大分里帰りレポのつづきです。

 

帰省する前に母が不安を口にしてました。

 

「近頃、パパの食欲がおちて

食べる量も減ったし、

前より表情が乏しくなって

笑顔が減ったの。

お散歩(徘徊)も減って

だるそうに横になることが増えて心配。

不安でたまらない。

昼間は介護で忙しいから考えないけど

夜になるとネガティブなことばかり

思い浮かんで寝れなくなる。

お酒と睡眠薬の力で

なんとか睡眠を確保してるの」

 

83歳になった父は要介護4

 

 

在宅介護をしている母は、

父の様子に一喜一憂

 

元気すぎても困るし、元気がなくても心配。

 

私もそろそろ覚悟しなくちゃなぁ…

そう思いながら実家へ帰ると

 

「ちかちゃん、よく来たね!

かわいいなぁ。

かわいいよぉ。

お前は相変わらず若くて

パパはうれしいよぉ~

 

私の顔をなでまわし

抱きしめ、ほおずりして大喜び。

 

テンション爆上がりで

 

「おこずかいをあげようね。

財布ごとあげる」

 

「お財布の中身だけあげたら?」

 

「いいや、ぜんぶあげる!

これが5000円札だろ?

こっちが1000円札で

硬貨が1000円あるから…

ぜんぶで8000円な。

少ないけど受け取ってくれよ(o^―^o)」

とりあえず

一旦受け取りました(* ´艸`)クスクス

 

父が忘れた頃に、

お財布は元の場所へ戻すことにします。

 

 

私が帰宅すると、ソワゾワ多動になり

近所の徘徊が4回に爆  笑

 

母の話から

弱って衰えた父を想像していたのですが

急に元気スイッチが入ったようです。

 

 

化学研究者だった父は、

いま、振り返ってみると

アスペルガー症候群

 

もともと

趣味、自分の興味あることや

仕事に没頭する人生でした。

 

人との関わりや

家庭や子育てには無関心。

 

そもそも

どう関わっていいか、わからなかったんです。

 

プライドが高く、恥をかきたくなくて

人とのコミュニケーションを避けていました。

 

そんな父が認知症になり、

恥かしいという感覚が薄らぐと、

子どものように

私への愛情を素直に

表現するようになりました。

 

感じたまま、思いついたことを

すぐに口にだします。

 

だから

昔の父より、今の父のほうが好き。

 

そんな時間をくれる父に感謝です。

 

ただし、神経が高ぶって

脳疲労が酷くなるため

2泊3日の滞在がベストOK

 

それ以上長居すると

父はバテてしまいます。

 

 

「あんたは得よ。

パパの機嫌の良い時

しか知らないんだもの」

 

 

「うん。ごめんね。

歓待されてサービスうけるばかりで。

私だけ良い思いして。

後始末をママに任せちゃって

ズルイよねぇ。

でもママのお陰

里帰りが楽しみでいられるの。

悪いなぁ~って思ってるけど

もうしばらく甘えさせてお願い

 

 

「うふふ。

わかった、わかった!

まぁ、貴女が顔をみせてくれるのが

一番の親孝行だから…(´∀`*)」

 

 

③へつづきます。