今月は、季節感のある商品が少なく、専門店チェーンを中心に、各チェーンの戦略が鮮明に表れた。

 

 

 

ほっともっと 価格訴求で300円台も投入

ほっともっとは、価格訴求を強化する一方、シーフード系の新商品を投入。価格訴求では、既存メニューのカツ商品4品を特別価格で販売。「ロースかつ丼」はタレの地域対応を行った。シーフード系の新商品は590円の一律価格で「カキフライ弁当」等3品を投入した。ロースかつ丼が390円と400円アンダーで販売、プライスポイントの価格帯は500円台。

 

オリジン弁当 13品投入、価格も上方シフト

オリジン弁当は、肉の量目変更による商品を含め、全13アイテムを投入した。「牛ハラミ焼肉弁当」637.2円や、5種類の肉料理を盛り付けた「Go!ミート」1139.4円等、多くはミート系のボリューム商品で、他「野菜カレー」637.2円等、カレー商品やシーフード系の「WOW WOW!フィッシュ」1671円を発売した。アイテム数の多さに加え、価格帯の上方シフトも鮮明。1000円超のアイテム数が最多で、下限も500円台となっている。

 

セブン-イレブン 300円台を強化、チキン素材を多用

セブン-イレブンは、300円台以下の低価格を強化しつつ、300円台~500円台の商品を同数投入。「鶏と生姜香る炊き込み(もち麦)」345.6円等、一膳ごはんシリーズ等で300円台を押さえ、「おかずたっぷり和風幕の内」594円等のボリューム系、「バターチキンカレー」464.4円、「二段仕込みのから揚げ弁当」537.84円等、チキン素材の商品を発売した。

 

ローソン 200円台を投入、和風系が目立つ

ローソンは、200円台のシンボリックな低価格商品を投入する一方、プライスポイント価格帯を500円台とした。サイドアイテムの併売を狙った低価格の「ウインナー弁当」216円を投入。500円台を中心に、「牛すき焼のわっぱ風弁当」530や「和風幕の内弁当」550円等、和風系の弁当を発売した。ブランド訴求を狙ったステーキ宮監修の「チキンステーキ弁当」550円も品揃えした。

 

ファミリーマート 中華系を強化、ポン酢で味付

ファミリーマートは、300円台商品の投入を見合わせ、プライスポイントを500円台とした。「オイスターソースが決め手!チンジャオロース丼」530円、「シュウマイ弁当」530円等、中華系商品を3品投入した他、「おろしタツタ弁当」498円等、ゆずポン酢でテーストを変える商品もラインアップした。