今日の菜園記事は「レタス」です。

 

「レタス」は地中海沿岸西アジアを原産地とするキク科の一年草です。紀元前6世紀頃ペルシャで栽培が始められたとされます。日本には中国を経由して平安時代には伝わっていたようです。もっとも今のようなものではなく葉を搔き採るいわゆるカッティングレタスだったようです。

 

漢字で「萵苣(チシャ:チサ)」と書きます。読めませんし書けません。難読難解です。新鮮なレタスを切ると白い乳状の液体が滲出しますが、ラテン語で牛乳という意の「Lac」、これがレタスの呼び名の語源です。和名の萵苣(チシャ:チサ)も、「乳草(ちちくさ)」から来たものとされます。

 

 

現代のレタスは、大きく分けて「結球レタス」と「非結球レタス」に分類されます。

 

結球レタスの代表が、「玉レタス(クリスプヘッドレタス)」です。クリスプとは「バリバリした」という意味です。日本では終戦後米軍の進駐により急速に作られるようになり、一般にも普及しました。

 

 

非結球レタスの代表が「リーフレタス」です。中でも赤みを帯びた「サニーレタス」が人気です。玉レタスが主流で、まだ馴染みのなかったリーフレタスを普及させるため、愛知県の農業生産者が努力と工夫を重ね出荷したのが始まりです。昭和45年のことです。試作品では「レッドレタス」と名付けられたそうですが、料理研究家・江上トミさんから、語呂が良くないという助言を得て「サニーレタス」と名付けたのだそうです。サニーレタスはいわば商品名:和製英語ですが、今では一般名となっています。