ただちに、どうなんですかね?

ただちに、どうなんですかね?

放射能関連の記事など集めてます
その情報と情報を繋ぎ合わせると真実が見えてくるかもしれない!
※ペタは受けつけてませんがコメントは受けつけてますので、何か気がつきの場合はコメントくださいネ

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2012年06月16日

 東京電力福島第一原発事故後の昨年4月、放射性ヨウ素による甲状腺被曝(ひ・ばく)を調べていた弘前大被ばく医療総合研究所(弘前市)の床次(とこ・なみ)眞司(しん・じ)教授(47)=放射線防護学=らが途中で調査を断念していたことが分かった。床次教授は福島県から「人に関する調査だと住民の不安をあおるのでやめてもらえないか」と要請されたとしているが、福島県は「中止を要請したことはない」と否定している。
 弘前大チームは昨年4月12~16日、南相馬市から福島市に避難していた45人と、浪江町津島地区に残っていた住民17人の計62人について、甲状腺内の放射性ヨウ素を調べて大学に戻った。床次教授によると、その後、福島県地域医療課から床次教授ら弘前大の関係者に電話があり、「環境の調査だったら構わないが、人の調査は控えていただけないか」などと要請され、現地に向かう「第二段の調査」を諦めたという。
 甲状腺被曝の調査は、住民の健康状態を詳しくみるためには、事故直後の早い段階の検査がのぞまれるが、床次教授は「(精密な調査は)ほかではやっていないと思う。あれば出てくると思うが、発表されていない」と指摘。精度を高めるために100人以上の検査を考えていたが、打ち切るしかなかったと言う。
 これに対し、福島県地域医療課の馬場義文課長は「当時、調査を中止してほしいとは言っていない」と否定している。
 福島県内には国内や海外からも調査チームが入り、「対象になった住民から苦情などが来て初めて、調査に来ていることが分かるという具合だった。弘前大のチームが来ていたのもそれで分かった」と説明。このため「住民からクレームが出るやり方はしてほしくないと、申し上げていたと思う」と説明している。
http://mytown.asahi.com/aomori/news.php?k_id=02000001206160003

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福島県内の大気中の放射性セシウム降下量と濃度が約40日周期で高くなる傾向があることが、福島大の渡辺明教授(気象学)の調査でわかった。

 茨城県つくば市で29日に開かれた日本気象学会春季大会で発表された。渡辺教授は「放射性物質が濃淡を持って大気中に存在し、動いているのか、大気の運動として放射性物質を集める仕組みがあるのかなど、現時点ではわからない」としている。

 渡辺教授は、福島県が昨年3月から今年4月まで、原子力センター福島支所(福島市方木田)で計測した放射性セシウム降下量のデータについて解析した。

 その結果、時間の経過とともに数値自体は下がっているが、東京電力福島第一原発からの風向きなどにかかわらず、平均値より高い数値がほぼ40日ごとに規則的に見られた。特に今年1月以降は傾向が顕著だったという。

(2012年5月29日20時44分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20120529-OYT1T01041.htm?from=tw

宮城でもせめて毎日測定くらいしてほしい
そして調査をしてくれ

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富士山5合目の霧にセシウム…山頂付近は不検出
読売新聞 5月24日(木)14時46分配信
 東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響で、約1年前に富士山の登山道5合目(標高約1500メートル)付近の霧から、水に換算すると1キロ・グラムあたり最大63ベクレルの放射性セシウムが検出された一方、山頂付近(標高約3700メートル)の雪では検出されなかったことが、東京学芸大などの研究チームの調査でわかった。

 放射性物質が煙のような形の「放射性プルーム(放射性雲)」として、どのくらいの高さで上空を流れていたかを知る手がかりとなる。

 同大の鴨川仁助教(大気電気学)らは昨年3月29日~5月10日、5合目付近の3地点で2週間にわたり、霧を採取。3地点ともセシウムが検出され、1キロ・グラムあたり31・7~62・8ベクレルだった。セシウム134と137がほぼ同じ割合のため、同原発由来と判断した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120524-00000680-yom-sci

