバック、スピーカーが綺麗に残っています。



右側です。さすがクローズドバック、スピーカーが綺麗に残っています。



キャビネットのバックパネルです。



ヘッドアンプから出ているスピーカーアウトジャック、オリジナルのフットスイッチ、電源ケーブルです。



統一感が半端なくゴージャス。激レアのVOX FAWNスタック。





大変貴重な1962年製VOX AC30 FAWN Piggy Backです。

ここまでレアスペックの個体はなかなか出会えません。

全体的にコンディションも良くコレクタブルな一台です。

しっかりとメンテナンス・クリーニングされていますので末長くご使用いただけます。

VOX特有のパンチの良さ、きらびやかさは極上です。

お探しの方はこの機会に是非!


hiroggy
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