ジャッキーを探す旅は、
「極上」や「本物」に触れる旅であり、
「贅沢」や「洗練」を知る旅でもある。
 
GUCCIのジャッキーバッグとか、
JACK ROGERSのトングサンダルとか、
Jean Schelumbergerのバングルとか。
 
彼女が愛用した数々の名品は、
現代でも多くの人に愛されている。
 
彼女のタイムレスな感性の証明か、
彼女が愛したという箔がついたからか。
まあ、その両方なのだろう。
 
彼女が愛したものを何かひとつ、
私も実際に使ってみたいなぁ、、 
 
そんな夢を叶えてくれたのが
ジャッキーが毎日身につけていたという、
フランスのメゾン「Krigler」の香水。


なんでも、貴重な素材をおしげなく
使っているために量産ができず、
モナコとNYにしかショップがない。
 
そして、フレグランスにしては
ベリーエクフペンシブ!
 
いいじゃない、望むところだ。
このご時世に、簡単には手に入らない、
ってとこが気に入りました(笑)。
 
オードリーやグレース・ケリーも
Kriglerのフレグランスを愛用してて、、


ジャッキーはNo.55の“Lovely Patchouli "、
甘くスパイシーで官能的な香り。
 
オードリーはNo.19"English Promenade"、
フレッシュで果実味のあるフローラル系。
 
グレースはNo.22"Sparkling Diamond"、
シャンパンとストロベリーのすっきり系。
 
それぞれの好みやテイストの違いが
垣間見えて、興味深いわー。
 
さて、どうやって手にいれるか?は、
いとも簡単に解決しました。
 
ショップで香水を購入すると、
テスターサンプルが頂けるらしく、
それらをメルカリにちゃっかり
放出してくださってる方が
けっこういるんですねー。
 
やっぱり、便利な世の中だ。
 
ただ、どんな香りかは、
ネット上のテキスト情報から
イマジンするしかないわけですが。
 
私が好きな香りは、おそらく、
No.79"Pleasure Gardenia "。



甘すぎないくちなしの華やかな香り!
ではなかろうか、と結論。
 
って、ジャッキーの香水じゃないじゃん!
 
、、うん、そうだよねー。だけどね。
ウッディとか、アンバーとか、苦手で。
いいんだかどうなんだか、
わかんなくなっちゃいそうで。
 
メゾン創設者のクリグラーさんが、
婚約者のためにはじめてつくったという、
そしてココシャネルが愛したという、
No.79 Pleasure Gardenia をポチった(笑)。
 
2日後、クリグラーファンのTさんから
素敵なお手紙付きで商品が届く。
 
メルカリでお手紙付き!って、
なかなかないと思うんだけど。
かの香水を愛するような方は、
やはりどこか浮世離れしてる印象。
 
さっそく、お風呂上がりの肌に、
くちなしの香りをまとってみると、、
 
なんだろ。すごい。
 
しっかりと香ってくるのに、
香水特有のツンとくる感じがない!
 
うまく言葉にできないけど、、
香水というより体液に近いのかな。
香った瞬間、血液のごとく巡る感覚。
 
そして、この香り、どんぴしゃでした。
第一印象はあたたかな光の庭。
不思議なことに、どこか懐かしくて、
なぜか祖母や母のことが思い出された。
 
いや、困ったな。
Kriglerを体感したら最後。
 
持っていた香水には手が伸びず、
テスターばかり使っていて、
もう残りわずかになってきてしまった。
 
持っているのも、けっこういい
フランスのフレグランスメゾンの
ものなんだけどね。次元が違うというか。
 
私のなかで香水の概念が
完全にくつがえってしまった。
 
創業者のクリグラー氏曰く。
 
人に「なんていい香水」と言うと、
香水が間違っていることを意味しますが、
「あなたはいいにおいがする」と言うと、
その香水がその人にパーフェクトに
似合っているのです
 
と、そんなことをよく言っていたらしい。
 
自分の血液のように感じる香水。
ってまさに、そういうことじゃない?
 
恥ずかしながら、私のノートには、
「ニューヨークでやりたいことリスト 」
というページがありまして(笑)。
 
さっそく、そこに
"Kriglerのショップで自分の香りを探す"
と付け加えてみたよね。
 
ジャクリーン、どこ行った?感が
すごいんだけど、、、
寄り道こそ旅の醍醐味ってことで。