久しぶりに野球の話をしよう。

 

 

 

ブログでお約束していた

今年の沢村賞

「該当者なし」について

解説をしていきたい。

 

 

 

その理由とやらは

その後の記者会見で

お話しをしたけれど

 

 

 

大事な部分を

ここで改めて

俺の思いとともに

お伝えしたい。

 

 

 

まず間違えてほしくないのは

 

 

 

この「沢村賞」は本来

沢村栄治さんを称えるために

作られた賞なわけだから

 

 

 

先発完投型の

No.1ピッチャーに授与する

というものであり

 

 

 

決して

そのシーズンの

ベストピッチャーを選ぶ賞ではない

ということ。

 

 

 

ここはきっちり

一線を画してもらいたい。

 

 

 

ご存じの通り

沢村賞には

選考基準となる7項目がある。

 

 

 

■登板試合数 25試合以上

■完投試合数 10試合以上

■勝利数 15勝以上

■勝率 6割以上

■投球回数 200イニング以上

■奪三振 150個以上

■防御率 2.50以下

 

 

 

これらを見た時に

 

 

 

項目が古い

ピッチャー分業制の時代に

完投数がどうのこうのの時代じゃない。

 

 

 

かもしれない。

 

 

 

そのことはわかってはいる。

 

 

 

だからこそ

2018年度より

補足項目として

 

 

 

沢村賞独自のクオリティースタート

7回以上自責点3以内

を考慮することとした。

 

 

 

6回じゃなく

7回というところに

「完投してもらいたい」

という思いをこめた。

 

 

 

 

時代じゃないと言われながらも

でも、昨年の菅野のように

全項目をクリアして

受賞した選手がいる。

 

 

 

 

出来る選手がいる。

だから出来ないはずはない。

 

 

 

出来ない時代がずっと続けば

見直すことも考えなくちゃいけないが

でもそれは、今、ではないと

俺は思っている。

 

 

 

そして本音を言えば

 

 

 

賞の名前に

「沢村栄治」さんという名前が

ついている以上

そのレベル・数字を容易く変えたくはない。

 

 

 

だからこそ

今年はもめた沢村賞だが

「該当者なし」

とさせてもらったんだ。

 

 

 

 

そこで1つ提案をさせてもらった。

 

 

 

 

分業制のこと

 

 

 

日本の野球は

アメリカのシステムを導入すればいい

そう思っているのかはわからんが

分業制をはき違えているように思う。

 

 

 

この分業制は

アメリカの野球にとっては

とてもいいシステムだと思う。

 

 

 

年間162試合

日本の143試合に比べて

試合数が多い。

 

 

 

更に言えば

移動も多いし距離も長い。

 

 

 

その中で

中4日でどんどん投げていく。

 

 

 

これならば

先発投手は100球を目途に

というのも理解ができる。

 

 

 

では日本だとどうだろうか。

 

 

 

中6日開けて

アメリカと同じように

100球を目途にしている。

 

 

 

1週間開けて何をする?

 

 

 

それで本当に

長持ちできるのか?

 

 

 

選手生命を短くしてでもいいから投げろ

そうは言っていない。

 

 

 

体の強さや

個人の違いもあるだろう。

 

 

 

その中で、少しでも長く

選手生命を維持することは

大事なこと。

 

 

 

と同時に「今を生きる」

ということも大事だと思うからだ。

 

 

 

年齢がかさめば

若い時のようには投げられない。

 

 

 

先発するって言ったって

体が耐えられなくなってくる。

 

 

 

自分に合った方法で

努力をしていけば

 

 

 

誰しも

自分の思い通りのボールが

投げられる時が必ずやってくる。

 

 

 

投げれば勝てる。

そんな感覚だ。

 

 

 

その時は

中6日とは言わずに

存分に投げてほしい。

 

 

 

投げて投げて

投げていけるような

そんな場面があっても

俺はいいと思う。

 

 

 

そうすれば

結果は後からついてくる。

 

 

 

振り返れば

記憶にも

記録にも残る選手

 

 

 

そりゃ

結果を残すのは大変だけど

 

 

 

まず、その可能性となる

チャンスがなけりゃ

記録なんて残せやしない。

 

 

 

今のペースでいけば

200勝投手が出てくるはずもないだろう。

 

 

 

でも、俺としては

プロのピッチャーになったのなら

そこを目指してほしいとも思う。

 

 

 

なぜなら

プロは夢を売る商売でもあるのだから。

 

 

 

完投

完封

ノーヒットノーラン

そして完全試合

 

 

 

そのためにも

「沢村賞」という

高い山を守っていきたい。

 

 

 

それが俺の

「沢村賞」への思い

でもあるかな。