人間は生まれてくる時
狭い狭い産道を通って出てくるから
結構な苦痛を味わって機嫌が悪い。
生まれてすぐ泣く理由の中には
その怒りも含まれているとか。
私は娘達を3人とも帝王切開で産んだけど
彼女たちが生まれる際に受けた苦痛は
普通分娩で生まれた赤ちゃんと比べると
少なかったのだろうか・・・。
それとも
生まれようという意思も心の準備もないままに
急に取りだされたショックの方が、ダメージが
大きいのだろうか・・・。
3人とも、寝かしつけることにはメチャ苦労した。
おとなしく寝ころんでくれている時間というものは
ないに等しく、布団におろせば泣きじゃくるために
ある程度首がすわれば、ずっとおんぶしていた。
今考えれば、
強い恐怖感や不安感から、ああなっていたのだなと思う。
やはり、居心地の良いお腹の中で安心感に浸っている環境を
急に壊され、身体をつかまれて、ひっぱり出されちゃうんだから
トラウマになっても仕方ないくらいの衝撃的な出来事だよね。
来月、2分の1成人式を迎える三女の小学校からの宿題で
生まれた頃のエピソードを調べていて、色々と思い出しました。
三女の出産時はすぐ横で普通分娩の方がお産していて
同じ分娩室の奥に私の手術台が設置されていたのです。
通常の位置とは違ったのでしょう。
天井に埋め込まれた銀色の鏡のような物体に
ちょうどピッタリと私の腹部がうつしだされていて
私は、自分の帝王切開手術をライブ中継のように、じかに
観せて頂いたのでした。(お医者様はそのことは知りません)
その時、お腹を開いた時に、最初に見えた三女の背中。
じっとして、スヤスヤ眠ってたんじゃないかなぁと思うのです。
グイッと脇腹をつかまれて、ひっぱり出された時の三女反応。
ものすごくビックリしたような感じだったなぁと思うのです。
きっと上の2人も同じような感じで生まれてきたのでしょう。
3人がよく泣いたのには、そういう理由があったのか・・・。
あの当時に、このことを分かっていたら
悩んだり、イライラしたり、せずに済んだ
・・・かもしれないなぁ。
生きとし生けるものが幸せでありますように![]()