BINSON ECHOREC BABY [Full Original] | HOWL GUITARS
2016年10月08日 00時12分38秒

BINSON ECHOREC BABY [Full Original]

テーマ: Amplifier
こんにちは、

HOWL GUITARSのhiroggyです。

今回は本文が長くなるのでイントロ駄文は省きます!(笑)

6回にわけて続けてきたBinson Echorecシリーズの最終です。(長かった〜)

今回ご紹介するベイビーは

Binson ECHOREC BABY [Full Original]です。



Fantastico! Binson Echorec Baby [Full Original]が入荷しました。プレーゴ!

パッとみてわかるようにEchorec2のサイズダウンしたバージョンのEchorec Babyです。

前回のブログでこれでもかってくらい詳しくEchorecについて説明しているので、
歴史や仕様などはECHORECについてをご参照ください。

Echorec祭りの第六弾!ファイナル!

この個体は、まさかのフルオリジナル&最上のコンディションを保った貴重な一台です。

Echorec Babyが発表されたのはEchorecの発売から数年後の1958年頃で、主にギタープレイヤー向けに作られたエコーユニットです。

このモデルはワイドサイズのEchorecと同じヘッド数を持ちながらも、小さなドラムディスクを装備したことで携帯性も増し、Echorecに比べれば妥当的な値段設定でした。とは言いつつも1962年イギリスで当時のEchorec Babyの値段は£140。Vox AC-30が£119、Fender Stratocaster £160の値段で売られていることを考えると、おそろしく高価なエコーユニットだったことがわかります。

Babyは廉価版Echorecという印象がありますが、そんなことはなく、ほとんどEchorecと同様のパフォーマンスを持っているのが、この小さなエコーユニットの凄さです。また内部配線もEchorec 2に使われているゾンビワイヤーと違い (なぜだろう) 劣化することが少なく、回路もEchorec 2に較べればシンプルなため、エコー音の具合も反応バッチリでよりクリアです。

Babyは1965/66年まで生産されていましたが、ドラムとシャーシをスタンダードサイズとスモールサイズの二種類製造するコストを検討した末、スタンダードサイズに統一するという決断が下され、この時点でBaby用のスモールサイズドラムとシャーシは生産ラインから消え、スタンダードサイズのドラムとシャーシを備えたB2モデルに変わっていきました。

初めてのエクスポートモデルであるB1SとBabyのみが1チャンネル仕様で、カーラジオボタンのようなチャンネルセレクターがなく4コントロールノブが付いたシンプルなモデルで使い勝手が非常に楽です。Binson Echorecの入門モデルとしても非常におすすめなモデルです。


Echorecシリーズ最終話なので、ここでちょいとGeloso Plugについて小話を。

一部のエクスポートモデルや後年製造品を除き、ほぼ例外なく50~60年代Binson社製品にはGeloso社製のプラグが使用されているのですが、これがまたクセモノパーツ。というのは前にも言いました。

Geloso社はBinsonと同じくイタリア・ミランに1930年代からあるオーディオ会社で、ラジオを始め幅広く家電の製造をしていました。

この特徴的なプラグは1960年代までのイタリア製オーディオ機器に使われていたプラグで、現在はもちろん製造されていないので、非常に入手困難品です。

パッと見は普通の3ピンプラグなので、問題なく普通のXLR(キャノンタイプ)プラグで使用可能だと思っちゃうのですが、それが勘違いの元です。くれぐれも無理矢理押し込まないように。間違いなく壊れます。

もし、中古で安くBinson本体を買ってもケーブルなどの付属品がついていないとGelosoプラグなしでは絶対に音が出せません。なので現在出回っているEchorecは大半がTRSジャックにモディファイされていますね。まぁモディファイして使いやすくするのもアリですが、どうせならオリジナルでキープしていたいものですからねぇ。

そのGelosoに加えて、もうひとつ厄介なのが、電源ケーブルです。これもGelosoと同様で60年代のイタリア家電のみに使用されていた形状のパーツで、現在見つけ出すことは非常に困難です。これもBinson本体側のインレットを使いやすい3ピン仕様にモディファイしてしまってあるのが多いです。スペアとして日本仕様100Vの2ピン型電源ケーブルを作ろうと思って、知り合いのイタリア人に同じの見っけてくんないかいセニョール?とお願いしてみたのですが電気屋まわっても未だに見つけられないそうです。イタリアに住んでるイタリア人が見っけられないのに極東に住んでる日本人が見つけられるわけなし!と思ってすでにスペアケーブル作りは諦めモード突入してます。

などなど、専用パーツの使用や劣化パーツ修復などの理由から、まともに音出しするまでおそろしく手間のかかるエコーユニットだということがわかります。音が出た後も、前ブログで書きましたように、非常に細かいヘッドの調整などが必要なのです。これはThe Long And Winding Roadでも聴きながらくじけずにやるしかないです。

ここまでコストと手間のかかるヴィンテージエコーユニットですが、そのサウンドを聴けば一度で虜になってしまいます。まさしくOne and Onlyな存在です。

では、おまちかねお写真を公開します。



Front view。とても綺麗な状態の分厚いプレキシパネル。このデザイン性の高さはさすがイタリア生まれといったところでしょうか。シルヴァープレキシパネルにシルヴァーハンマーストーンというスーパーハイセンスな組み合わせ。



パネル左側です。左からPOWER ON.OFF & INPUT CONTROL (インプットゲイン) / LENGTH OF SWELL (エコー残響音長さ)

ノブは50年代のT5Eなどに使用されていたタイプのリフレクターノブです。



1チャンネル仕様なのでパネル上部には3つのプッシュボタンはありません。中心にあるのはMagic Eye。EM81 真空管がエコー音に反応して緑色のインジケーターが動きます。



パネル右側です。左からVOLUME (エコー音量) / SWITCH (4つの再生ヘッドを12通り組み合わせたプリセット)



上蓋を外した状態です。エコーの心臓部のドラムディスクはクリアプレキシカヴァーで覆われています。



50〜60年代初め頃までの初期タイプで中身までガッツリ鉄って感じでかなり重いタイプの磁気ドラムです。Baby専用でEchorec2に比べると一回り小さいサイズですがモーターの回転速度がBabyの方が遅いため若干ロングディレイが得られます。結果、ディスクの回る範囲が短くモータースピードも遅いため、かなり安定したエコー音像がでます。これはBabyの人気の理由のひとつ。



付属する潤滑オイル。



右側面です。モデルプレート、電源ソケット、110V-260V ボルテージセレクター。無改造の状態です。



シリアルナンバーが入ったモデルプレートです。ミラネーゼ!!



左側面です。とてもシンプルなシングルチャンネル。上がOutputで下がInputのレイアウト。貴重なオリジナルの状態でGeloso社製3ピンプラグのみが使用可能。現在出回っているEchorecは大半はこの部分をTRSジャックにモディファイされています。

右上部にはフットスイッチジャックがあります。



back viewです。BEAUTIFUL CONDITION.
放熱用のベンチレーション。もちろんフルチューブなので真空管が発熱します。



貴重なオリジナルのストレージ&キャリーボックスです。




奇跡のフルオリジナル&エクセレントコンディションの一台です。

もちろん作動状態も良好で、Echorec2よりもクリアなサウンドが特徴。

聴けば一度で虜になる伝説のエコーサウンド。まさしくOne and Onlyな存在です。

お探しの方はこの機会をお見逃しなく!


hiroggy
HOWL GUITARS

HOWL GUITARSさんをフォロー

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

コメント

[コメントする]

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス