怪物エムバペ | ほうしの部屋

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 W杯カタール大会1次リーグ

 フランス2-1デンマーク

 フランスは、GKロリス、DFにバラン、2列目にグリーズマン、3トップにエムバペ、ジルー、デンベレを配した、4-3-3の布陣。

 デンマークは、GKシュマイケル、2列目にエリクセン、1トップにコーネリウスを配した、3-4-3の布陣。

 前半、デンマークがボールを保持して攻め込んできます。フランスはブロックで守ります。フランスはカウンターに鋭さを見せます。次第に、フランスのサイド攻撃が多くなります。セットプレーからもチャンスを作ります。デンマークのパス回しはフランスのブロックに引っかかるようになります。フランスのグリーズマンの中盤での守備が効きます。グリーズマンはチャンスには攻めに出てきます。フランスの猛攻になり、シュート連発です。デンマークはカウンターにわずかな活路を見出そうとします。

 後半、フランスは、ボールを保持して攻め込んできます。デンマークはブロックで守ります。フランスは、両サイドのエムバペ、デンベレのドリブル突破がチャンスを作ります。フランスは、左サイドのワンツーパスで、エムバペが決めて先制。

デンマークは、右CKをクリステンセンが合わせて同点に追いつきます。

フランスはボールを保持してサイドから崩そうとします。デンマークはブロックで堅く守り、カウンターを狙います。フランスは、立て続けにCKからチャンスを作ります。デンマークはサイドからのクロスでチャンスを作ります。フランスは、右クロスをエムバペが合わせて勝ち越しの2点目を挙げます。

フランスは、ブロックで守り、ボールを保持してゲームセット。

 

 フランスは安定した強さを見せて、決勝トーナメント進出を決めました。DFの要であるバランも負傷から戻ってきましたし、このタレント軍団の快進撃は続きそうです。

 中でも、エムバペの好調さには刮目させられます。左サイドのドリブル突破でチャンスを作り、逆の右サイドからの攻撃では、自分がゴール前に入り、得点を狙います。動きに無駄がなく、爆発的なスピードがあり、クレバーなポジショニングをして、体力は衰え知らずでフル出場。もう、怪物としか言いようがありません。前大会の新人王は、今大会ではMVPを狙えるまでに、さらに成長しています。前線にエムバペ1人が張っているだけでも、相手には非常に脅威になります。

 フランスは、エムバペのような個の力も優れていますが、デシャン監督のチーム戦術も浸透しています。無理に前からプレスをかけず、ブロックを作って相手の攻めるスペースを消し、ゾーンプレスでボールを奪い、サイドへ展開して速い攻めを見せます。ブロックディフェンスはフランスのお家芸で、これで過去には、ブラジルのような個人技に優れた強豪も倒してきました。戦術に優れたタレント軍団であるフランスは、今のところ無敵に近いと言えるでしょう。