くも膜下出血から20日目

食事の練習開始にやっとたどり着きました

 

このブログは、「車いすでものほほん元気な夫くんのお出かけ日記」

のつもりで始めましたが、

ときどき、夫くんがくも膜下出血で倒れてから今に至るまでのことを

振り返ってみようと思っています

それは、これからも気持ちよくお出かけを楽しむために

私たちの整理のために必要なような気がしています

 

そして、めったに体験できない私たちの体験が

同じ病気の人に限らず

思いがけない困難に出逢い、怖さと不安の中にいる誰かに届き

少しでもお役に立てることがあれば

こんなに嬉しいことはないなぁとも思っています

 

今回はその振り返りの15回目

 

「いったい、何が起こったのか教えて!!」~これまでのこと その14~

 

からの続きです

 

今日も夫は病室で私を待ち構えていて

「もっと教えて」もっともっとと、

目で訴えます

正直に言うと、昨日話したことを

今日、まるっきり忘れている可能性も

覚悟してきたのですが

多少、昨日いったじゃ~んっていうことはあったものの

一瞬「ん?」という表情はしますが

そうだった昨日もきいた

と、言ってくれるのでほんとにほんとにホッとしました

 

ただ、くも膜下出血で倒れた

その前、1週間の記憶はまるっきり抜け落ちているようで

最後の記憶が倒れる10日前

家族で大谷までドライブに行って

大谷石の地下採掘場見て

大谷観音をお詣りしたことのようで

大谷に行って、その日の夜

寝て、目が覚めたら

病院のベッド

?????

なぜ?身体が動かない?

?????

と、いった感覚らしいのです

 

倒れた翌日、翌々日

九州から来てくれた

夫の両親やお兄さん夫婦の

呼びかけに応えていたのですが

ひとつも記憶に残っていないらしく

「お父さんお母さんだけでなく

お兄さん夫婦も来てくれたんだよ」というと

すごくびっくりしていたので

ほんとに憶えていないんだと

こちらがびっくりしてしまいました

 

記憶が心配ということを

ナースステーションに寄って相談すると

ドクターから説明があり

画像から見ると

記憶が障害されたり、

高次脳機能障害の原因になるような

損傷はないので

いずれ記憶の保持力も回復するでしょう

これだけの大量出血で脳が大きな

ダメージを受けた後で

前後の記憶が飛ぶことは

むしろ当たり前なので心配しないで

様子を見てください

と、言われました

 

そして、いよいよ

食事の練習の開始です

昨日の帰りは

ごはん食べたいと言っていた夫

誤嚥性肺炎の熱も下がったばかりで

ちょっとドキドキですが

逆に今後の誤嚥防止のためにも少しでも早く

嚥下訓練も開始した方がよいとのこと

ST(言語聴覚士)の先生が病室まで来てくれて

リハ開始o(^▽^)o

 

私は能天気なので

きゃ~何食べるんだろう

おいしく食べれるかな?

なんて思っていましたが

STの先生が持ってきたのは

ドロドロにとろみのついた水と

小鳥さんのエサ程度のゼリー・・・・。

夫の口に運びますが

飲み込めません

むせます

吸引されます

吐きます

胃液まで吐きます

おいしかった?と、こわごわ尋ねると

顔をしかめて首を横に

苦しかった?と尋ねると

目を閉じてイエスのサイン

もう、ぐったりで

一言もでなくなってしまいました

 

せつない

 

ほんと、このときは

どうなることかと・・・・

記憶は、きっとだいじょうぶとは言われたものの

怒りっぽくなったり

落ち込みやすくなったり

感情のコントロールが難しくなって

別人のように性格が変わっってしまった

と、言う場合もあると伝えられ

ぞっとしたのを憶えています

 

でも、そんなことはありませんでした

今、夫くんは倒れる前と同じように

穏やかで前向き

今あることに淡々と向き合える人です

お気楽、能天気?

そして、

・・・・・

食べるの大好き♡

何でも食べれます

いろいろ食べて楽しんでます

 

 昨日会ったお友達に頂いたおいしいパン

パン大好きな夫くん大喜び

 

 

大谷観音で頂いた食前観・食後観

ほんとに、食べられるということの有難味が身に沁みました

今日も感謝しかありませんm(__)m♡

 

今日も長文にお付き合いいただきありがとうございました