前編はこちらをご覧くださいませ↓
https://ameblo.jp/hotsquall-official/entry-12500928795.html
僕自身は、HOTSQUALL結成の頃からずっと、バンド一筋でやっていきたいと思っていた。今考えると、とても薄ぼんやりと思っていた程度のものだったけど。
私生活がフラフラしていた僕にはバンドしかなかったし、その選択肢しか僕にはなかったんじゃないかって思う。
前編最後、自分の気持ちをアカマ氏に伝えてから数年経って、アカマブログに書いてある通りある日、アカマからチフネに、「これ以上迷っててもHOTSQUALLにも迷惑がかかるし、やっぱりもう続けない方がいいんじゃないか。」っていう連絡があったみたいで。
僕が、この日のことやその内容を詳しく知ったのは後日の事だったけど。
チフネ先生がアカマのとこまで出向いて、じっくり話した事で、アカマの気持ちもかなり前向きになれてたみたいだったな。
僕は正直、まだ三人でやれそうっていう、その感じにかなりホッとしてた。
アカマブログには、その日の二人の会話のやり取りが詳しく書かれていましたね。
僕も初めて知った様な会話の内容、気持ちの変化が赤裸々に書かれていた。
長いこと一緒にいるけど、改めてあの時のことを詳しく知ることができて、ちょっと感動してしまいました。笑
逆にそういう話ってお互い根掘り葉掘り聞いたりしないからね。
照れ臭いのもあるし。
メンバーっていうのはそんな感じなんじゃないかな。
あと、ちょうどこのあたりの時期に、
HOTSQUALLとしては初めて"ツアー"というものを経験して。
たった数日間だったんだけど、やっと本格的にバンド活動をしてる実感があって、めちゃくちゃ濃くて楽しかったんだよなあ。
こうやって思い返してると、今となっては何度も通ってるし見飽きてしまった道を、ワクワク新鮮な気持ちで走ってた頃を思い出しちゃいますね。笑
この新鮮な気持ちって忘れたくないものですね。新鮮さを保つのって何をするにも大事だなって思う。
難しいけど。
年数回だったライブが少しずつ増えて、ちょっとしたツアーをまわったり、全国各地の、シーンの最前線にいるバンドと対バンしたり、HOTSQUALLが活動を活発にしていく中で、みんな少しずつ考え方が変わっていったようだった。
中でもチフネ先生はいち早く人生の決断をしてたように見えた。
それはスタジオ練習、ライブ、曲作りとかでもそうだけど、発言や言動に表れていて。
僕もその変化を感じていたんだと思う。
もともとバンドに本腰を入れてやって行きたいって気持ちは僕と同じだと思っていたけど、差が出てきているなというか。
そういう決断があったことも、僕にはなかった覚悟があったんだろうなって。
そう思えたのはだいぶ後のことですが。
とにかく、簡単にいうと色々な部分でハードルを上げようとしてた。
厳しくなったというか。
メンバーにも自分自身にもだと思う。
その差が歴然と出たのを僕が痛感するのはもっと先になるんだけど。。
一方、アカマ君は長い間、悩みに悩んでたようだったな。
前編での話があってからさらに何年も。
決心をしたひとつにはあの日のチフネ氏との会話もあったに違いない。
それ以外でもよく腹を割って話してるようだったし。
自分にとって本当にやりがいのある事、後悔しない生き方、を考えぬいて、
様々な出会いのタイミングも後押しして、
ついに決断したようだった。
決断の話を聞いた時は、僕は正直、震えてたのを覚えてる。
三人でバンド一本で勝負してみたいのは念願だったけど、いざそれを聞いた時のプレッシャーはすごくて。
本当に良かったのかな、もう頑張るしかないよな、みたいな。
無責任なところも少しはあったんだろうな。
だからあんなにプレッシャーを感じたんだろう。
ただ、それでも僕はすぐに楽しさだけに目がいっちゃうから、時間が経つと忘れちゃって。
いよいよHOTSQUALLの活動が本格化して、バンド自体も苦悩したり成長しなきゃいけない時期に、そのハードルについていけなくなって二人にはずいぶんと迷惑や心配をかけることが多かった。
情けない話。
人生の決断、そしてHOTSQUALLとして決断の時、僕から見てても二人の覚悟は感じられたし、そのあとの成長しようとする姿勢が凄かった。
もっと気楽にやってもいいんじゃないか…と思ったこともあったけど、
きっとその僕の思うペースやハードルでやっていたら今はもう続いてなかっただろう。
「続けるために、今もっと成長しないとダメなんだ」と特にチフネはよく言っていたし。
その言葉の意味は後になって、少しは理解できたかな。
決断の時とか、そういう瞬間を経験した人としてない人の差も明らかにあるし。
今思えば、当初から僕がバンドを続けたいって思っていた気持ちはとても漠然としたものだった。
こんな楽しい時間がずっと続けばいいってくらいにしか思ってなかったのかも知れない。
ただ、二人の決断を受けて、間近でその様子を見ていて僕でさえも確実に刺激を受けていた。
そんな気持ちじゃダメだって気づかせてくれた。
なんか、こんな風に当時の気持ちを思い出してると、前向きな気持ちを思い出すと、同時に自分がダメだった時期を思い出しちゃうな。
甘かった時期が確実にあって。
意図せず二人を怒らせてしまったことだって何度もあった。
自分が変わらないといけないって思っても、なかなか変わることが出来ずもどかしい思いをした事も何度もある。
でも、その度に少しずつでも成長してこれたのは、諦めずに僕に付き合ってくれたメンバーのおかげだし、僕も諦めないって強く思えたのもHOTSQUALLがあったから。
HOTSQUALLの楽曲や歌詞に背中を押された事だって何度もあります。
20年もバンドをやってれば、いい思い出も溢れるほどあるけど、思い出すのも辛い、苦しいことも当然ある。
ある時アカマに、
「オレらには覚悟を決めた瞬間があったけど、お前にはそれがまだないんじゃないの?しっかり背負った方が強いんだよ」って言われたことがある。
正直、その言葉を言われたのは悔しかった。
なぜなら僕もあの時同じ気持ちだって思っていたから。
でも、アカマのブログを読んだ上で、今思い返したら、その言葉も少し違う様に感じられた。どういうことがあって、どう思ってたかをまたわずかに知れたから。
自分のゆるかった気持ちも思い出せた。
いや〜、こんな風に思い返していたら、
今は自分自身何か高まるものを感じられる。
これから先も色々なことがあるだろうけどきっと乗り越えられる、それくらいこのバンドは強くなってきてるとも思えるんです。
今年、20周年のHOTSQUALL。
それもあと数ヶ月。
まだまだ攻めていこうと思っています。
一筋縄ではいかないバンド人生だけど、これから先もいろんなものを共有して、最高に楽しんでハッピーになりたい。
「なんでバンドや音楽をやってるかって、ハッピーを共有したいからじゃん」
って、いつかチフネ先生が言った言葉がそのままバンドのテーマにもなった。
僕もすごくそう思えたし、僕自身もそれを目指してる。
バンドをやるかどうか、やれるかどうか、まだフラフラ迷っていた10数年前のあの頃。
あの頃は泣きながら肩を組んでいた。
20周年を迎えた今。
こうやって肩を組んで笑っていられる。笑
まだまだ僕もHOTSQUALLの物語を続けていきたい!
みなさん、これからとよろしくお願いします!
どめってこうぜ!
ドウメンヨウヘイ