宗教の広まりと、その時代背景とは切っても切れない関係にあります。
伝言ゲームをすると、最初の人が聞いていた言葉と最後の人が聞く言葉に大きな違いが生まれるのは有名な話。
宗教の広まりにも、同じような現象がたくさん起こりました。
その中でも有名なものが、お稲荷さんではないかとおもいます。
お稲荷さんは、おキツネさんではありません。
お稲荷さん イコール おキツネさん だと考えておられる方が多くて、ずっと不思議に思っていたのですが、これもさまざまな時代の中で生まれた誤解です。
お稲荷さんのお社の前に、おキツネさんがいるために、お稲荷さんがキツネのお姿をした神様だという誤解が生まれたのでしょう。
お稲荷さんの前におられるおキツネさんは、狛犬さんのようなものです。
狛犬と、そこにお祀りされている神様とは別物ですよね。
おキツネさんも、お稲荷さんとは別物なのです。
こういった歴史をひもといていくのも、宗教のかかえる矛盾が理解できておもしろいかもしれません。
以前にも書きましたが、宗派は人間がつくったものです。
お不動さまもインドではシヴァ神。
大黒さんも、大国主命と混同してお祀りされていますよね。
いろいろとお勉強するのも、きっと楽しいとおもいますよ^^