丹後半島をめぐります。「天橋立」「成相寺」が有名ですが、ここは前に記事にしていますので、今回は立ち寄っていません。
籠神社から続く海岸線一帯には丹後国国府があったと推定されますが、場所ははっきりしていません。

「丹後国分寺」は、宮津湾に浮かぶ「天橋立」を一望できる台地に、伽藍の基礎石のみを残しています。

天平の時代のこと、政争が続き疫病が蔓延、社会が混乱していていたので、それらを鎮めようとして発せられたのが、聖武天皇による国分寺建立(天平13年:741)と大仏建立(天平15年:743)の詔でした。国分寺は各地に本格的伽藍を持つ寺院が建立され、丹後国分寺もその一つでした。

時代が移るとともに、当初の国分寺は衰退しますが、建武元年(1334)再興されます。しかし、その後の戦国時代の争乱などによって、再興当時の基礎石を残すのみとなってしまいました。

江戸時代に再建された「護国山・丹波国分寺」です。

高野山真言宗のお寺です。

2010.初秋