京都御苑に伺ったのは
京都迎賓館の文化サロンで〈螺鈿(らでん)〉の講演に参加するため、でした。
私の大好きな正倉院宝物、しかも螺鈿細工❣️
正倉院宝物を現代の螺鈿の技術で再現された、螺鈿の人間国宝(故)北村昭斎さんの次男であり選定保存技術「漆工品修理」保持者でもある北村繁さんの講演❣️
しかも螺鈿の実演まで拝見できる❣️
さらに通常の一般参観では公開していない首脳会談が行われる〈水明の間〉を含めた館内ガイドツアー付き❣️
8/22は平日でしたが、こりゃ有給休暇を取ってでも行く価値あり!でしょう🤓
京都迎賓館は各国の皇族や大使などVIPな方々をお迎えする建物ですので
持ち物、写真撮影等が制限されています(飴も水も持ち込み禁止、カメラは持ち込みOK)。
館内にはたくさんの監視カメラが設置され、職員さんも多く配置されています。
ですが、こちらが不快にならないよう配慮された〈物腰の柔らかい対応〉ですので安心です。
迎賓館の外の休憩所で受け付け→券売機でチケットを購入→コインロッカーに荷物を入れる→集合して職員さんの説明を聞く→みんなで迎賓館に移動→持ち物検査→スリッパに履き替え→入場したあと
大広間・藤の間で北村さんの講演が始まりました。
スライドが見えづらい後ろの席の人にも配慮して、スライドをプリントアウトした資料付きです。
漆の歴史から始まる北村さんのお話は、とても興味深いものでしたよ。(資料は回収されました)
講演後はイヤホンガイドを耳につけての館内ツアーです。
桐の間(竹の結界から中へは入れません)
渡り廊下
渡り廊下から見た池
池を水田に見立てて〈稲穂の国ニッポン〉を表現しているとか。
屋根の四隅の角にはトンボ、コオロギ、蝶などの遊び心あふれる彫りも。
反射して光る水面が、まるで薄雲のようですねー
池を回遊する和舟。
ブータン王国の国王夫妻が舟を楽しまれる映像をニュースで見たことあります。
正面玄関から外に出たところで、お水を配っていただき水分補給です。
お水を飲み終えたらツアー再開です。
正面玄関
待合ロビーの〈聚楽の間〉
この部屋には窓がないのでイスのシートを明るい色調でまとめているそうです。
北村さんの実演
糸鋸でギコギコと螺鈿を切り出してはります。
切り出された螺鈿
こ、細かい…😳
お道具にも興味しんしんです。
こちらは刷毛で漆を塗り、筒に入れた金粉・銀粉をふりかけて装飾する蒔絵(まきえ)のお道具。
漆刷毛には人毛が使われていて、いちばん良いのは日本人女性の髪だそうですよ〜
そして螺鈿の材料、夜光貝です。
貝の内側の虹色に光る部分を切り出して文様の型にカット、貼り付けて上から漆を塗り削り出すと
黒地に虹色の文様が浮かび上がるのです✨