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毎日新聞 2012年05月10日 地方版

 静岡市の主婦らによる市民団体「静岡放射能汚染測定室」(葵区安東)は8日、島田市が2月に行った震災がれきの試験焼却後、同市内5カ所から採取した松葉のうち4カ所で放射性セシウム濃度が上昇したと発表した。
 同測定室の馬場利子代表によると、京都大学大学院工学研究科の河野益近・教務職員(原子核工学)の協力で、ごみ処理施設から半径約6キロ以内の松葉を採取し測定。4カ所で試験焼却前の1キロあたり1・0~14・1ベクレルから同1・9~18・3ベクレルに上昇した。
 馬場代表は「試験焼却で放射性セシウムが排出された可能性が高い」と述べた。
 同市の放射能検査では焼却時の排ガス中から放射性物質は検出されず、灰の放射性セシウム濃度は放射性物質として扱わなくてよいとされる同100ベクレルを下回る同64ベクレルだった。【山本佳孝】
http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20120510ddlk22040250000c.html

http://sokuteisitu.plumfield9905.jp/静岡放射能汚染測定室
島田市が瓦礫の受け入れのための試験焼却を決めた事から、
島田市内 6カ所の定点で松葉を採取し、焼却日の前と後、放射能の飛散調査を行い、
その定量結果が出た2月末から約2ヶ月。
環境調査をした私たちも、たった1回の焼却で松葉の汚染が上がる事はない・・
と考えていましたので、有意差を持って焼却後の松葉に汚染が高くなる結果が出て
以来、瓦礫の事ばかり考えていました。

島田市のここの焼却炉からは灰に残るセシウム以外ほとんど外へ出てるのだろうか
100%大気へ出ることは許されない
家からゴミ出せなくなっちゃうな



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生後数カ月の乳児で、心臓の弁を支える筋が突然切れ、血液が逆流し心不全となる「乳児特発性僧帽弁腱索断裂」について、国立循環器病研究センター(大阪府)が実態調査し、臨床的な特徴などをまとめて20日、発表した。

 同センターによると、健康な乳児でも風邪のような症状から突然起こり、肺炎と診断されて手遅れとなっているケースもあるとみられる。小児科医の認知度も低く、注意を呼び掛けている。調査は世界初という。

 この病気は日本人に多く欧米での報告はほとんどない。全国の医療機関を調査し、1995~2010年で88人を確認。(2012/04/20 20:28)
http://www.minpo.jp/view.php?pageId=21096&mode=0&classId=&blockId=9964047&newsMode=article

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 <安心感得られず>
 東京電力福島第1原発事故で福島県浪江町から宮城県に避難する男性(35)は1月、いわき市の病院で家族の体内被ばく量を検査してもらった。幸い長女(6)と次女(3)からは検出されなかったが、安心できない。
 「事故当初のヨウ素被ばく量が含まれていないから」と男性は言う。
 放射性のヨウ素131の寿命は短い。その量は8日で半分、1カ月で14分の1、3カ月過ぎると2435分の1…。時間がたてば測定機の検出能力を下回り、確認できなくなる。
 昨年3月14~15日、男性の一家は原発の北西約30キロの浪江町津島地区に避難。子どもたちは14日に1時間ほど外で遊び、15日は雨にもぬれた。
 浪江町民約8000人が避難した津島地区は線量が高かった。15日夜の文部科学省の測定では毎時270~330マイクロシーベルト。事故前の数千倍だった。
 15日午後、南相馬市に移り、男性と家族が検査を受けると、測定機の針が振り切れた。数値は教えられず、服を洗うよう指示された。
 男性は「子どもたちがどれぐらい放射線を浴びたのか分からない。まめに健康検査を受けるしかない」と途方に暮れる。

