クラブ1の切長系イケメンだと思うんですけど、どうでしょうか?(※写真なし)

性格も顔つきとリンクしてるクール系男子。




トロイ




トロイだけど全然トロくない!トロイです。

馬場の競技馬で、部内競技に出ると一人で表彰台独占して無双することもあるデキる男。

出来る男すぎて……、出来ない人間()が乗ると45分間「違う」「そうじゃない」「出来てない」「分かってない」「何がしたいのか分からない」「ハァーーーーー(クソデカ溜息」とビシバシ指導されてる気分になります。

ベーシック卒業したての時に初めて乗って「ヘタクソーーーーーーッ!!!!」とブチ切れられ、見事に中へ向かって走られました😎あの時は私が悪かった……

真面目な馬なのでレッスンサボるとか反抗するとか、そういうことはしません。(私にとっては)スパルタタイプの良き馬です。



君のレベルに追いつくまであとどれくらい掛かるかなー。トロイさん。

🐴「知らんわ。とっとと馬場降りるぞ。さっきからここらの馬たち気に入らねー」

あー、頭絡つける時にスタッフさんに口籠外された瞬間、向かいの馬と横の馬にブチ切れてたねぇ……

頭絡の時にあんだけ切れてるの初めてみたよ。

🐴「向かいの奴がちょっと前に出てるのが腹立つんだよな。おい、なんだよジロジロ見やがって🤬

🐴「えーーっ、僕なんにもしてませんよ😨

いちゃもんを付けられる不憫なジュエル。

トロイの為にも、ジュエルの為にも、さっさと馬場へ移動することに。

本当は後から行った方が良いんですが……。お察しの通り、馬沿いめちゃくちゃ悪いのです。







これだけご機嫌斜めでも、曳き馬は完璧なのがトロイなんですよね……

人間と一緒に歩く、一緒に止まる、遅れない、追い越さない。

仕事の出来る男、曳き馬も完璧にこなす。

私の仕事は、トロイです!トロイです!近付かないで!と周知徹底することです😎



馬場へ降りて騎乗。2番手だったので端っこの台へ。

腹帯締めて、とっととレッツゴー。

少しずつ人馬が集まってきます。後ろへ入ろうとしたのはカノン。

👩「トロイです〜」

🧑「トロイ?じゃあ前に入るね〜」

ありがとうございます〜。

指導員が騎乗補助をしながら、各人馬にトロイに近づかないように言ってくれてます。

数周してると馬場外のすぐ近くに自馬が……

おっとこの距離ヤバい気がする。頭を反対へ向けますが、見えてたぞ💢と耳を絞るトロイ。

ごめん〜。本当は第三蹄跡くらいまで出ればいいんだろうけど、中にもいっぱい人馬がいるんだよ〜😅



自馬さんはすぐに引き上げていきました。

ふぅー。と思ったのも束の間。

最後の方に馬場へやってきたネイチャーが一直線にトロイの方へ向かってきます。

デルタ辺りが後ろに来てくれるといいんですが……

👩「トロイです!」

👨‍🦰「えっ?💦

止めようとしてましたがネイチャーはここのスペース空いてる!と入る気満々でズンズン。

ここが空いてるのはねぇ、トロイだからだよ!ネイチャー!

指導員が慌てます。

👤「〇〇さん!その馬トロイですよ!違うところに入りましょう!」

なんならトロイの前が空いてます。先頭してますので。

でもネイチャーが入りたがっているのはトロイの後ろで、あっという間に入ってしまいました。

トロイが怒り出す前に歩度を伸ばしてネイチャーから離れよう、そうしよう。

幸い、前のモンタナとは距離があります。(前も近いと噛みに行くので)

軽い脚でスイっと前へ。よしよし、これで……

👤「近い近い💦

え、あっ!ネイチャー!付いてきちゃダメだよ😱2馬身ギリギリ!

