Vox 1964年製 JMI AC-30 Top Boost Black Gray Panel | HOWL GUITARS
2017年04月01日 12時40分09秒

Vox 1964年製 JMI AC-30 Top Boost Black Gray Panel

テーマ: Amplifier
ナマステー

HOWL GUITARSのhiroggyです。

もはや恒例のイントロ文で、インド一人旅の中で起きた事などを面白おかしく文章に表してみようと思います。

これまで書きためた旅行記は 「インド旅行記」 ブログテーマでまとめていますので、気になったら見てやってください。

神聖な村、ハンピで起こったスピリチュアルな出来事編。

楽器説明文と写真だけ見たい人はサーとスクロールダウンしちゃって下さいヾ( ´ー`)


インド旅行記 (11) ハンピ・お祭り騒ぎ 編 「マータンガ丘へ、タマゴボーロ通過儀礼」

祈祷室のまわりにはまだ多くの人が残っていた。僕は元来た順路をたどって中庭まで戻った。中庭での儀式はまだ続行されていて、焚かれた火の勢いも全く衰えていない。中庭を見渡せるように建った拝堂の石床に座ってしばらくそれを眺めた。もう元カリフォルニアヒッピー夫婦はいなくなっていた。
さて今日はどこを見て回ろうか。時刻はまだお昼ちょっと過ぎ。決めた、昨日は見れなかった山のように高いマータンガ丘を登って、廃院のアチュタラーヤ寺院を見て回ろう。

僕は一度ゲストハウスまで戻ってサンダルからスニーカーに履き替えた。なにせ一度海水に濡れただけで壊れてしまうようなサンダルなのだ。ゴアでの事件を思い出す。あの時は一般道だったから野草で修理したワイルドサンダルでも歩けたけれど山道ではそうはいかない。一直線に伸びるハンピバザールを歩いて、ブルドッグ・ナンディ像の前まで来た。ここの階段をまっすぐ登れば昨日瞑想を体験した石の祠がある。右に行けばマータンガ丘の入り口がある (はずだ)。僕は丘を見上げた。どこに道があるのだろう。全く見当がつかない。丘の頂には小さく石造りの見晴台のようなものがあるだけだ。
背の低い草がまばらに生えた道を丘に向かって歩く。途中で山羊の群れに遭遇した。彼らも同じように丘に向けて歩いていた。それぞれが間合みたいな距離を保っていて、時々立ち止まって草を食べ、ゆっくり群れは進んでいた。それは時の流れが緩むような牧歌的な光景だった。僕の歩く速度の方が早いくらいで群れの中に入っても特に彼らは気にしていなかった。僕も山羊みたいに鳴いてみた。ム゛ェー。

いたるところにタマゴボーロくらいの大きさの糞が転がっていた。僕はインドに来てこのかた幸運なことに 「うんこ踏んだ」 という悲劇には見舞われていない、むろんこれまで慎重に避けて歩いてきたからだ。これは多大なる努力の結果だと言いたい。地雷を踏まないように足元に注意しつつ、人口密集したインドで人にぶつからないように、加えてバイクやリクシャーに轢かれないよう前方注意しながら、さらにはスリなどされないように防犯意識をもって歩くのはなかなか高い集中力が要求される。インドに行ったことがある人ならおわかりになるかもしれないが、一番注意が向きずらい足元に宿命的悲劇が訪れる。
「あ、うんこ踏んだ」 ってことになる。インド旅行の達人からしたら、インドに来てうんこ踏むなんてあたりまえでしょ。むしろ自然なことだよ、乳歯が抜けて永久歯が生えてくるように。一種の通過儀礼。と言われれば、そうですね当たり前のことですね、おれもついにやっちまったぜ、なんだかうんこ踏んでスカッとしたよ。ってなるのかもしれない。通過儀礼。

次項に続く→

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では本題の楽器紹介へ移ります。

今回ご紹介するヴォクシーアンプくんは

Vox 1964年製 JMI AC-30 Top Boost Black Gray Panel [Blue AlNiCo]です。



初期グレイパネル仕様のVox 1964年製 AC-30 JMI-Era Blackが入荷致しました。

高音域の煌びやかさとヌケの良さが人気のグレイパネルのAC-30です。

それまで背面後付けだったTop Boost回路をアンプシャーシ内に組み込んだIntegral Top Boostのオプション仕様が追加されたのが1963年末のこと。翌年の1964年の3月頃からは新しくグレーカラーのコントロールパネルが出始めます。(Copper Panelも在庫が切れるまで使われていたのでこの64年中期は2色混在しています)

