出家してお坊さんになると
周りには心がキレイな同じ出家のお坊様達しかいないので
在家の時からすると、むかついたり、嫉妬したりする機会が
激減するという状況に置かれるわけです。
〝エゴ〟という代名詞で呼びたくなるような子供達との生活で
ワナワナするような怒りを、爆発させないようにと頑張っている
私からすれば、そんな出家者の方々の環境はうらやましい・・・。
でもこの修行は、自分の煩悩に気づいて失くしていくものだから
欲や怒りの煩悩が現れないことには、それに気づいて消すという
作業は出来ないということになってしまいます。
眠ったままの煩悩(随眠煩悩)が呼びさまされないままだと
一生懸命精進して修行をしているお坊様でも、悟れない・・・
というようなお話もあるそうです。
そのてん、在家の生活は煩悩ワールド。
逃げても隠れても、煩悩がわっさわっさと迫ってくる環境です。
私の気分を害して下さった方
私に屈辱感を与えて下さった方
身の毛もよだつ気持ち悪さを感じさせて下さった方
怒りや嫌悪感や嫉妬や物惜しみや恨みや妬みなどの
汚い煩悩を私の心に浮かびあがらせて下さった方々に
「良い修行をさせて下さってありがとうございます」と
感謝して、不快な状況を享受させて頂くのが仏教的。
ブッダが説かれた1510個の煩悩を1つ残らず退治して
〝怒らない〟のではなく〝怒れない〟心を
〝嫉妬しない〟のではなく〝嫉妬できない〟心を
〝うらまない〟のではなく〝うらめない〟心を
目指して、頑張ろうではないですか。
*☆*:;;;:*☆*:;;;:生きとし生けるものが幸福で安穏でありますように*☆*:;;;:*☆*:;;;: