自社の強みについて考える~何でもできますの独自性~ | ホタコンランドへようこそ!

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10年間、自分が整わなくて足掻いていた。他人に振り回されて、何をしても上手くいくイメージがわかない。
思い切って土建屋の仕事を止めて心境地を求めて九州に行くも、全く噛み合わない。旅人生を始めた。流れ着いた屋久島で新たな人生が始まった。

 『あなたの会社の強みって何ですか?』

 

という質問に対して、

 

『大体何でも出来ますよ。』

 

って回答しても、相手からしてみたらイマイチ何をしてもらえるのかがハッキリしません。

かといって、これだけは譲れない強みというのが明確に言えればいいのですが、

特殊な技術を持っていなければ、他者にでも出来る事の方が多いものです。

やっぱり明確な差別化というのは難しいですね。

 

法人だけじゃなくて人間だって、器用貧乏っていうと、

何でもこなせるのに、これだという特別な能力やスキルがないようなイメージです。

今回は、何でもこなせることを、どういう強みにしていくかについて考えました。

 

私は土木一般の仕事を請け負っていますが、

土木と一言でいっても、色んな職種があります。

 

(その辺の考察は、こちらのサイトで模索しているところです。)

 

いわゆる専門の業者が複雑に絡み合って、土木という仕事をこなしているわけです。

舗装屋、左官屋、土間屋、設備屋、型枠大工、鉄筋屋、土工、外構屋、基礎屋、建材屋、ブロック屋、

地盤改良、生コンプラント、エクステリア業者、造園屋、石屋、重機屋、多能工、、、

 

専門性が高い、特殊な技能を持っている人たちは、

一年を通して、よくも仕事が途切れずに同じことを生業とできるものだなと感心してしまいます。

例えば、ライン工事屋なんかは、私としても月に一回くらいは何だかんだ仕事を依頼しているのですが、

駐車場や道路に引く白線の専門家も何十人という作業員が毎日現場で仕事をしています。

時期によって、忙しかったり、余裕があったりするものの、

明日、これますか?って聞いて、全然大丈夫だよって返事はなかなかありえないことを考えると、

年中、白線引きの仕事が絶えずにあるんだなと実感します。

 

こういった専門業者がそこそこ安定的に仕事を持っているのは、

ゼネコンやハウスメーカーが請け負うような大規模な工事に対応しているからだとは思いますが。

そうなんですね。大規模な工事ほど、専門職でなければ対応できなくなっていきます。

 

鉄筋を組んだり、型枠を建て込んだりっていうのは、多能工で様々な土木の現場をこなしている土工さんなら、

あらかた経験していて、普段からそういった仕事をやっています。

だけども、普段は2、3人で、多い組でも10人程度の土工集団で、10階建てビル1棟の鉄筋を組むとなると困難になってきます。

やはり、専門の鉄筋屋さんに頼むのが当たり前になりますね。

 

逆に、ちょっとしたコンクリートの構造物、例えば、戸建ての勝手口に階段をつくるという時に、

鉄筋屋や型枠大工呼んで、左官屋で仕上げていては工数が多すぎて、効率が悪すぎます。

そこで、外構屋や土工(多能工)、一部の左官屋が一式で対応するわけです。

 

 

先日、土工と大工仕事の両方をこなせる職人さんと話していました。

彼は、設備配管や、電気工事なども出来るので、

一般住宅のリフォームならほぼ一人で何でも出来てしまいます。

無茶振りかな?と思いながらお願いしたら、

自転車置場(サイクルポート)も建ててくれました。

そんな器用な職人さんに、『色々、出来るけど何が一番得意なの?』

と聞いたら面白い答えが返ってきました。

 

『トイレの仕事はいいですよ。』

 

『へ~、トイレ好きなの?』

 

とちょっと意外な答えに、若干面白半分の気持ちも加わって、

 

『何でトイレが得意なの?』

 

と聞いてみると、彼はクソ真面目に答えてくれました。

 

『トイレのリフォームって、小さな仕事の割りに、色んな作業が必要になるんです。

解体して、設備配管を変えて、土間があれば左官工事、ウォシュレット付ければ電気工事、

取り付けた後は、床、壁、天井と仕上げることもあります。

そうなると、リフォーム屋や工務店でも、多いときは、解体屋、設備屋、電気屋、左官屋、大工、クロス屋って、

何人も出入することがあります。

かけた人数だけ予算が必要になりますし、工程管理も大変です。

お客さんからしてみても、毎日知らない人が家の中を出入するのはストレスだし、気持ちのいいものじゃないですよね。

施工する側も気を使って、監督員や営業が毎日顔を出すので経費もかかります。

僕は、ほとんどの作業を自分一人で出来るので、お客さんに、明日はこの作業しますね。って言って、

自分のタイミングで話をしながら進めることが出来るんです。』

 

なるほど~って思いました。

”何でも出来ます”という曖昧さが、明確な強みとして認識できた瞬間。

もう、トイレのリフォーム専門業者になっちゃった方がいいかもしれません。

 

まあ、私自身は土木一般なので、株式会社ホタコンという会社が何を軸にしていくと、

お客さんに分かり易く自社の強みを伝えることが出来るかを改めて考えていかないといけないな。って思いました。

 

『何でも出来ますよ。』って言うよりは、『これが一番得意です。』って言えること、見つけられるといいですね。

 

ちなみに、トイレのホタコンとして事業展開するのは、自分としては面白いと思いますが、

他にも協力してくれている業者さんや職人さんがいるので、全員がウンと言わなければスッキリしません。

とりあえず、トイレのリフォームにも強みがあります。 って、職人さんの言葉をダイベンするまでで留めることにします。

 

おあとがよろしいようで。。。

 

 

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株式会社ホタコン
代表取締役
保田 隼希/Hota Hayaki
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