また同時期にカヴァリングがその後定番化するBasketweaveに変更され、グリルクロスはブラックになり、ブラスベンチレーションもブラックに変更されます。

Original Top Boost回路内蔵の個体にはシリアルナンバーにTBと文字が入っており、1964年当時の生産台数は他のNormal、Treble、Bassモデルに比べると少なく、意外と見つからないです。

資料によると各モデルの生産された割合は

1963年3月〜1964年3月 : 75% Normal / 22% Bass / 3% Top Boost

1964年3月〜1964年12月:24%Normal / 38% Treble / 28% Bass / 10% Top Boost

サウンドの特徴は全体的にすっきりとしていて、ハイレンジの抜けが非常に良いところです。60年代初期AC-30のモコモコとしたサウンドキャラクターよりモダンな印象です。

今回Top Boostの回路図を改めて見てみると、Fenderの伝統的なTone Stack(特に5F6-A)にとても良く似ていて当時のVOXのエンジニアはユーザーからFenderっぽい音色をリクエストされ影響されて(パクったとまでは言いませんが)Top Boost回路を作ったのではないかと想像します。

グレイパネルながら60年代初期からのブラウン・ダイアモンド・グリルクロスがオリジナルで張られた過渡期の仕様。スピーカーもオリジナルのCelestion Blue Alnicoが搭載されています。サウンドの要となるトランスフォーマーは全てオリジナルのAlbion Transformerです。

それではお写真を公開します。



VOXロゴです。ダイアモンドグリルはオリジナルのブラウンダイアモンドグリル。



Top viewです。グレイパネル、SBUハンドル、ブラックベンツ。



パネル左側です。各チャンネルのHigh(下段)&Low(上段)インプットとVibratoのSpeed&Tremolo切り替えです。



パネル中央です。各チャンネルのVolumeです。Vibrate-Normal-Brilliant (Top Boost)



パネル右側です。TONEコントロールレイアウトはTREBLE / BASS / CUTになっています。TrebleとBassはBrilliant (Top Boost)チャンネルのみでCUTは全チャンネル共用です。 一番右の入力電圧切り替えセレクターは初期仕様のピンタイプで、65年からは回転式に変更されます。



back viewです。オリジナルのBlack Basketweave Covering。トレモロフットスイッチは欠品しています。



バックパネルのモデルプレートです。Top Boost仕様なのでシリアルナンバーの最後に"TB"と入っています。



バックパネルを外した状態です。安全のため電解コンデンサーのみ交換していますがそれ以外はほぼオリジナルの状態です。



シャーシ左側です。



シャーシ右側。カップリングコンデンサーは64年にWIMAからMullard Mustardに変更されていきます。この個体はその過渡期の仕様でWIMAとMullard Mustardが混在しています。シャーシに赤プリントされたTop Boost「T/B BOOST」が確認できます。



取り外したシャーシ部分です。貴重なOriginal Albion Transformer。



とても貴重なオリジナル Albion Main Transformer



オリジナル Albion Choke Transformer。メインの電解コンデンサーは安全のため交換致しました。



とても貴重なオリジナル Albion Output Transformer



シャーシ内部です。安全のため電解コンデンサーとカソードバイアス用の抵抗は交換致しました。



Albionメイントランスの裏側が確認できます。とても状態が良いです。



シャーシ内部中央。パワー管のカソードバイアスの抵抗とバイパス用の電解コンデンサーは安全を考え交換致しました。



Albionアウトプットトランスの裏側が確認できます。とても状態が良いです。



スピーカーはオリジナル 12" Celestion T.530 AlNiCo Vox Blue. 大変貴重なスピーカー。



左側です。



右側です。







貴重な初期仕様の1964年製VOX AC-30 Top Boostです。

ブラウンダイアモンドグリルクロスにCelestion Blue AlnicoスピーカーのJMI黄金期仕様を色濃く残した一台です。

ハイレンジの抜けが非常に良く、Copper Panel期のAC-30とは違った良さがあります。

VOX特有のパンチの良さ、きらびやかさは極上です。

生産台数の少ないTop Boostモデル。

オリジナル度も高くコレクタブルな個体です。

お探しの方はこの機会に是非!


hiroggy
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