11月20日(水)、両国にて行われた「IT機器の活用と管理、研修」に参加しました。
主催は、教育家庭新聞社。

文部科学省情報教育課課長の豊嶋基暢氏。
「教育の情報化の推進について」
$豊島区議会議員 細川正博のブログ-文科省
政府の閣議決定等の内容、概算要求についてなどの説明、ICT教育の方向性や考え方をお示しいただきました。
以前はICT教育、機器等に対して拒絶反応を起こしていた人達が結構いたが、将来に向けて避けるツールではないという認識が広まりつつあるという認識。
デジタル教材等の機能やルールなどの標準化をしていきたいという文科省の意向があり概算要求にも入っていますが、これがどうなるか。
その他、数字や資料を沢山ご提示いただき、勉強になりました。

綾瀬市教育研究所の早川知之氏。
「綾瀬市のICT整備と活用に向けてのアプローチ」
豊島区議会議員 細川正博のブログ-綾瀬市
・ICT機器の導入時に、電子黒板にはしなかった。代わりに天吊型プロジェクタとスクリーンにした。
ITのスキルがなくても、プロジェクタとスクリーンなら何とかなるというメリット。
セッティングが楽、TVの投影も可能なのでデジタルTVを入れる必要がなかったなど。
しかし、ランニングコスト(消耗品等)の面などのデメリットもある。
・デジタル教科書の導入も進めている。
・デジタル教材で扱いやすい教科(理科など)から積極的に活用をしていった。

・自作デジタル教材を蓄積し、共有化している。
毎年各校から自作デジタル教材を集め、全校へDVDに保存して配布。
システム改修後は、システム上で共有するようにする
⇒これは、私も豊島区で教育委員会へ提案した内容です。
自作教材については教員間で共有し、教材を作る手間を軽減するとともに、より良い教材へ改良していって授業の質を上げるなどの努力をすべきです。
他でやっている所があるのが分かったのは心強いです。引き続き求めていきます。


品川区教育委員会 校務情報管理対策担当主査の柏木通氏。
「品川区における校務支援システムの整備と活用」
豊島区議会議員 細川正博のブログ-品川区
・教員の負担感を軽減するために何が支援できるのか、という命題に対して業務を整理して分析、支援できる内容について支援システムで支援する仕組みを作った。
・システム導入の際のポリシーは、費用対効果(継続性はあるか、使用頻度は高いか、など)と教育的効果(どれくらい子供と向き合う時間が増えるのか、など)。
単に授業で必要だとか、便利になる、などの理由では導入しない。
・情報の安全管理の研修受講を義務付け、未受講の場合はIT機器やシステム等の使用を禁止。

⇒校務支援システムの考え方は素晴らしいです。
校務の負担や教員の負担感を出来るだけ減らして、子供達と向き合う時間を増やすというのが正に校務支援を行う意味だからです。
これも以前質問したな…と。引き続きこの観点で校務支援を考えます。

墨田区教育委員会 庶務課教育情報担当主査の宮崎隆氏、教育情報担当の渡辺昭氏。
「ICTマネジメント研修の充実とコンピュータ室の更新時にタブレットPC40台の整備へ-教室での活用促進」
豊島区議会議員 細川正博のブログ-墨田区
・ハードの整備と研修の2本柱
・最新のタブレット端末にキーボード、マウスを外付けして導入を図っていくなど、機器の導入計画など
・ICTマネジメント研修に力を入れている

小牧市立小牧中学校 校長の玉置崇氏。
「校務情報化の現場に即した進め方-小牧市の実例」
豊島区議会議員 細川正博のブログ-小牧市
・かなり前から取り組んできたIT関連の施策が結実してきている。
・通知表を標準化して充実。3学期修了後には20ページにも及ぶ通知表はTV番組にも取り上げられた(成績表の他、中間及び期末テストの結果、健康診断結果。修了証。総合の学習の内容の詳しいフィードバック。「いいとこみつけ」(通知表システムにその子がよいことをしたら箇条書きで書く仕組み。担任以外が入力してもよい)など)
・ICT関連の取組みを行ったら、学校のHPの活動に記入。ICT関連のキーワードで拾ってまとめて表示ができる仕組みを取り、各小学校のホームページと繋げて、ICT関係の更新があれば常に共有できる。
豊島区議会議員 細川正博のブログ-導入システム

文科省の考え方をお聞かせいただいたのは参考になりました!
また、他の自治体での取組みでも参考になるところがいくつもありました。
今後の提言活動に活かしていく所存です。