路上にて
これはマーガレットでしょうか?
今朝路上に咲いている姿を見かけて、思わずiphoneで撮りました。
最近朝は、30分くらい歩いて駅まで出ることが多いです。
約3000歩ですね。
今朝は少し曇った天気ですが、週の初めらしく新鮮な気分で歩いていました。
すると路の傍らにこれが咲いていたのですね。
すごく可愛いですね。
そして、一生懸命咲いている様子がいいです。
しっかり足元で土を掴み、空に向かってニコニコと手を伸ばしているように思えます。
目立たないし飾らない。
だけど、自分そのままで強く生きようとする姿は美しいですね。
ぼくもこうありたいとしみじみ思いました。
もちろん、ぼくがこんな可憐であるわけないけど(笑)
檸檬
えたいの知れない不吉な塊が私の心を始終圧えつけていた。焦躁と言おうか、嫌悪と言おうか――酒を飲んだあとに宿酔があるように、酒を毎日飲んでいると宿酔に相当した時期がやって来る。それが来たのだ。これはちょっといけなかった。結果した肺尖カタルや神経衰弱がいけないのではない。また背を焼くような借金などがいけないのではない。いけないのはその不吉な塊だ。
…… 梶井基次郎「檸檬」の出だしの一節です。
(全文は下の青空文庫でどうぞ)
http://www.aozora.gr.jp/cards/000074/files/424_19826.html
先ほどMTGで丸善のカフェに行って来たのですが、メニューを見て驚きました。
さすがに梶井基次郎が作品の舞台にした丸善。。。
まさにその作品、「檸檬」に因んだケーキを売っていることを知り、思わず注文してしまいました。
高校生の頃、国語の教科書に彼の作品が載っていたのをきっかけに作品集を読むようになりました。
「闇の絵巻」とか、「檸檬」はもちろん未だに大好きです。
早逝したことは誠に残念です。
梶井の鋭い感覚と鮮やかなイメージ喚起力は、尋常な感性ではなかった。
高校生の時、一日一回は必ず「檸檬」と、小林秀雄の「モォツアルト」を読むということを日課にしていた時期もあります。
その頃、開高健の「白いページ」というエッセイを読んでいたら、こんな意味のことが書かれていた記憶があります。
・・・心が枯渇すると、梶井基次郎と金子光晴を読んで脳に水分か(養分?)を補給する・・・
これがそのケーキ、「檸檬」です。今はこれがかなりの人気商品で、多くの人々が注文するとのことでした。
梶井基次郎の根強い人気を思わせますね。
なかなかの美味しさです!丸善に行った際にはぜひ。