前回は、大護摩に点火されたところまで、でしたね。
やがて煙が立ちのぼり…
赤い梵天の大先達が、ゆっくりと立ちあがり…
二股に分かれた枝を手に…
護摩壇を3回、かるく押さえるようなしぐさをされました。
参拝者が願い事などを書いた護摩木。
その束を左手に取り、右手の短刀をかるくあてがいます。
お刀で清めてはるんかな?
そして左手の束を空中でクルッと回し、反対側にも短刀をあててから護摩壇に。
この「空中でクルッ」は、きちんと両側に短刀をあてて清めるためにしてはるんやなーと思うと、なんだか…とてもありがたい気持ちになりました。
それにしても、すごい煙で…ゴホッ
ゴホッ
これは全身の穢れを、清めの煙で燻してくださってる…と思えばこそ。
ギュッと目を閉じ(目にしみるから)、ハンカチを口にあて(息ができないから)、その場にずっと立っていました(≧人≦)
護摩木をクルッ、護摩壇にポーン!を何回か繰り返す大先達
檜扇でパタパタ
だ、大丈夫ですか !?
やがて護摩壇が燃え崩れてきました。
最後の「護摩木をクルッ、護摩壇にポーン!」は、法螺貝による音の清めもプラス?
バオォ~!ポ~!ボォオ~!
これだけの人数で一斉に吹き鳴らす法螺貝の音…めっちゃお腹に響きますな。
護摩壇が完全に焼き崩れたあと、次々と退場していく山伏たち。
そのイスには、ヒノキかな?葉が敷いてありました。
「敷いた葉の上に座ること、イコール、山に座る の意味なんかな?ん~さすが山岳信仰やな!」
勝手に想像して、勝手に納得してしまいました。
このあと、ご住職が締めの挨拶をされていて、こんなこともおっしゃてましたよ。
「どうしても修験道には厳しい、いかついイメージがあるので、それを払拭したくて親しみやすい役小角奈をはじめとするキャラをつくりました。」と。
なるほどー。公式サイトのURLも親しみやすく、エンちゃんドットコムですしね。
そういえば以前、田舎を訪問するテレビ番組で聞いた
「都会に住む人は田舎に田舎らしさを求めるけど、田舎に住む人は便利な都会の生活を望んでる。」のセリフを思い出しました。
『修験道は厳しくあらねば!親しみやすい萌えキャラなんて邪道!』なんて言っても、その厳しいイメージが先行して参拝者が激減したら、やっぱりお寺は困ってしまうわけで…。
修験道には確かに近寄りがたいイメージもありますが、その修験道らしい強さ・厳しさに惹かれて修験の道を志す方もおられる、と思うんですけれど…これも勝手なエゴ、かも知れんなぁ。
100人の山伏の背中を眺めながら、そんなことを思いました。