ご質問の続き、最終回です^^
01 http://houryu.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/01-625b.html
02は昨日の記事をご覧ください。
質問があります
それは 密教と得度 についてです。
私もいつか密教を学びたいと思っていますが
密教に入信するというのが 得度すると言う事なのでしょうか?
得度をするとお坊さんになると言う事なのでしょうか?
私はただの主婦ですがどのようにすれば密教を知る事が出来るのでしょうか?
その場合 仕事などはみなさんどうなさるものなのでしょうか?
わからないだらけで笑われるかも知れませんが教えて下さると
また新たな道に近付けるようで とても嬉しいですm(_ _)m
宜しくお願いします。
得度を受けることで、できるようになることがいくつかございます。
一つは先にお伝えした、特別な行に参加できるようになる、ということ。
わたしは、このために得度を受けました。
もしも、法衣でなければ参加できない行などがなければ
いまだに得度を受けないまま過ごしていたかもしれません。
得度を受けてきた、と威張る方をたくさん見てきたので、
「得度がなんぼのもんじゃい!」と、
わたしは変に意固地になっていたところがありました。
受けてみると、やはり得度を受けるだけなら簡単だと思いました。
その先、どれだけ真剣に、真面目に修行を続けていくかが重要になります。
この写真は得度式を終えたところの
わたしの弟子の一人です。
得度を受けると「法名」をもらいます。この方はわたしの弟子なので、「法瀧」の「法」の字をとり、「法演」となりました。
得度を受けると「補少先達」 という位を最初に与えられます。
密教の世界では、小学一年生でしょうか。
この位の通称が「しんぽっち」
得度を受ければ、誰でもすぐに「しんぽっち」になります。
ここから修業を重ねて、師に認められ徐々に位が上がります。
庵を頂いたり、権大先達という位になったり、弟子を取れるようになったりと、少しずつ出世していくような感じでしょうか。
また、得度を受け、行を重ねることで可能になることに「托鉢(たくはつ)」があります。
ごくたまに、お坊さんが町で立ち、お経を唱えているのを見ることがあるかと思います。
あれが托鉢(たくはつ)なのですが、托鉢をするためには許可書が必要です。
得度を受けたお寺から「あなたは托鉢しても良いですよ」という木片をいただくのです。
その許可書を携えずに托鉢を行うと、詐欺で捕まります(笑
托鉢をするための許可を取りたいのであれば、まずは得度を受けるしかありません。
けれど、得度を受けたからといって誰にでも許可は出ません。
きちんと修行を積み、人間性などもふくめて
師匠から認められて初めて頂けるものです。
得度を受けることでできるのは、大ざっぱに言えばこれくらいかと思います。
密教を学ぶのに、資格も学歴も経験もお金も必要ありません。
学びたい、触れたいという気持ちと時間があれば十分だと思います^^
香さんのように、関心を持ってくださる方がいるということを
わたしはとても嬉しく感じます。
よかったら一緒に行に参りましょう^^
朝は早いですが、お昼過ぎに終わる行もたくさんありますし
主婦の方でも御家族にお話しして来て頂ければ、
夕飯は十分に作れる時間に帰れると思います^^
ぜひ、さまざまな形で密教に触れて頂ければ、とても嬉しく思います^^