<「運搬できない」>
 ヨウ素131はウランの核分裂によってでき、甲状腺に蓄積する。原発事故で環境中に放出された場合、セシウム137(半減期約30年)とともに、最も警戒しなければならない放射性物質だ。
 昨年3月末、国はいわき市と福島県川俣町、飯舘村に住む0~15歳の約1100人を対象に、甲状腺被ばくの簡易調査を実施した。基準を超えるケースはなかったとされたが、実は使用した測定機にヨウ素の量を特定する機能はなかった。
 原子力安全委員会は政府の原子力災害対策本部に、甲状腺モニターを使った追跡調査を提案したが、実行されなかった。「モニターは重く運搬が困難」「本人や家族、地域に不安を与える恐れがある」との理由だった。
 県は昨年10月、ようやく18歳以下の全県民を対象に甲状腺検査を始めた。これまで異常のある人はいなかったという。
 だが、津島地区で避難中に被ばくした人たちの怒りは収まらない。浪江町の紺野則夫健康保険課長は「国や県はわざと検査を遅らせたとしか思えない。子どもたちに、もし(放射線の)被害が出たらと思うと、胸が張り裂けそうになる。許せない」と批判する。
 線量が一気に高まった事故当時、一体どの程度のヨウ素を体内に取り込んだのか。今となってはデータ不足のため、推測するしかない。
 弘前大被ばく医療総合研究所の床次真司教授は昨年4月12~16日、津島地区の住民ら62人を対象にヨウ素による被ばく量を測定した。測定機の重さは2キロにすぎない。

<成人最大87ミリシーベルト>
 体内に残っていたヨウ素131を基に、1カ月前の3月12日の1日で吸い込んだと仮定して試算すると、甲状腺に与えた放射線の影響(等価線量)は成人で最大87ミリシーベルトにもなった。その数値を1歳児に単純換算すると700ミリシーベルトを超える。もちろん外にいた時間や空中のヨウ素濃度によって、この数値は大きく変わる。
 精度を上げるために床次教授はより多くの人を調べようとしたが、調査は5日間だけだった。県からやめるよう求められたという。
 線量がピークだった昨年3月中旬のヨウ素の濃度を知るデータは、ほとんど残っていない。床次教授は「追跡調査を行わなかったり、データを蓄積しなかったりしたことがかえって、住民に不安を抱かせる結果になっている」と指摘する。
2012年04月21日土曜日
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1098/20120421_01.htm

体内に残っていたヨウ素131を基に、1カ月前の3月12日の1日で吸い込んだと仮定して試算すると、甲状腺に与えた放射線の影響(等価線量)は成人で最大87ミリシーベルトにもなった。その数値を1歳児に単純換算すると700ミリシーベルトを超える。もちろん外にいた時間や空中のヨウ素濃度によって、この数値は大きく変わる

東京電力福島第一原発事故を受けた県の甲状腺検査で、3月末までに検査を終えた3万8114人のうち、「直ちに2次検査を要する」と判定された県民はいなかった。26日、県が福島市で開いた県民健康管理調査検討委員会で示した。
 警戒区域などに指定された13市町村の18歳以下を対象に検査しており、受診率は79.8%。直径5.1ミリ以上のしこりなどが確認され、2次検査の対象となったのは186人だったが、検査している福島医大は「おおむね良性。通常の診療では想定内」とした。
 県は県外避難者が検査を受けられるよう、本県を除く46都道府県に検査実施機関を設ける。県内は福島医大以外にも検査拠点を整える。平成24年度は放射線量が比較的高かった12市町村の15万4894人を対象に検査する。
 対象市町村は次の通り。
 福島、二本松、本宮、大玉、桑折、天栄、国見、白河、西郷、泉崎、郡山、三春
http://www.minpo.jp/view.php?pageId=4107&blockId=9966191&newsMode=article
2012/04/27

福島県は26日、東京電力福島第一原発事故に伴う放射線の健康影響を見守る県民健康調査で、子ども約3万8千人の甲状腺検査の結果を発表した。しこりがないなど問題ないとされた子どもが99.5%を占め、残りも良性の可能性が高いと判定。県の検討委員会は「通常と変わりない状況で安心できる」としている。

 避難区域を含む13市町村に当時いた18歳以下の約4万7千人が対象で、約8割の3万8114人の検査を終えた。約0.5%の186人に良性の可能性が高いしこりなどが見つかり、念のため再度の超音波検査や血液検査が必要としている。

 県は、すべての子ども約36万人を対象に、生涯にわたって甲状腺に影響が出ないか追跡していく。
2012年4月30日
http://www.asahi.com/national/update/0426/TKY201204260730.html

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<放射性物質>民間も国基準で…農水省 食品業界などに通知
毎日新聞 4月21日(土)11時37分配信
 食品の放射性物質への対応を巡り、農林水産省はスーパーや食品メーカー、外食産業など、270の業界団体に対し、国の設けた基準値を守るよう求める通知を出した。食品業界などでは、国よりも厳しい独自基準を設けている場合もあり、同省は「国の基準は十分に安全。異なる基準では混乱を招く」としている。

 食品に含まれる放射性セシウムについては、4月から一般食品で1キロあたり100ベクレル、牛乳や乳児の食品で同50ベクレルなどの新基準値が設けられた。今回の通知では、この基準が国際的にも厳しいものであるとし、過剰な規制と消費段階での混乱を避けるため、自主検査においても基準値に基づいて判断することを求めている。

 また、企業の自主検査でも科学的に信頼できる分析が必要だとして厚生労働省に登録された機関を利用することを勧めている。

 ◇業界側からは批判も

 農水省の通知に対して、食品業界などからは批判などが相次ぐ。 食材を組合員に配送している「生活クラブ連合会」(東京都新宿区)は取り扱うほぼ全品目で放射能検査を実施し、今月1日に国より厳しい独自基準を設定した。槌田博・品質管理部長は「より安全な食品を選択するのは消費者の権利であり、通知は過剰な要求だ。そもそも国の基準が安心だと思われておらず、それを押しつければ、ますます国は信頼されなくなる」と話す。

 キノコ類の生産販売大手「雪国まいたけ」(本社・新潟県)は昨年11月、出荷基準値に1キロあたり40ベクレルの独自基準を設け、今年3月には20ベクレルに引き下げた。同社は農水省の通知を確認していないとした上で、独自基準は維持する方針。担当者は「生産者保護の重要性も分かるが、社には基準をさらに低くしてという消費者の声が寄せられる。消費者のニーズに応える使命がある」と話した。【神足俊輔、古関俊樹、馬場直子】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120421-00000027-mai-soci

懸念された通り、過度の規制がかえって不安と混乱を招いている。

 食品中の放射性セシウムに関し、政府が今月1日から導入した新規制値のことだ。各地で農水産物の出荷停止が相次いでいる。

 厚生労働省の集計によれば、タケノコ、ウナギなど新規制値を超過した農水産物は、すでに150件を超えた。

 生産地では、風評被害を助長すると、心配する声が出ている。政府が引き起こした混乱だ。沈静化に全力を挙げねばならない。

 東京電力福島第一原子力発電所の事故後に設けられた暫定規制値は、野菜や魚に含まれる放射性セシウムが1キロ・グラムあたり500ベクレルを超えないよう求めていた。今月からの新規制値は、これを5分の1の100ベクレルに引き下げた。

 出荷停止とされた農水産物の大半は、100ベクレルをわずかに超えた程度だ。暫定規制値を、はるかに下回る。問題はない水準だ。

 暫定規制値でも、国際的には最も厳しい基準だった。厚労省から規制強化案を諮問された文部科学省の放射線審議会は、すでに安全は十分確保されている、と強化に疑問を呈し、被曝(ひばく)リスクの低減効果も薄い、と指摘していた。

 それでも厚労省は、「消費者の安心確保のため」として導入に踏み切った。その結果、生産地の苦悩は増したことになる。農林水産省も、生産者に大きな影響はないとしてきたが、それが見込み違いだったことは明らかだ。

 とりわけ、大打撃を被っているのが、原木を使って栽培するシイタケだ。新規制値をわずかに超過するケースが続出している。原木を取り換えるしかないが、現状では十分な量を確保できない。

 農水省は、積極的に生産者を支援すべきだろう。

 生産地や、小売り・流通業界には、さらに厳しい自主基準を競う動きも広がっている。100ベクレルの半分、4分の1、中にはゼロを掲げるところもある。

 だが、もともと食品には、セシウム以外に自然の放射能が含まれている。例えば昆布は1キロ・グラムあたり2000ベクレル、干しシイタケは同700ベクレル、生ワカメは同200ベクレルだ。「ゼロ」を売り文句にした販売競争は、消費者をますます混乱させることにならないか。

 結局、生産地の負担は増すばかりだ。東日本大震災からの復興の足かせにもなりかねない。

 政府は、すでに十分安全な食品が流通していることを、きちんと国民に説明していくべきだ。

(2012年4月21日 読売新聞)
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=57813&from=tb

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私の車、すぐに分かりますよ」

 木下礼子さん(40)は電話で言った。

 「福島ナンバーは私だけですから」

 終着駅の駅前はがらんとしていた。冷たい北風が吹き抜けている。真新しい駅ビルが不釣合いだった。黒い軽ワゴン車の横で茶髪のロン毛ママが手を振っていた。木下さんだった。

 「車、ボコボコでしょ?」

 木下さんは運転しながら笑った。そうですか、と私は曖昧に答えた。南相馬市でも毎日車だったんでしょう? だったら・・・そう問うたが、木下さんは答えなかった。

 事情はすぐ分かった。ずっと南相馬で生まれ育った木下さんは、避難してきたP市の地理に不慣れなのだ。迷子になり、切り返しやバックを繰り返すうちに、あちこちで車をぶつけたのだ。

 ファミレスのテーブルで向かい合った。

 木下さんに面会の約束をするのは大変だった。小学校5年の娘さんはバスケットボール。3年生の息子さんは野球。練習や試合の送り迎えに行ったり来たりで、自分の時間が取れないのだ。

 「お子さんが『放射能が伝染(うつ)る』と学校でいじめられたと聞きました」

 私は単刀直入に聞いた。そんな話が本当にあるのか、被曝者への差別・偏見が今もあるのか確かめたいと告げた。木下さんは「ああ、その話か」という顔をした。

 「娘が一度言われたことがあります」

 「どんな状況だったのですか」

 「『そんなもの、バカと言っとけ。伝染らないって言っとけ』と娘に言いました」

 「それで?」

 「それだけです」

 しばらく沈黙が流れた。話したくなさそうだった。私は話題を変えた。しばらく別の内容を聞いて、また話を戻した。

 「先ほどの放射能が伝染る、という話なんですが」

 緊張が解けたのか、木下さんは今度は話してくれた。群馬県に避難してきて、4月から地元の小学校に通い始めた時。小5の娘が同級生にこう言われた。

 「お前、放射能から逃げてきたんだろ?」

 「そうだよ」

 「近寄るな~!」

 そう言われたというのだ。

 話を聞いて木下さんは怒り狂った。

 「バッカじゃないの!」「どうせ男でしょ、そんなこと言うの!」

 相手の親や学校には抗議したのだろうか。していない、と木下さんは言った。

 「その話を聞いて、私も疲れ果ててしまいました」

 この話を娘がしたのは9月になってからだ。クラブ活動に車で送る途中、後ろの座席に座った娘が突然話し始めたというのだ。おそらく、彼女なりに親や弟の前では我慢していたのだろう。そして彼女の中で整理がつき、車内で母娘2人きりになって、初めて告白したのだろう。

 相手の名前など、それ以上詳しい話は木下さんも知らなかった。酷すぎて娘にそれ以上聞けない、というのだ。

「向こう(南相馬市)にいたら『子供たちを(線量の高い)ここに置いていいのか』と悩むでしょう。でも、避難したらしたで、またこちらで悩むんです。結局、うちの子に限らず、福島の子にはこれが一生ついてまわるんだなあって・・・」

 弾むように元気のよかった木下さんの声が少し涙声になった。あ、と思った瞬間、笑ったままの目から涙がぽろぽろとこぼれた。彼女は灰色のパーカーの袖で顔を拭った。

 「・・・私1人で子供2人を守りきれるのか・・・自信がありません・・・」

今いるP市には、夫の兄が住んでいる。縁はそれだけだ。知人は他にいない。2回目の水素爆発の翌日、去年の3月15日、軽ワゴン車に家族6人を詰め込んで、故郷の南相馬市を脱出した。実母も夫の母もいた。2人ともてんかんや喘息、脳梗塞、高血圧など持病があった。

 当時、南相馬市は高線量のために物流が途絶えていた。2人の持病の薬も切れた。もう限界だった。雨の中、行くあてもなく、車で出発した。ホテルも一杯で休憩すらできない。泥のように疲れきったまま、13時間かけて群馬県に入って、やっと薬が手に入った。

 週末には帰ろう、月末には、1学期の終わりには、いや夏休みの終わりには、と故郷の線量が下がるのを待つうちに、10カ月も経ってしまった。同じように避難してきた仲間はほとんどが力尽きて帰ってしまった。

 「本当は、今でも福島ナンバーで(群馬を)走るのが怖いです」

 木下さんが言った。温かいドリンクを飲んで、少し落ち着いたようだった。

 「駐車場に車を入れると、子供が『ママ、福島って書いてあるよ』と大きな声で言うのが聞こえるんです。子供がそう言うのは、大人がそう言っているからですよね」

 「どうしてテレビは『福島』第一原発事故って言うんでしょうね。福島は何も悪いことをしてないのに。ちゃんと『東京』電力って言ってほしい」

 私は言葉が出なかった

 やっと分かってきた。表情も言葉も元気がいいが、木下さんは疲れきっているのだ。取材記者である私を前に、元気そうに振る舞っているだけなのだ。無理もない。生まれ育った南相馬市をある日突然無理矢理追い出され、見知らぬ土地で子供2人を育てる生活が10カ月も続いているのだ。

会社の同僚だった夫(40)は、南相馬市に「単身残留」している。南相馬の家のローンが毎月5万円。年に100万円ある。それを考えると、4月に再開した職場を離れることができない。職場でも一緒だった夫と、こんなに長い時間離れているのは、初めてだ。

 職場も家も、原発から20キロの立入禁止区域からほんの2~3キロしか離れていない。自宅そばの空間線量が毎時1マイクロSv。学校で2マイクロSv。職場そばの側溝は毎時20~30マイクロSvあったと聞く。家の周りにはホットスポットや、政府が避難を援助する「避難勧奨地点」が出現している。

 子供には、まだ屋外での活動制限(1日2~3時間)もある。野球やバスケの好きな娘と息子はどうすればいいのだ。とても帰る気にはなれない。

 「線量とか言っても子供は意味が分かりませんから『帰りたい、帰りたい』と言います。現状はこれだけひどいんだ、と帰れない理由を説明するんですけど、言えば言うほど、私もつらい」

 しかし、群馬にいるのもつらい。

 「日々、こわいんです。精神的にも、何が向かってくるか分からないんです」

 例えば、どんなことだろう。

 「『おカネをもらえていいねえ』と言われます。そう言われた方の気持ちになってほしい。そういうのが子供に向かった時が怖いんです」

 「生活が苦しいので行ったハローワークにすら『東電におカネもらってますよね』と言われました。東電のおカネなんかいりません。3月11日の前の生活に戻してくれればそれでいいんです。」

 まるでハリネズミのように神経が張り詰めている。

 「・・・でもね・・・もう、疲れちゃった・・・」

 何があったんですか。私は重ねて聞いてみた。

 「訛(なま)ってるつもりはないのに『訛っている』と言われるんですよ。もうこれ以上は取れないのにね」

会社の同僚だった夫(40)は、南相馬市に「単身残留」している。南相馬の家のローンが毎月5万円。年に100万円ある。それを考えると、4月に再開した職場を離れることができない。職場でも一緒だった夫と、こんなに長い時間離れているのは、初めてだ。

 職場も家も、原発から20キロの立入禁止区域からほんの2~3キロしか離れていない。自宅そばの空間線量が毎時1マイクロSv。学校で2マイクロSv。職場そばの側溝は毎時20~30マイクロSvあったと聞く。家の周りにはホットスポットや、政府が避難を援助する「避難勧奨地点」が出現している。

 子供には、まだ屋外での活動制限(1日2~3時間)もある。野球やバスケの好きな娘と息子はどうすればいいのだ。とても帰る気にはなれない。

 「線量とか言っても子供は意味が分かりませんから『帰りたい、帰りたい』と言います。現状はこれだけひどいんだ、と帰れない理由を説明するんですけど、言えば言うほど、私もつらい」

