「巻き込み」仕事術
~ユニクロで学んだ「巻き込み仕事術」ダイヤモンド社~
http://amazon.jp/dp/4478013977/
親しくしている田中雅子さんが、こんな本を出版されました。
早速読んで、Amazonのカスタマレビューに書いたものを転載します。
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これはかなり面白かった!!
ここには、時には「ベタ」と感じるほど、とても具体的で普通と思われることが書いてあります。しかし、そのシンプルな言葉に“響き”がある。それは、著者の姿勢に観念的な遊びがなく、柳井さんという傑出した経営者と切り結んだ、具体的な「汗」の量が感じられるからなのかもしれません。
一読して真っ先に感じたのは「意外性」です。
ユニクロの近年の成功から、なんとなく、この会社は「本来的にイノベーティブな企業」なのだという、我々の思い込みがありますね。
しかし、それは誤解であることが、この本で気付かされるのです。
例えば、ユニクロに、著者がダイバーシティを導入した際の岩盤は相当に固く、そこを突破した彼女の“戦い”は、なかなか執拗かつ巧妙であり、エキサイティングです。
ユニクロってけっこう男性社会であり、保守的な部分が強いんですね。ここで「巻き込み」の説得力がぐっと力を増します。
ユニクロでさえも。。。と思いつつ読み進んで思いました。
やはりどんな組織でも、思いの強い「一人」が周囲を「巻き込み」ながら、動き、語り、汗かいて挑戦してこそ変革が成し遂げられていくんだな、ということを。
そう思うと、ここで言われている「中心管理職」の「中心」という言葉の大切さが迫ってきます。日本型大企業のピラミッド型マネジメントスタイルの中で、「中間管理職」というものが存在しえた牧歌的な時代はすでに終わりました。
以前読んだドラッカーの「プロフェッショナルの条件」に次のような言葉があったのを思い出しました。(記憶なのでやや不正確ですが)
「プロフェッショナルに年齢や役職は関係ない。成果と貢献に責任を持つ者がプロフェッショナルである。成果と貢献に責任を持つ者はたとえ新入社員であってもプロフェッショナルなのである」と。ドラッカーの中では、すでにピラミッドは存在していないんですね。
この「プロフェッショナル」の考え方と、著者の「私が円の中心になって周りを巻き込んでいく」という意識の共通項に、マネジメント視点のみならず、新しい時代の仕事のヒントがたくさん詰まっているのではないかな?と思っています。
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しかしぼくの文章って、他の方のレビューと比べるとわかりにくいですね。。。