Vox 1965年製 JMI AC-30 Top Boost Black Gray Panel | HOWL GUITARS
2017年02月02日 18時23分31秒

Vox 1965年製 JMI AC-30 Top Boost Black Gray Panel

テーマ: Amplifier
ナマステー

HOWL GUITARSのhiroggyです。

もはや恒例のイントロ文で、インド一人旅の中で起きた事などを面白おかしく文章に表してみようと思います。

これまで書きためた旅行記は 「インド旅行記」 ブログテーマでまとめていますので、気になったら見てやってください。

神聖な村、ハンピで起こったスピリチュアルな出来事編。

楽器説明文と写真だけ見たい人はサーとスクロールダウンしちゃって下さいヾ( ´ー`)


インド旅行記 (10) ハンピ・石の祠 編 「さよならファンキーボックス」

夜は上質の漆黒だった。目を開けても閉じてもそれほど闇の濃度が変わらない。むしろ目を開いた方が眼球に残る今日の残像がないからより暗い。僕はこの暗さが好きだ。闇の中に溶けていってしまう感じが心地よい。田舎の村だけあって夜は静まり返りなにひとつ物音も聞こえない。自分の耳鳴りが聞こえるほどの静寂。サイレント・イン・サイレンス。

おもうに僕の睡眠障害遍歴はイギリス・リヴァプールで住んでいたフラットから始まった。原因はいくつかあげられる。
1) 真後ろの工事現場を照らすハイビーム照明。
2) 目標を失ったシューゲイザーバンドみたいな騒音が数時間おきで発動する時限爆弾的ボイラータンクが僕の部屋のクローゼットに設置されていた。
3) 14kHzあたりの高周波モスキートトーンをえんえんと流し続ける壊れたファイヤーアラーム。
4) 反社会的行為にしか興味がなく脳ミソが筋肉で出来た若者たちとアルコール中毒者の専用糞溜めみたいな表のクラブ 「ファンキーボックス」 のドアマンの 「Funky box open until SEVEN AM!!」 という朝靄の中響き渡る怒声。(いまさっきファンキーボックスをネットで調べてみたらある事実が判明した。僕がそのフラットを去った翌年にファンキーボックスは度重なる暴力・性的事件を起こした現場として警察と自治体により強制的に営業停止されたという。特に問題になった事件が、ある若い男性が店の前で両耳、鼻半分、上唇の三箇所を噛みちぎられた状態で発見された。発見した警官のコメントは 「まるでライオンがガゼルのナマ肉を噛みちぎったあとのようだった」 僕の住んでたフラットはファンキーボックスから半径5メートルも離れていない。玄関をでてまず目に入るのはファンキーボックスだった。さよならファンキーボックス)

やれやれ、今考えると相当酷いというかケワシイ環境だった。そのあとから神経過敏になり寝付きが悪い。そこほどではないけれど東京で暮らしていると無音の暗闇部屋で寝るってのは案外難しい。街灯、冷蔵庫の唸り続ける音、通り過ぎる車の音と振動。。。

なにがいいたいのだろう。そう、つまりここハンピの夜は安眠環境としては最高級だ。

次項に続く→

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では本題の楽器紹介へ移ります。

今回ご紹介するヴォクシーアンプくんは

Vox 1965年製 JMI-Era AC-30 Top Boost Black Gray Panelです。



グレイパネル仕様のVox 1965年製 AC-30 JMI-Era Blackが入荷致しました。

高音域の煌びやかさとヌケの良さが人気のグレイパネルのAC-30です。

それまで背面後付けだったTop Boost回路をアンプシャーシ内に組み込んだIntegral Top Boostのオプション仕様が追加されたのが1963年末のこと。翌年の1964年の3月頃からは新しくグレーカラーのコントロールパネルが出始めます。(Copper Panelも在庫が切れるまで使われていたのでこの64年中期は2色混在しています)