 しかし、群馬にいるのもつらい。

 「日々、こわいんです。精神的にも、何が向かってくるか分からないんです」

 例えば、どんなことだろう。

 「『おカネをもらえていいねえ』と言われます。そう言われた方の気持ちになってほしい。そういうのが子供に向かった時が怖いんです」

 「生活が苦しいので行ったハローワークにすら『東電におカネもらってますよね』と言われました。東電のおカネなんかいりません。3月11日の前の生活に戻してくれればそれでいいんです。」

 まるでハリネズミのように神経が張り詰めている。

 「・・・でもね・・・もう、疲れちゃった・・・」

 何があったんですか。私は重ねて聞いてみた。

 「訛(なま)ってるつもりはないのに『訛っている』と言われるんですよ。もうこれ以上は取れないのにね」

 この先どうしたらいいんでしょう。どうしていいのか分かりません。帰りたいです。でも、知人の家は、除染の見積もりを取ったら「壁や屋根を取り替えるので1000万円かかる」と言われたそうです。それに、いくら家を除染したって街全体を除染しないと・・・。

 そうやって思考は同じところをぐるぐる回る。この「ぐるぐる思考」にまたヘトヘトになる。

最近、娘が右膝を剥離骨折していることが分かった。バスケの練習中にけがをしたらしい。去年9月ごろに痛いと言い出した。どの病院に行っていいか分からず、捻挫と思って2カ月整骨院に通った。しかし痛みが治らない。病院を紹介してもらってX線を取ったら、骨折していた。しかも左のアキレス腱にも故障が見つかった。

南相馬市では、そういう時に行く病院は子供のころから知っている。そんな「普通の生活」がすべて五里霧中の世界になる。すべてがストレスになる。パソコンがないから調べることもできない。車で10分で行ける子供の試合会場にもまっすぐには行けない。道に迷い続け、1時間半かかったこともある。カーナビで調べようにも、施設名、集合場所の名称が分からない。

南相馬市では小学生は制服だった。こちらは私服だ。指定の道具も全部違う。夜になって「お母さん、明日、給食着入れがいるんだけど」「音楽バッグがいるんだけど」「国語ノートが」「裁縫道具」「名札」と言い出せば、そのたびに右往左往する。どこに買いに行けばいいのか分からない。市役所の避難者相談窓口は5時で終わりだ。翌朝、子供の登校前に何とかするしかない。途方に暮れる。そんなストレスが、次から次へと襲いかかってきて、心の休まる時がない。「普通に生活していれば何てことないもの」が突然牙をむく。

 そんな神経を張り詰めた生活をしていると「小さな無神経」が大きくこたえる。例えば、小3の息子の授業で「P市のお祭りについて書いてみましょう」と宿題が出る。もちろん、避難してきた木下さん一家は群馬県P市のお祭りを知らない。福島からの避難者がクラスにいると教師は知っているのに、何でわざわざそんな宿題を。

 教師に悪気はないのかもしれない。単なる「うっかり」なのかもしれない。聞くとすぐに「福島のお祭りでいいです」と訂正したから、きっとそうなのだろう。

 しかしそんな時、木下さんは重い孤立感と無力感を感じるのだ。

 木下さんの話は続いた。

 家族の連絡用に携帯電話を増やしたら、携帯代金が月1万円から4万円に増えた。福島では灯油で暖房をしていたので月3000円だったのに、こちらはガス代が8000円だ。

 2時間の話の間に「もう、疲れちゃった」という言葉を何回聞いただろう。

 「どうにかして帰れるようにしてちょうだいよ、もう」

 木下さんは誰に言うでもなくひとりごとを言って、弱々しく笑った。

 「向こうに戻れば、相談する友達だってたくさんいるし、病院も知ってるんだから」

 お迎えの時間になった。もう行かなくてはいけない。私は東京から持参したブルーベリータルトの箱を手渡した。木下さんは深々と頭を下げ、律儀にドリンクバー代230円をテーブルに置いて、駆け足で去った。

 私はしばらくテーブルに座ったまま呆けていた。あまりの問題の多さに、頭が混乱した。なぜこの人がこんなにつらい目に遭わなくてはいけないのか、どうしても理解を超えていた。