まだ気付いてないのか、トロイは冷静。

速歩でネイチャーを離そうと試みるも、ネイチャーも速歩してしまう……

まぁ、二馬身あるから……。いや普段だともう怒ってる距離だけどバレてないみたいだし。

後ろ見てられないのでトロイに集中します。



隅角通過。一回目失敗。

内方脚への反応がイマイチ。前の馬より外を周るけどまだ浅い。

二回目、倒れ込む気配で内方脚&長鞭ぺちぺち。無視しないで、と。

すると軌道修正して隅角へ入ってくれました。

そのあとも暫く隅角周ってくれました。途中から人間がそれどころじゃなくなった(ハミ受け屈撓)ので隅角通過は序盤だけ😇



常歩の歩度を詰め伸ばし。良い感じです。

肘をどれだけ動かすか、騎座でどれだけ馬に付いていくかで自在にやってくれました。

トロイの常歩は最高の乗り心地です。

👤「頭を上げさせないように。今の位置をキープして」

速歩号令。頭の位置キープ……。が、難しい。

速歩でこの頭の位置だとややのめってる気がする。でもまだいつもの頭ブンブンは来ない。下にもグーンとは逃げてこない。

Cから正反動、Eまで首内。横顔が見えるまで。

しつこくやらない。向かないと思ったら戻す。

しかしここはトロイなのでバッチリやってくれます。

問題は少しずつ頭が上がってきていること。

👤「頭が上がってきてる。リズムも悪くなってきてる。抑えて」

脚入れつつ軽く抑えようとすると、一瞬顎を僅かに上へ。

👤「馬銜を外しかけてる。脚の入れ方を考えて。今戻ったけど気をつけないとまたやるよ」

うぅぅーー、難しいーーーー!!加減がわからーーーーん!!

そうこうしてる内に部班のどこかが詰まったのか、前が常歩に。

下方移行しようとほんの少し握ると、スッと常歩に。……あれ、握るというかちょっと指に力入れただけだったんだけど。

もう一度速歩、首内。いーーっ、やっぱり真っ直ぐに戻すとちょっとのめってるんだよなぁ。だいぶマシには感じるけど難しい。

速歩から停止号令。指と脹脛を少し固くしただけで、今度はスンッと停止。扶助へのワンテンポの遅れもなし。

あれ、もしかして馬銜受けてくれてる?



ハミ受け屈撓練習。常歩で。

長手綱で馬銜輪の下を触る。内方斜め下に軽く開きながら引いて、指をにぎにぎして馬銜を触る。握る〜、緩める。握る〜、緩める。

内方脚で推進忘れずに。外方手綱は前へ譲りつつ真直性を保って。キ甲は越さない。

👤「もう少しだけ開く。そう。握ってー、緩めて。握ってー、緩めて。触り方は良い。かなり頭下げてきてる。もう一押し」

グゥ、と頭が下がってきて首が湾曲しかかってますが……。なんかもう一押しが難しい。

もう少し行けばコンッと入りそうなのに。

指導員から全体にアドバイス。

👤「あんまり馬銜を触り続けると嫌がってくる馬もいます。馬にとっては難しいことを求められている。時々まっすぐに戻してあげるように」

トロイは馬銜に対して敏感なタイプ。

人の拳が少しでも強くなると、上にも下にも逃げる。今はそういうことは全くして来ません。

結構にぎにぎ触ってますがトロイなりに馬銜は受けてくれてる模様。



レッスン中盤から地面の影で後ろとの距離が分かるように。

馬銜受け練習始まったあたりから、ネイチャーが0.5馬身になってます😱

ちょっとだけトロイがゆっくりになってるのも近くなってる原因。

しかしトロイを前へ行かせるネイチャーがついてくる、のループにハマる。

👤「ネイチャー近すぎです。いつ蹴られてもおかしくない。それは頭を下方伸展してるんじゃなくて、下げてのめってるだけ。前へグングン行ってるのは馬銜受けてないからですよ」

なるほど……。ネイチャー、ついてくモードを解除しないと難しそうですね。

トロイはと言うと……

🐴「うおーーーー、屈撓ォ……。下顎ォ……譲るゥ……

馬銜を受け入れるのに集中MAXなのか、後ろを気にしてる余裕なし。

助かった〜。



速歩でジリジリ頭を上げてきてた時と比べると大分頭を下げてくれてましたが、屈撓状態には至れず。

でも最後の停止も四肢をピッタリ揃えて完璧でした。

トロイ、乗れるようになりたいよー。




下馬後、指導員と少しだけ話しました。

👤「最初、喧嘩してたね」

👩「速歩が……😇でもいつもだと大喧嘩して45分間頭振られてるので」

👤「あー、それは大分やられてるね😅

👩「馬銜に対して敏感なのでハミ受けなんてやろうとしたらずっと頭振られるだろうなと」

👤「馬銜の触り方見ててそれは大丈夫だと思ってました」






トロイはお仕事終了で手入れ。

手入れは普通にやらせてくれます。たまに前を通る馬に怒るのでそこだけ気をつける。

鬣がぐちゃぐちゃだったのでブラシするも、綺麗にした途端にヘドバンして乱すので諦め🤦‍♀️

ちょいちょい「早く帰せーー」と前掻きするのは舌鼓するとすぐやめてくれました。

馬着着せて帰宅。

今度いつ乗れるかなー。ありがとう、トロイ!