また同時期にカヴァリングがその後定番化するBasketweaveに変更され、ブラスベンチレーションもブラックに変更されます。

Original Top Boost回路内蔵の個体にはシリアルナンバーにTBと文字が入っており、1964年当時の生産台数は他のNormal、Treble、Bassモデルに比べると少なく、意外と見つからないです。

資料によると各モデルの生産された割合は

1963年3月〜1964年3月 : 75% Normal / 22% Bass / 3% Top Boost

1964年3月〜1964年12月:24%Normal / 38% Treble / 28% Bass / 10% Top Boost

サウンドの特徴は全体的にすっきりとしていて、ハイレンジの抜けが非常に良いところです。60年代初期AC-30のモコモコとしたサウンドキャラクターよりモダンな印象です。

今回Top Boostの回路図を改めて見てみると、Fenderの伝統的なTone Stack(特に5F6-A)にとても良く似ていて当時のVOXのエンジニアはユーザーからFenderっぽい音色をリクエストされ影響されて(パクったとまでは言いませんが)Top Boost回路を作ったのではないかと想像します。

この個体の変更点をあげると、スピーカーをリイーシューのCelestion Blue Alnicoに交換、グリルクロス交換がありますが、サウンドの要となるメイン&アウトプットトランスフォーマーはオリジナルのAlbion Transformerです。

それではお写真を公開します。



VOXロゴです。ダイアモンドグリルはリイーシューのブラウンダイアモンドグリルに交換されてます。



Top viewです。グレイパネル、SBUハンドル、ブラックベンツ。



パネル左側です。各チャンネルのHigh(下段)&Low(上段)インプットとVibratoのSpeed&Tremolo切り替えです。



パネル中央です。各チャンネルのVolumeです。Vibrate-Normal-Brilliant (Top Boost)



パネル右側です。TONEコントロールレイアウトはTREBLE / BASS / CUTになっています。TrebleとBassはBrilliant (Top Boost)チャンネルのみでCUTは全チャンネル共用です。 一番右の入力電圧切り替えセレクターは65年からの回転式仕様です。



back viewです。オリジナルのBlack Basketweave Covering。トレモロフットスイッチは欠品しています。



バックパネルのモデルプレートです。Top Boost仕様なのでシリアルナンバーの最後に"TB"と入っています。



バックパネルを外した状態です。安全のため電解コンデンサーのみ交換していますがそれ以外はほぼオリジナルの状態です。



シャーシ左側。シャーシをマイナスドライバー無しで簡単に取り出せるようにスピーカー端子をTRS Jackにしました。



シャーシに刻印されたTop Boost「TB」が確認できます。



シャーシ右側。カップリングコンデンサーは64年にWIMAからMullard Mustardに変更されていきます。この個体はその過渡期の仕様でWIMAとMullard Mustardが混在しています。



スピーカーはリイーシューのCelestion VOX Alnico Blueに交換されています。



左側のCelestion VOX Alnico Blue Speakerです。



右側のCelestion VOX Alnico Blue Speakerです。



取り外したシャーシ部分です。貴重なOriginal Albion Transformer。



とても貴重なオリジナル Albion Main Transformer



Chokeのみ耐久性の高いChokeに交換されています。メインの電解コンデンサーは安全のため交換致しました。



とても貴重なオリジナル Albion Output Transformer



シャーシ内部です。安全のため電解コンデンサーとカソードバイアス用の抵抗は交換致しました。



Albionメイントランスの裏側が確認できます。とても状態が良いです。



シャーシ内部中央。パワー管のカソードバイアスの抵抗とバイパス用の電解コンデンサーは安全を考え交換致しました。



Albionアウトプットトランスの裏側が確認できます。とても状態が良いです。




貴重な1965年製VOX AC-30 Top Boostです。

ハイレンジの抜けが非常に良く、Copper Panel期のAC-30とは違った良さがあります。

VOX特有のパンチの良さ、きらびやかさは極上です。

生産台数の少ないTop Boostモデル。

お探しの方はこの機会に是非!


hiroggy
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