 東京に戻る東武鉄道の中で、木下さんからメールが来た。

 今日は話を聞いてもらってありがとうございました。あのあと、親子3人でブルーベリータルトをまるごと全部食べました。おいしかったです。

 そう書かれていた。

(登場人物は仮名です)
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/34497

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乳児への放射線の影響は本当にないのか。福島第1原発事故を受けて新年度、県民の母親約9千人を対象に、母乳に放射性物質が含まれていないか検査することを決めた福島県は、県外避難者も対象とする方向で検討している。福島から東京に避難し、不安な思いで子育ての日々を送る家族を取材した。(鷲野史彦)

 ベビーベッドですやすやと眠るわが子。「五体満足で生まれてくれて、ひと安心です」。東京都江東区の国家公務員宿舎「東雲(しののめ)住宅」で避難生活を送る藤田政寿(まさとし)さん(30)と、妻の寿美(かずみ)さん(30)は愛らしい姿に目を細める。

 長女寿羽(ことは)ちゃんが誕生したのは、昨年11月29日。2人の寿の文字を取り、「幸せに包み込まれて育ってほしい」と願いを込めた。寿羽ちゃんがぐずると、寿美さんは母乳を与えてあやす。

 「福島県の検査で妻の母乳が安全だと分かれば、少しは安心できるかな」。政寿さんは言った。

 政寿さんは福島第1原発から約7キロの福島県浪江町で、すし店を営んでいた。1号機が水素爆発した昨年3月12日、妻と長男の寿弥(としや)ちゃん(2つ)を連れ、町の指示で津島地区の高校に3日間避難した。

 原発の北西約27キロにあるその高校は、空間線量が今年1月の測定でも毎時14マイクロシーベルトあり、町内でも高い。だが当時、情報はなかった。

 寿美さんが妊娠5週と分かったのは、妻の実家がある江東区に避難した昨年4月初旬だった。

 いったいどれほどの被ばくをしたのか-。政寿さんと寿美さんは8月、福島県が実施する内部被ばく調査を受ける。寿美さんは未検出だったが、政寿さんから1360ベクレルの放射性セシウムを検出。50年間の生涯被ばく線量に換算すると0.063ミリシーベルトになる。

 不安にかられ、質問を繰り返す政寿さんに、調査担当者は言った。「体内になかったものがあなたに取り込まれたのは事実です。でも、この量なら胎児に影響はないはずです」

 内部被ばくを知ってから、政寿さんは結婚前に妻の母(58)に言われた話を思い出す。「寿美の父方の祖父母は、広島の原爆被爆者なんです」。当時10代だった祖父母は広島市内の爆心地から2~3キロで被爆した。

 祖父母に後遺症はなく、家族にも影響は出ていないのに、義母は打ち明けた。政寿さんは「原爆から70年近くたっても、広島の人と家族になることは、原爆の影響も考えて受け入れるということなんだ」と思う。

 子どもの安全を考え、福島に戻るつもりはない。だが子どもたちが結婚する時、きっと義母のように言うだろう。

 「自分が内部被ばくしたことや、子どもたちが『福島の子だ』と結婚相手に伝えたい。それでも受け入れてくれる人と幸せになってほしい。それが親の務めだと思うんです」

 子どもたちがいずれ出会う最愛の人は、福島の親の気持ちを分かってくれるだろうか。政寿さんは、2人の子を静かに見つめた。
http://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/20120206155219807
(2012年2月5日) 【北陸中日新聞】【朝刊】【その他】

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3日付の英紙インディペンデントは、東京電力福島第1原発の事故による環境への影響を調べている日米などの研究チームの調査で、同原発周辺で鳥の数が減少し始めていることが分かったと報じた。調査結果は来週、環境問題の専門誌で発表される。

 研究チームは、1986年に事故が起きたウクライナのチェルノブイリ原発と福島第1原発の周辺で、放射性物質放出による生物への影響を比較調査するため、両地域に共通する14種類の鳥について分析。

 福島の方が生息数への影響が大きく、寿命が短くなったり、オスの生殖能力が低下したりしていることが確認されたほか、脳の小さい個体が発見された。このほか、DNAの変異の割合が上昇、昆虫の生存期間が大きく減少するなどの影響も見られた。(共同)

http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20120204/dms1202041438004-n1.htm

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